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二択のうちの一つを選ぶ

よく若手のお笑い芸人さんは、「漫才とコント、どっちやってるの?」という質問を周囲からされています。

イチ視聴者なら、漫才とコントの違いをあまり気にしていないでしょう。それが普通です。

しかし芸人さんにとっては重要なことで、コンビやトリオなら、「漫才」か「コント」か、両方やるか、選ばなければならない時があります。

○漫才とコントの違い

漫才師の代表は、ハライチ、オードリー、笑い飯、四千頭身など。コントをやっていません。

コント師は、さまぁ~ず、バナナマン、東京03、ハナコ、ザマミィなど。漫才をやっていません。

2つの違いを考えてみました。
【漫才】
・センターマイク(サンパチ)がある
・それ以外のセットなし
・服装は自由だが、スーツが多い
・ボケ役とツッコミ役、またはそれに近いもの
・基本的に2〜3人のしゃべりの掛け合い
・場所問わずどこでもできる
・賞レースは「M-1グランプリ」

【コント】
・物語の一部、寸劇
・自分ではなく役を演じる
・テーマは自由
・人数も自由
・ただし内容に合ったセット・小道具・衣装が必要
・だから屋内など場所を選ぶ
・賞レースは「キングオブコント(KOC)」

どちらも人を笑わせることに違いはありませんが、アプローチの方法に違いかあります。

○人生をかけた選択

視聴者にとって面白ければどちらでもいいのです。

しかしながら「漫才」か「コント」か「両方」か、若手の芸人さんにとっては売れるか売れないかの重要な分岐点になります。

人生の選択とも言えます。

どちらかを選ぶと、専門性が出ますが、もう一方で得られるチャンスを失います。

両方選ぶと、どちらのメリットも受けられ、チャンスの回数は増えますが、専門性が減ります。

かつて、二刀流になるのかならないのか、周囲の注目が集まった大谷選手の感じに似ているかもしれません。

彼は特別なので両立させていますが、当時は「どちらかに絞るべき!」という周囲の意見が多くありました。

ケガのリスクを考えたり、両方選んでどちらも中途半端にならないように、片方に集中させたりする必要があると考えたからです。

○両方選びたい

そうは言っても大谷選手のように両立させたいものです。

才能と特性が合えば、可能です。

しかし芸人さんでも苦手がある場合。

例えば、
芝居ができない人 →漫才のみ
流暢なしゃべりが苦手な人 →コントのみ

などとやらない方を選ぶこともあり、個々が光る場面を考えて選択しています。

「漫才」「コント」、両立させている芸人さんは例えば、かまいたち。漫才もコントも、どちらも素晴らしく現在大人気です。
みんなそうなりたくて若手芸人さんはトライしますが、難しいのも事実です。

なぜなら芸人さんは、漫才やコントだけをやっていれぱいいわけではなく、テレビの立ち振る舞いも求められるからです。

だから、例えば漫才だけに絞って先に有名になり、その後テレビの人気者になってから、コントをすると方法もあります。

いずれにしても自分の特性を理解することがとても大切です。

○人生の二択

私も仕事を辞めてから、このタイミングで二択の場面が迫ってきました。

学ぶか、再び働くか。

そして、働くことを選びました。

片方を選んだということは、もう片方の可能性を諦めます。

でもこれは悲しいことではなく、人生というものはこういうもの。選択の連続です。

あれもこれも!したくても、時間と体は有限。

だから選ばなかった方は、ただ単に手放します。

必要ならば、次回またその機会がやってくるし、どうしても両方やりたければ、働きながら学ぶ、そんな二刀流に近いものを目指してもいいかなぁと思いました。

さぁ春です。

新しく動き出す季節。

共に一歩ずつ進んでいきましょう。





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