見出し画像

役に立ちたいという思い

台湾が好きだ。正確にいうと、台湾にいる人々が好きだ。

10年前に一度訪れたきり。

それなのに、色鮮やかな思い出が、すぐ心のすぐそこ、いつも手の届くところにある。あったかい。

台湾へは一人旅だった。

どの若者も英語が喋ることができ、ほとんど意思疎通に困らなかった。

道がわからないなら、丁寧に教えてくれたし、どのバスに乗ったらいいかわからない、と聞けば教えてくれたし、欲しいものは簡単に買えた。

台湾の英語教育ってすごいな、と感心。

しかし、そこの感心は入り口。で、だんだん圧倒されていったのは、台湾の人々のスピリット。

心のあり方がすごいな、と感心した。

実際に、超ローカルなフードコートで全く台湾語が分からず、困っていたが、地元の人たちが、みんなで助けてくれた。

人を助けよう、という心のあり方が素晴らしい。

そこにただ感心した。


その旅行中、ある本屋さんに行った。
日本でいえば、紀伊國屋書店かTSUTAYAか、そんな大型書店。

そこの本屋オリジナルのTシャツが欲しく、旅行雑誌「るるぶ」の写真を見せた。

「このTシャツが欲しいのですが」と若い店員さんに聞くと、

「その情報は古いようだ」

「前は売っていたけど、今はもう売っていない」という答えだった。


わかったぞ。OK。

それならば、ありがとう、行こうとした瞬間に、

「No、No、No」

っと声をかけられた。

ノーノーノー??? ん?何?

よくわかんないけど、じゃあ、と帰ろうとするとまた、

「No、No、No」と引き止められた。

それは、「行かないで」「帰らないで」というメッセージだった。

そこで続けて言われた。

「We can help you」

私たちはあなたの役に立てるはずです、だから帰らないで

という言葉だった。

なんだろう、よく分からないけど、きっと役に立てるはず、という心優しい眼差しと声掛けに、それだけでグッときた。

そこからの行動力。

パソコンで在庫検索をし、「同じ物は在庫にないけど、似たような物ならある」「倉庫に取りに行ってくる」と。

あら…うれしいけど
さらに、他の店員さんが集まってきたので、オオゴトになるのを恐れ

「そこまでしていただかなくても大丈夫です」と遠慮し帰ろうとしたら、みんなで「ノーノーノー、we can help you」とまた言われた。

「私たちはあなたの力になれる」

「きっと役に立てる」

その心意気、ステキすぎるじゃん…

お言葉に甘えてみた。

検索の結果、似たようなTシャツで、サイズ、色、いくつかあるけど、あなたはどれが欲しかったんだと。

私はありがたく、2つ指定し「見てからどっちを買うか決めたい」と回答。

「OK、OK。取りに行ってくる」と懸命に動いてくれた。


レジ横で待つこと10分。その間、感動に浸った。

なんて優しいんだろう。

台湾の人、優しすぎるやん!(涙)

そこで買ったTシャツも着て10年になる。

※写真は左胸のロゴと、うしろ左肩のワンポイント

画像1

画像2

役に立ちたいって、思えるその心。

愛だ。

優しさだ。

台湾には、そんな思いが宿っている人々が多かった印象。
あの人もこの人もみんな優しかった。

人の役に立つ喜び。
同時に、彼らも愛を感じていたのだろう。


こんなにしてもらった愛を、お返しして、私もお役に立ちたい。台湾旅行ではそのことを何度も思った。

何もなくても、ほんのわずかでも、誰かの役に立てる。それが喜び。 

愛なんだ。

私も、お役に立てているだろうか。

私も、お役に立ちたい。









本当にありがとうございます😊嬉しくて小躍り!!💖