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町医者出前講座のミッション:区別して差別をなくす

区別と差別。

全く異なった意味ですが、なんとなく同義のように解釈されることがあります。

例えば、ピック病を患う方が万引きしたとします。
ぼくは「ピックだからアタリマエだよ」なんて言うと、ある方が「差別的発言だ」とおっしゃいます。

ぼくは差別をした意図は皆無ですが、差別的だと感じる人がいることを知ることが大切です。差別は差別だと主観的に感じるところから広がっていくと思うからです。

ぼくの願いは「差別がない社会」です。
差別がない社会って、どのような社会なのか考えてみました。

ぼくなりの答えの一つが、「違い」に寛容であること。
さらにいえば「違い」に興味を持ち、楽しく解釈できること。

例えば、ぼくは色白です。
これだけ見れば羨ましいと言われる方が多いかもしれませんね。
でも、小さい頃は案外ばかにされたものです。病弱っぽく見えたり、体調が悪そうに見えたり、気持ち悪いんでしょうね。
でも、色白のおかげで仮病の成功率は高かったんですよ!
(今は仮病は使ってませんよ)

前置きが長くなりました。
ぼくはライフワークの一つとして、町医者松嶋大無料出前講座を定期的に行っています。
昨日は遠野に行ってきました。

この出前講座のミッションはただ一つ。
認知症がテーマなのですが、認知症について「認知症の有無による区別」「認知症タイプの違いによる区別」を説明しています。
つまり、「認知症による違い」をお伝えすることによって、しっかり「区別」できるようになっていただきたいなと。

例えば、いわゆる徘徊。
認知症を患う方が全員徘徊するわけではないですよね。
じゃあ、する人としない人の違いってなんだろうと。その違いを知り、受け止め、区別できるだけで、認知症の世界が変わりませんか?
少々飛躍しますが、ここを区別できることで差別が減るような。

そんな意味合いで、この出前講座を続けています。

「区別することで差別をなくす!」

これですね。


最後に宣伝!
この出前講座、無料です。
講師料はいただきませんし、場所代やお菓子代などもぼくが負担します。
ご興味ある方はぜひご連絡ください。
遠くでも喜んで馳せ参じますので!

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