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ゴールデンウイークの悲劇 

昨年のゴールデンウイークに起きた悲劇談。

中学受験に向けて塾三昧の甥っ子が講習の合間に一家で帰って来た。
「思いっきり遊びたい」と鼻膨らます彼の希望でアンデルセン公園へ行くことになった。

敷地も広く自然豊かで全ての年齢層が楽しめる
画像元:アンデルセン公園HP

甥っ子の目当ては広大な敷地に広がるアスレチック。
大人達は各々の体力を考えて一部参加、不参加と調整しながら付いていった。

久しぶりに遊び回り、全身からよろこびが溢れ出ていた。
自ら中学受験を選んだとはいえ、夜遅くまで塾通いの毎日を思いチクリと胸が痛む。

受験生よりもターザンが向いてるんじゃないか……
移動も走る。必死に付いていく妹。
腰に置かれた手。思えば悲劇はもう始まっていた!?

気が済むまで遊び「楽しかったね」と帰路についた。(同行した大人は全員バテていた)

悲劇は翌日。突然に。


「歩けない……」

甥っ子が力なく言う。アルプスの少女ハイジに出てくるクララのように。

キャスター付きのイスに座らせて、じぃじがトイレに連れて行く。
10年後は立場が逆転する光景だ。

妹は多少オロオロしていたが、ばぁばは冷静。
「筋肉痛なんじゃないの?」と。
近くの整形外科へ連れて行くことになった。

元気なくタクシーに乗り込む甥っ子。
約1時間後、彼らは帰って来た。

診断名「ちょっとひどい筋肉痛」。
湿布を貼って安静に。

やっぱり、と胸を撫で下ろしたものの本人は痛みに参っていたので神妙にしていた。
子どもも筋肉痛になるんだ、と子を持たない者の新たな学び。
中学受験は体力を低下させる、という気づき。

整体をかじっていた時期があるので、少し足腰をマッサージしてやる。
くすぐったがってゲラゲラ笑い、マッサージにならなかった。安静にして下さい。

トイレに食事、必要のない私の部屋への訪問。
その度にじぃじは呼ばれ、孫をイスに乗せて移動を手伝った。
脚は痛むのだろうが、楽しそうだった。
病める日も子の心は健やかだ。

数日要したが痛みは解消され、元気になった。

この経験から学べ
アスレチックは楽しい。
普段動かさない筋肉を使う。全身を動かす充実感たるや。
墓を掃除した時と同様の「今日はいいことした!」気分にさせてくれる。
だがしかし。
筋肉痛は今!ではなく、翌日……時に忘れた頃やって来くる。税金の取り立て同様、キッチリと。
分をわきまえることが重要なレジャーである。

アンデルセン公園オススメです。ぜひ一度


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