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銀ちゃんといっしょ 8

旅……通いなれた道

丸2日愛媛を離れて京都 愛知へと旅に出ました
〝旅〟というほどは遠くないと思っていた私
四時間半の高速道走行を
1度のトイレ休憩だけで走り抜け
目的の〝人〟〝場所〟へと向かいました

ずっと喋り続け
ずっと笑い続けの2日間を過ごしました

車窓から見る
自然の景色
街の景色
高速道路の景色
同じように見えて少しずつ違います

山の形や木々の種類
川の広さや岸辺の風景
見た事のない標識
山の中腹まであり得ないほどの数の家 家 家

どれもこれも新鮮に目に映って
それはそれは
それだけでも愉しいひとときでした

〝伊予の早曲がり〟という言葉があります
車の走行で右折の時に
優先である直進車よりも一刻でも早くと
無理矢理右折する車が多いのが
ここ愛媛
店舗などから出て来る車を前に入れてあげない
歩行者を優先しない等々
数えあげれば笑いが出るほど
マナーの悪いドライバーが多いようです

愛知の一宮市で滞在して感じた事が
ドライバーが優しい
車に対しても歩行者に対しても優しい
信号機のない交差点では間違いなく歩行者を先に
渡らせてくれました
当たり前の事でも愛媛県人の私には
ドキドキするぐらい素敵な事に思えました

帰りの高速道走行は
エコノミー症候群にならないように
サービスエリアで休み休み帰りました

高速道路を後にして
いつも走り回っている一般道路を走行していると
何とも言えない安堵感に包まれ
自然と肩の力が抜けて行くのがわかりました
毎日のように車で走り回っていて感じていない事
〝通いなれた道〟という感覚
目を閉じていても帰れそうな感覚です

そんな感じに包まれながら帰途に着き
いつもの椅子におさまり
日が変わるほど遅い時間なのに起きていた家族に
お礼を言って思い出話を少しして
いつもの布団に入る幸せ

通いなれた道
いつもの居場所
なんでもない事
いつも同じという事のありがたい側面

少しでも離れた時間がそんな事全てを
素敵に感じさせてくれるみたいです

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