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銀ちゃんといっしょ 9

旅……介護って…3

施設長夫妻の口癖が〝ありがたいね~〟
うわべだけのアイテムとしての言葉ではなくて
お腹の底から出て来る感じ
そんな方が運営されている
愛知県一宮市のふくじゅさんに行ってきました

いったいどんな施設なのか
私には語り尽くせません
でも一言でまとめるとしたら
当たり前の事を当たり前にしている施設
当たり前の事を当たり前にできている施設
そう思いました

ここを訪ねる事になった経緯はブログ
ふくじゅの施設長も一緒に行った人たちも
同じ所でブログを書いているブロガーです

介護を仕事としている人たち
介護をしている人たち
介護が終わった人たち
みんながいろいろな想いを呟きあっていました
その中で
こんな事をしたらいいんじゃないか
あんな事をしている所って素敵!なんて話していて

もう!みんなで会って作戦会議だ!って…

ふくじゅを運営しているご夫妻とその息子さん
いろいろな施設に出向いて行ってカフェをしている
出張カフェ 空(くう) の寺川さん
大切なお父さんを亡くされたばかりのHさん
そして私の6人で居酒屋で夕食を共にしました

時間が足りない
永遠に時間が欲しいと思うぐらい
熱く想いを語り合いました

今の私の文章力ではまだまだ書き尽くせません

1つ〝わかった事〟があります

私自身は介護を仕事とはしていません
なのにブログで介護を語り 介護を憂い
介護の話から離れない
よく聞かれるのが
「介護を仕事としていないのに何故?」という事
「介護の仕事できそうやん やれば?」と

いつもなんとなく答えていました
施設で愉しそうに過ごしている高齢者の方々を見て
何故そこに私の母はいないんだろう?
最後の一年間があんな一年間で良かったのか?
(銀ちゃんといっしょ 4《介護》)
それが気になって離れられない…と


お父さんを亡くされたばかりのHさんが
今とても心の中にもんもんとしたものがあるのが
わかりました
胃ろうを施されていたお父さんに
口から食べさせてあげたい!と
一生懸命に頑張っていたHさん
その介護が終わった今
自分はどうしたら良いのか 何ができるのか…と

この私たち2人の話をしていてわかりました

私たちは介護家族の通訳なんだって

現に施設で親御さんが過ごされている人たちの想い
なかなか本音は言えませんよね
それが終わったとしても
お世話になった方たちへの本音など
なかなか言えるものではありません
〝終わった事〟として口をつぐむしかありません
でも本当に大切な事 知らなきゃいけない事は
その表に出る事のなかった真実や想いです
それを伝えていくのが私たちの役割だと思います

介護の仕事をしていないのに…
軽い後ろめたさのようなものを感じながら
ブログを書いていた私
霧が晴れたような気分になれました

そもそも介護をしている方々だけが
介護をしている訳ではありません
介護に限らない話でもあると思います
たくさんの人たちがそれぞれできる事をやりながら
生活が成り立っているはずです

介護って生活の一部分
生活そのもの

そうしたら
介護士じゃないのに
医療関係者じゃないのに
もう自分の介護生活が終わっているのに
って…
そうじゃないんだって

介護をしていた親が召されてすぐの時…
少し時間が経ってから…
数年 時を刻んでから…
気持ちも気づきもどんどん変わって行きます

その時々の事を
その時々の人たちに伝えていく事
それが大切な事って
胸を張って言えるようになりました

何時間もかけて
車を飛ばして行った私

濃すぎて濃すぎて
まだ身体と心のじんじんが止まりません

何かを感じていただけたらお願いいたします! いただいたサポートは他の方々のサポートへと繋げたいと思います。