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じんわり ゆっくり

放浪息子の騒動で溜まっていた疲れが
じんわりゆっくりきています
心配で胃が傷んでいたのか
胸焼けがします
でもご飯を作る私を玄関の網戸ごしに
じっとみつめてくるごん太の目は
元通りになりました

再会の時〝泣けたでしょ〟と
口々に言われたけれど
その前に電話をしてきてくれた人が
〝公園でたたずんでいました〟と言ったのが
ツボにはまり笑っていました
警察署の檻の中にいた彼は
私が傍に行っても硬直状態は溶けず
リードを鼻先に擦りつけてやって
少し我に返るまで
見開いた目は恐怖に慄いていました

お世話になった人たちへの報告は
一通り終わりました
さすがに通りすがりに声をかけて
聞いていただいた方には何もできないけれど

人一人の存在感と同じように
犬一匹の存在感もかなりのものですね
なんだかポッカリと穴が空いていました

ごん太は放浪していたところを保護され
里親探し会で出会って我が家に来た犬
顔を舐めてきたのは
数ヶ月経ってからの1回だけ
番犬のように
テリトリーに知らない人が入って来たら
吠えるようになったのは
2年ほど経ってからでした
そうして8年が過ぎたところで
こんな試練を与えてしまいました

さっき主人がイノシシの罠近くの
監視カメラの映像をチェックしていました
ごん太の姿が映っていました
保護された時間の1時間半ほど前でした
やはり飼い主から離れた場所に
戻って来ていたんですね
あと1日歩けたら
自宅まで自力で帰って来られたかも知れない

次の週末はゆっくりしたいな

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