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銀ちゃんといっしょ 10

旅……夜の瀬戸大橋

55歳にもなって何にもできない私の
人生で初めての一人旅
一泊の旅の準備だけで頭をひねる事いくつも…
出会う予定の人たちへのお土産の事だけを
ただひたすら考え続けていたりして

二十歳前でカブに乗って
友だちと一緒に四国一周とか
富士山を見に一人旅とかを経験してきた息子に
〝あーちゃん ちゃんと一人で行けるかな~〟に
〝大丈夫よ~〟と背中を押してもらいました

淡路島を抜けた後に控える
垂水ジャンクションが凄い!って聞いていて
ネット検索して見てみたら本当に凄そうで
瀬戸大橋を渡るルートで行こうか…と
前日の夜まで悩んでいました

淡路島からと決心して朝早くから出発!
なんの問題もなく車を走らせていた私に
悲劇が訪れました
心配ポイントの垂水ジャンクションを
数分後に控えたその時に
スマホホルダーがバコッ!とはずれて落ちました
スマホではナビを起動していました

〝今からいるのに~!〟

思わず一人で大きな声で叫んでいました

充電コードを引っ張って
スマホをたぐり寄せ膝の上に置き
とりあえずホッとして外に目を配ると
追い越し車線に半分以上はみ出していて
修正するため慌ててハンドルをきって蛇行走行
スマホの画面を見ると真っ黒
ナビが解除されてしまったのかと諦めモードに…
プチパニックの中
ナビの声が響きホッと一安心しました

その後別の場所にあったスマホホルダーに
どうにかスマホを放り込み
見にくいながらも事なきを得ました
そのスマホホルダーは主人がつけていたもので
〝邪魔くさいからのける〟という私に
〝まぁ置いと~きや〟と言われ
渋々つけたままにしてありました
主人の言う事を聞いておいて良かった…
はずしていたらどうなっていた事か
何を言われていた事か…!

心配していた垂水ジャンクション
京都まではまっすぐ行けば良かったので
迷いようのない状況で
いつの間にか通りすぎていました

楽しい出会いを堪能した二日間
帰り道は行きと同じではつまらないと思い
瀬戸大橋を渡るコースに決めました

瀬戸大橋を渡るのは約30年ぶりです
初心者だった私の運転で数人の女子でドライブ中
左車線が長蛇の列でとまっていました
何も知らないまま
瀬戸大橋開通の日の列に並んでいたのです
20代の女子がキャーキャー騒ぎながら
初めての橋を渡りました

そんな事を思い出しながら走り抜けた瀬戸大橋

もうすっかり陽も落ちていたので…
輪郭を彩る光のサインは綺麗だったけど
見えないものは見えない

次回は明るい時に渡りたいですね

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