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職業訓練でWebプログラミングを学んだアラサー その2

さて、前回の続きである。その2はこちらから。

ハロワに行ったら受付の人に「とりあえず担当と面談しましょう」と言われ整理券を渡された。面談?そんな本格的に転職活動はしてないんだけどな、、と思いながら順番が来たのでとりあえず席に着いた。

担当の方に転職についていろいろ聞かれたけど、私はそもそも転職活動というより勉強したいことがあるという旨を伝えると、意外にも食いついてきた。Webプログラミングを、、、と思い切って伝えると、それじゃあ!と言わんばかりに職業訓練という制度を教えてくれたのだった。

この時思い切って自分の興味があることを伝えていなかったら、職業訓練で国から補助金をもらいながらガッツリ勉強ができる機会を永遠に知らなかっただろう。

私が学びたかったWebプログラミング科はなんと、2ヶ月後に出願締め切りだった。出願するには、入校日までに完全に無職の状態でいなければいけないらしく、出願時は働いていてもいいけど退職日が完全に決まっていなければいけないらしい。

それだけではない。出願すれば誰でも入校できるわけではなく、面接に合格した人だけらしい。割と倍率も高めで、無事合格し入校した後に聞いた話だと12人の定員の中で50人近く受けていたそう。
面接なんてまともに準備したことない。そもそもどんな準備をすればいいのか。現時点で受かる気がしない。

ヤバい。時間がない。この機会を逃したら1年はその講座がないから、今がチャンスだ。

でも、そもそもこの学校では具体的にどのような内容の勉強ができるのか、授業のクオリティは?信用できるだろうか、、?退職していなければいけないということは、まさしく人生を賭けた学びになる。その学びの機会は最高のものにしたい。その思いから様々な疑問が駆け巡った。

「不安なら学校見学に行ってみては?」
担当の方の鶴の一声で、早速学校に問い合わせてみた。次の週には見学に行くことができた。具体的にどのような授業の進め方か、カリキュラム、教材代、受けられる資格、その後の就職までのサポートなど私が気になっていた全てのことを、先生が丁寧に説明してくれた。その先生にその後実際に教えてもらうことになるのだが、とても信頼のおける先生でこの人じゃなかったら入校を迷っていたといっても過言ではない。

学校で一通りの説明を受けた私はその足ですぐ退職届を書き、次の日には上司やスタッフに退職したい旨を伝えた。

そこからはハロワに1、2回ほど行き、履歴書や自己PRなどの必要書類を準備しに行った。特に自己PRが難しく、今まで書いたことがなかったし考えたことすらなかった。

ハロワの担当の方がそんな私を見兼ねて、生い立ちから一緒に遡って自分の経歴の洗い出しを手伝ってくれた。一つひとつ砕いて私の人生における転機、それを元に長所や短所をピックアップしてくれた。この担当の方がいたおかげで、とても内容の詰まった自己PRが書けた。

面接対策もしてくれた。幸いにも接客業に長年従事していた私は話すことはわりかし得意で、予め洗い出していた事柄を自分なりに話すことで、数回の練習を経てさらに自信をつけることができた。

面接当日。何年ぶりに来たスーツが自分を奮い立たせる。面接会場は学校で、来ていた受験者たちは皆、私を含めて緊張の面持ちだ。自分の番が呼ばれてからは、正直緊張しすぎてあまり記憶がないが、もたつくことはなかったように思う。それは確実に練習の成果であり、あの時自己PRの洗い出しや面接練習をしていたかったらと思うとゾッとする。

面接後、少しして無事合格通知を受け取った私は、これからいよいよ本格的にWeb制作について学べるということにワクワクしながら、入校初日を迎えるのであった。

とにかく、何事もある程度の前準備をしておいて損はないということを学んだ機会だった。

Masumi

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