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会社員になる前に知りたかったこと

初めまして、WebデザイナーのMasumiです。

会社員を辞めてもうすぐ1年が経とうとしている。
職業訓練校で半年間Webプログラミングを学び、そこからフリーのWebデザイナーとして活動し始めて半年。この1年で環境がガラッと変化した。

世間的には会社員として働くこと=安定のような方程式があるけど、私がまず言いたいのは必ずしもその方程式は絶対ではないということだ。

今日書くことは、今見返すと当たり前に世間で言われていることだと思う。あの頃の私のために、このnote記事で書き起こすことで再出発した今の私にエンジンをかけたい。

会社にとっては私は歯車の一部

20歳で入社し、1年で現場の責任者となった私は、この会社にとって自分はいなくてはならない存在だとある意味勘違いをしていた。同じチームの同僚や部下、後輩を育てるのは自分だ、自分以外誰がやる!と常に息巻いていたように思う。

今考えるとちゃんちゃらおかしいけど、この現場から自分がいなくなったら会社は困るだろう、とたかを括っていた。
でも現実はそうではなかった。数年前に世界を襲ったパンデミック時、会社都合での給与減額や有給の規制(有給を使うタイミングを指定され自由に使えなくなった)、手当の超減額などがあった。
「今だけだから」「一緒に会社のために乗り越えよう」尊敬していた社長の言葉がだんだん薄く軽く感じるようになった。仕事内容は変わらないのに(むしろ増えている)毎月の給与は下がる一方。あんなに楽しく感じていた仕事にやりがいを見出せなくなるのは時間の問題だった。

その後、あるタイミングで退職を決意し、上司に伝えた。上司もメンバーも私の意志を尊重して快く送り出してくれたし、気持ちよく終われたとこまではよかった。

最後の給与を見て愕然とした。退職金が入っていなかったのだ。長い間勤めた社員に対して、このようなことをする会社だったんだな、と愕然とした。
それと同時に、清々しい気持ちだった。辞めてよかった。会社から見て私は、あくまで無くなっても良い歯車の一部であり、壊れたら変えればいい。
一生懸命会社の利益のために身を削って働いたことに後悔はないけど、次は自分のため、成長するために生きていこうと決めた瞬間だった。

興味あることは仕事を休んででも勉強するべき

コロナ禍で収入が激減して、本業以外に何か収入になるようなものはないかと考えた。考えてゾッとした。私には仕事以外できることが何もないのだ。
それまでの自信が一気に崩れたし焦った。何かしなくちゃヤバいぞ…と思い、たまたまTwitterの広告で目にしたFXに手を出し始めた。本を買って読んでノートにまとめてツイートを見て勉強して…情報商材云々には流石に手を出さなかったけど、得体の知れないFXサークルに入った。とにかく稼ぎたかったのだ。
そこでヲタサーの姫的な人物にリプをもらって(ありがたかったけど)、彼女の凄まじい「FXすごいよ」な勢いが怖くて結局サークルは抜けた。
最終的に利益が出たような出ないようなトントンの状態でFX自体辞めたけど、今でもあの時勉強した経済についての知識は身につけてよかったなと思っている。マネーリテラシーが少しだけ高まった。

本業の方では、お客様からのお問い合わせスタイルに変化があった。ネットやSNS経由が増えたのだ。自社商品を取り扱うECサイトの売上が上がったことで、EC事業部に興味を持ち始めた。
これが、後に私がWebデザイナーとして活動することになるきっかけだった。
ECサイトを調べていくうちに、どうやら基礎の基礎としてプログラム言語なるものの知識が必要らしい。ネットや本で調べまくっているうちに、論理的思考が必要不可欠な面白さにどんどんのめり込んでいった。新しい世界の扉が開いたようだった。

やればやるほど、もっと勉強したいという気持ちが膨れ上がって、本業の休憩中や時にはまとまった希望休を出して勉強したこともあった。
本格的に勉強したいと思い調べてみると、どうやら職業訓練という制度があるらしい。このことはまた別の記事で書こうと思うけど、お金をもらいながらプログラミングをできるという、私にとって天国のような制度だった。この天国に行くには完全に仕事を退職していないといけなかった。
私の頭の中は完全に、本業 <<< プログラミング だったから、退職を決意するまで時間はかからなかった。

1年前の私はパソコン1台で稼げるようになるなんて思ってもいなかった。あの頃の私に言いたいことは、会社の仕事だけが自分の全てではないということだ。

趣味と友人、家族を大切に

会社員として仕事が楽しくてしょうがなかった頃、プライベートの付き合いは疎かになっていた。
「忙しいから」「働いている自分がかっこいい」「遊んでいる場合じゃない」
これが当時の私の決め台詞だった。でも本当に忙しくてかっこいい人は、こんなこと言わない。プライベートを充実させているはずだ。自分に対して盲目的になっていた。
その時はこの恐ろしさが分からなかったけど、フリーとして活動し始めて時間に余裕ができた今、悩みをオープンにできる友人がいたり、時間を忘れて没頭できる趣味があったり、いつでも暖かく迎えてくれる家族がいることのありがたみが理解できる。仕事なんかより、こっちの方が大事だ。働くために時間を使うのではなく、人生を豊かにするために時間を使うことを覚えた。

最後に

私のこの拙い経験の中でも、唯一ためになることがある。
それは、お金で時計は買えるけど時間は買えないということだ。当たり前かも知れないけど、身をもって体験した私にとっては常に心に留めておきたいことの一つになった。
この記事は、会社員として働いている人を否定しようと思って書いたのではない。会社員の人もフリーランスの人も学生の人も、今やっていることは何の為なのかということを考えて向き合うきっかけになれたら嬉しい。

Masumi.

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