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【WBC】世界一奪還


「台本があるなら、私なら違う結末にした。トラウトが大谷を打つってね。でも、今夜勝利したのは、野球界だ。これは本物だ。WBCは本物だ。世界中が大谷の活躍を見て、まるで台本のようだった。ただ、まあ、違う展開になればよかったんだけど…」

アメリカ代表マイク・デローサ監督は、決勝戦の後このように語りました。様々な声がありましたが、野球を世界に普及していくという意味では大会の意義があったということが監督、選手のコメントからも感じ取れます。

今大会はこれまでのWBCとは少し違う大会だったような気がします。アメリカはマイク・トラウト(LAA)が、ドミニカ共和国はネルソン・クルーズ(SD)がそれぞれリクルーターになり、選手を招聘しました。アメリカ、ドミニカ共和国以外にも共通することですが、野手は本当に多くのメジャーリーガーが出場しました。準決勝で日本との激闘を演じたメキシコも20人以上の登録でした。

一方、投手に関しては、メジャーリーガーの出場に制限がかかっている部分があることも事実です。MLBもスプリングトレーニングの時期です。この時期の大会出場は非常にセンシティブな為、球団によって許可を出さないこともありました。

アメリカ代表のランス・リン(CWS)は、準々決勝のベネズエラ戦に登板。決勝での登板を希望しましたが、所属球団が却下し登板ができませんでした。

アメリカだけではありませんが、このように投手に関しては参加のスタンスが非常に消極的です。こればかりは、大会を重ねていくごとに球団の考えが変わっていくことを願うしかありません。また、保険の問題も課題です。当初出場予定だったクレイトン・カーショー(LAD)は、高額な保険を理由に辞退を余儀なくされました。

話は変わりますが、今大会、いわゆる「二世」プレーヤーの活躍が目立ちました。初の日系人として代表に選出された、ラーズ・ヌートバー(STL)を始め、韓国代表トミー・エドマン(STL)らがルーツを持つ国の代表として戦いました。

日本代表は14年ぶり、2009年の第2回大会以来の優勝を果たしました。

最強アメリカ打線を抑える日本投手陣。やはりNPBの投手レベルが高いということがアメリカにも証明できたような気がします。それと同時に、NPBで活躍する外国人野手の見極めが難しくなっていることに納得しました。

兎にも角にも、これだけのメンバーを揃えたアメリカに勝って優勝したということは事実です。決勝はテレビ朝日で見ながらニッポン放送のラジオを聞いていました。歓喜に湧く中、トロフィー授与時のAKI猪瀬解説員、

「マンフレッドは空気の読めないコミッショナー。優勝トロフィーは大谷翔平じゃなくて栗山監督に渡さなきゃダメですよ!」

これには大笑いしてしまいました。目の付け所が伊達ではありません。

WBCロスが早くも来ていますが、次はNPBとMLBです。3/31(金)の開幕戦が楽しみです。 

では、今日はこの辺で。
ありがとうございました。

photo by
https://twitter.com/MLBJapan/status/1638458309866033154?t=Z4YSOhh9K6hZmwF4mypQow&s=19 


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