同じ風景が変わって見えるとき

いまの町に引っ越してきてもう5年目になります。
普段、出不精ではありますが、これだけ長く生活していると、やはり嫌でも周囲の環境に詳しくなっていきます。

ウォーキングに使っているコースも複数あり、いつもその日の気分やどれだけ時間がとれるかよって使い分けているのですが、未開拓の場所はほぼなくなったように感じています。

こうしていると徐々に飽きがきてしまうし、実際に最近、ウォーキングに飽きてしまっていた。

ただ、そんな慣れ親しみすぎた光景がふと変わって見えるときがあります。
だから、今回はこのやり方を紹介してみたい。

変わり映えのしない町の光景を新鮮なものに感じさせるには……





「誰かと一緒に歩いてみる」

これを勧めたいです。

先日、普段、一人でお散歩しているコースを、人を連れて歩いてみることがありました。
自分一人で歩くときとでは、同じ町でも全く変わって見えたんですよね。

人がどこに注目するかって人それぞれの持つ感性によって違っているし、一説によると、視覚も全員、バラバラなようです。
物の形や色も、人によって違って見えるとのこと。

だから、一人で歩くときは気づかなかったお店や看板に気づいたりして、飽きが来ずに楽しく過ごせました。
お散歩コースってあまり人に教えたくないものだったりするかもしれません。
僕も、自分だけの秘密にしておきたいと思っていました。

でも、試しに人と歩いてみると、発見がありますね。
いつもは全く目に留めてもいなかった建物、人々……僕のいま暮らしている東京の景色や人情が二倍楽しめる。

また、

「先輩風を吹かせられる」

というのも、お散歩コースを人と一緒に歩くことの良さだと思っています。
僕は大学受験で日本史を選択したので少しだけ人より詳しいところもあるのですが、普段、よく歩いていればその町の歴史や何があるか、どんな交通手段が使えるか、この道がどの地区に繋がっているかなど、“生の知識”が自ずと身についてくると思います。

それを時折、解説を挟みながら歩くと、大抵、喜ばれます。
そして、一緒に行った人たちがその町を好きになってくれたら、こちらまで嬉しくなりますよね。
よくわからないけれど、デートとかにもおすすめかもしれません。

そして、自分が案内される側になってみるのも、案内してくれた人に、慣れ親しんだ町に対して再発見の機会を与えられるし、自分としても驚きやまだ見ぬ世界を知れたりすることにつながる。

自分の住んでいる町に人を招待するって、特に親しくない間柄だと緊張することだとは思いますが、だからこそ一度やってみると、友人でもビジネスでも、関係が一気に深まるかもしれません。

読んで頂き誠に有り難う御座います! 虐げられ、孤独に苦しむ皆様が少しでも救われればと思い、物語にその想いを込めております。よければ皆様の媒体でご紹介ください。