じっくりと、水出しコーヒーのような記事を書きたい
僕たちは、「じっくりと長く」つかえるものがすきだ。
よく「買い物がすきだ」とか、「新しい商品に目がない」とかっていうけれど。そんなことばかりではないとおもう。「一点豪華主義」みたいに愛着がもてるものをできるだけ長くつかいたい、と実は心のどこかでそう願っているのではないかと。
夏がちかづくと特にそうかんじる。
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もともと、僕がもっている服は人とくらべて少ないほうだとおもう。そんな僕が最近、夏服をたくさん買った。一気に3着も買ったから、服のバリエーションがかなり増えた。
なかでも、リネンのシャツがお気に入りになった。僕の服は、無印良品で買ったものがあっとうてきに多い。それは、店頭で服をえらんでいるとき、「ずっと着られる」「着るほどに馴染む」そういうキャッチコピーが目に入って惹かれてしまうからだとおもう。ほんとうにずっと着られるなんてことはないんだけど。それでも2年、3年と着つづけることで、それこそ身体に馴染んでくるほど着尽くすのは着てるこっちも気持ちがいい。
しかも、そういう良い服は、柄ものもいいけどやっぱり白が美しい。
何回でも洗濯をして、カラッと晴れた日にパサっと干したい。そうやってお気に入りの1着は、僕の気分をあげてくれる。服ってそういうものだと最近気づいた。
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夕方、しごと終わりにスーパーに寄った。
彼女に「今日は肉じゃがが食べたい」とラインをしたら、「材料だけ買っておいて!」と返事がきたので夕食前の混雑しているレジにならんでいたとき。
ふと、横に目をやると。水出しコーヒーが大きく目立つところに売り出されていた。
「そうだよな、もう夏やもんなあ。」
僕はねっからのアイスコーヒーずきで、よっぽど寒い日でないかぎり、コーヒーはアイスで飲むにかぎるとおもっている。
ただ、いままでは、1ℓ100円ぐらいのペットボトルの無糖のやつを買っていた。しかし、「ちょっと味に飽きたなあ」と不満もあった。
だから、まんまと店側の戦略にのって、水出しコーヒーを買ってみることにした。
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さっそく夕食後につくってみる。途中経過の写真はないのだが、徐々に黄土色、茶色、ほぼ黒、漆黒に。最初はただの水であったのに、ポットのなかが変化していくのをみているだけで面白い。
そこで、ふと考えがうかぶ。
「こういう記事を書きたいなあ」って。
だってきっとみんなもそうでしょう。最初のうちは誰だって、どんな記事だってなかなか読まれないものだ。でも、次の記事、次の記事こそ、と書いていくうちに、最初の記事も時間が経つことで味わい深く、旨みがでてくるような気がしてくる。
じっくりと、長く。
僕自身もじぶんの記事を何回も読み返すことがある。そのときに、読むほどに「何かすきだな」そう馴染んでくる記事を書きたい。時間はかかるが、愛着をもつってそういうことだとおもっている。
僕の記事をここまでお読み頂きありがとうございます。これからもどうぞよろしくお願いいたします。 頂いたご支援は、自己研鑽や今後の記事執筆のために使わせていただきます。