認知症!収集への対応
・細かい物品の収集癖
認知症の症状で収集癖というものがあります。これは、身近にあるものをついつい過剰に取ってしまう行為です。トイレットペーパーやおしぼりなどを持っていってしまうのです。盗み癖とは少し違うよな気もします。身の回りの物を過剰に持ち次回使おうとする心理なのかもしれません。
私達の施設でも何人かいらっしゃいます。多い事例は、食堂の洗面台に置いてある、手拭きのペーパータオルを溜めこんでしまい、そのペーパーを車椅子上に乱雑に散らばってたりします。その他、おしぼりやトイレットペーパーなどが床頭台の棚にしまわれたりしています。そのような行動が見られた際の対処法を見てみましょう。
収集癖がある方の心理的要因は、
・周りの注目を引こうとしている
・物不足からの不安感からくる。
・非常時の為に集めている
以上の点を中心に考察をしてみて下さい。
先に教科書的なアンサーはこう書かれてました。
収集癖で本人は安堵感を得ている可能性があります、その高齢者に言わずに捨てたり、片づけたりすることはやめましょう。
どうして収集しているのか声をかけることがおすすめです。
本人の行動をよく観察し、集めているのか、それとも片づける場所が分からなくなっているのか、見極めることも大切です。
と書いてありました。理想論を言ったらこれが正論です。ですが私は、具体的に伝えたいと思います。
まず、収集を見つけたら直接対峙してはだめです。取り上げたり、注意したり、上から目線で声をかけては絶対にだめです。介護をするとき、意識してなくてもどーしても上から目線で言ってしまう事になります。
どんなに低姿勢でコミュニケーションをはかっても難しいと思います。なので、この場合は少し時間を置きます。収集物に執着がなくなった頃にそっと回収します。目が離れた時を見計らって回収します。この繰り返しで良いかと思います。刃物など危険を要するに場合は、別ですがすぐに回収しなくても良いと思いますのでムキにならずに対処するようにしましょう。
収集癖の予防策を考えるとしたら意識を逸らすことになるでしょう!もしペーパーを収集して困るなら代用できるものを探してあげる。おしぼりやトイレットペーパーだとしたら最小限に務める工夫を全部をやめさせない。認知症は、無理にやめさせたり、取り上げたりしたら必ずっていいほど反抗的になります。慎重に取り組む事をオススメします。
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