【2022年10月レジデントデイ】キャリア理論


 やっと正式に決まりましたので報告です。亀田ファミリークリニック館山で家庭医総合診療専門医研修プログラムに採用していただきました。来年度も引き続き館山の地で過ごします!
 偶然なのか、今回のレジデントデイはキャリア理論でした。今回行ったのは「人生すごろく」です。小学校〜大学卒業までの人生で感じたことを止まったマスごとに赤裸々に語り、自分を振り返るゲームです。心理的安全性が保たれた上でみんなで話し合うことができるのは素晴らしいことだと思います。初期研修を終えて専門研修をどのように過ごすのか、キャリアについて非常に悩み抜いて考えたので、腑に落ちるところが多くありました。
キャリアを考える上で
・自分は何が得意か
・自分はいったい何をやりたいのか
・どのようなことをやっている自分なら、社会に役立っていると実感できるのか
 自分がどういう人間なのかを深く深く考えていました。
 キャリア理論には用意周到に計画を練って行く静的モデルと、起こしたアクションに乗って回顧的に振り返る動的モデルがあります。動的モデルで金井壽宏さんの「デザインとドリフト」という考えでは、移行期できちんと過去を振り返って将来の方向性・展望をデザインしていれば、それ以外の安定期はドリフト(フラフラ漂い赴くままに色々経験する)していてもいいとあります。
 今、僕にとっては移行期でした。自分がこれまでにした選択を回顧的に振り返り、岐路に立たされた時の選択志向を意味づけしていくこと。上記3つの問いに答える中で自分が持つ信念を見つけること。最後に勇気ある1歩を踏みだすこと。このステップをかなりの時間をかけて通り抜けたと思います。そして、自分が最も大事にする選択パターン(別名:金の糸)を見つけることができたと思います。
 すごろくで人生を振り返っているとき、輝かしく見える経歴もありますが、その裏には非常に多くの挫折と痛みがありました。そこから学び成長して変わっていっても、節目の選択で必ず大切にした金の糸とは
「誠実でいること」つまり、自分の魂を汚さないことです。
 自分の中に変わらず存在する大きな野望に近づくため何ができるか。損得を考えず心置きなく純粋に選べたか。自分の中に少しでも後ろ髪を引かれる気持ちがないのか。
 全ての選択肢は非常に魅力的で、どの道を選んでも必ずいい運命になっていたと思います。ただ、自分の心が納得したのがKFCTで家庭医に成るということでした。これから数年は家庭医として本気で修行しています。
 余談ですが、僕の親愛なる同期が亀田のHPで学生向けに書いたメッセージで「自分の全てが職業人格(キャリア)になっていないか」という警鐘を鳴らしていました。キャリアに悩んでいる学生、初期研修医必見だと思います。
 10月は良い出会いがたくさんありました。
・同期数人で団結し、亀田の初期研修、教育文化をもっと盛り上げようと上層部にかけあう。
・地域とふれあい学生の可能性を大きく広げる活動をする団体とつながる。
・大きな夢をもち、人としても最高の同期と2秒でわかりあう。
・尊敬する先輩と面白いプロジェクトを動かし始める。
人生常に修業ですが、そろそろ社会に恩返ししつつ修行をする段階に入ります!


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