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31年ぶりの上映‼️シャロンストーンストーンの出世作「氷の微笑」

映画(氷の微笑)

1992年に公開された映画の4Kレストア版でのリバイバル作品です。31年も前の映画で、上映当時はかなり話題になった映画で私も観ましたが、もう断片的な記憶しか残っていません。
主演のシャロン・ストーンの出世作ともいわれるこの映画、彼女の妖艶さと最も有名な取調室でのシーン、そしてラストのアップされた映像ぐらいしか覚えていませんでしたが、冒頭のシーンも思い出しました。

物語は元ロックスターの殺人事件を担当する刑事と、容疑者とされた女性との関係を軸に進行しますが、犯罪心理学という観点からの捜査が開始されます。
ロックスターが殺された手口が、容疑者である女性の小説に書かれた手法と酷似しているという前提を基に、犯罪心理の専門家が2つの仮説が立てます。

1つは作家自身が本の内容に基づいて殺人を行ったということ、2つ目は読者が作家を陥れるため作家に容疑がかかるように、本の内容に忠実に殺人を行ったということ。この場合犯人はかなり病的な性癖だと分析します。ただ本の内容通りに作者が殺人を行えば限りなく自身への容疑が高まるので、そういう愚行はやるはずがない、つまり本がアリバイになるという論拠です。

原題は「Basic Instinct」で、直訳すれば基本的な本能となりますが、本編では基本的というよりも潜在的、つまり潜在的な本能が隠されていたのではないかとも思います。

この映画もミステリーにジャンル分けされるならば、同様の映画がそのベースともいうべきヒッチコック監督の作品をオマージュしたものを数多く観ましたが、今回も例外ではなく、犯罪心理がポイントとなる今回は、名作「サイコ」がその対象だと思います。
そう考えると、ヒッチコックへのオマージュであったディパーマ監督の「殺しのドレス」での殺しのシーンでも、同様の金髪のかつらやコートなどの共通項がありました。

正直31年前に観た時はそこまで理解できていたかはもはや不明ですが、今回は結末がかなり明瞭に理解できました。
刑事が容疑者の女性に溺れる映画は、最近観た韓国映画の「別れる決心」がそうでしたが、その関連性は確認していませんし、今回のような濃厚な濡れ場もありませんでしたが。
蛇足ながら1番話題になった取調室でのシーンは、前回に比べると短かったような気がしましたが(検事の興味と当惑の相混じった表情がなかったような)。(写真は関係サイトより引用しました)

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