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アフターコロナ時代の病院面会事情と、びっくりした看取り病院。

多くの病院が、おそるおそる面会を解禁し始めている。
でも、アフターコロナの面会は、まだまだ厳しい。

だいたいが、予約制。
時間は午後2時~5時。
ちょっと前、母が入院した病院は、平日のみだった。
それじゃ、働き世代はお見舞いに行けないじゃない! と、こころの中でツッコんだ。

面会の時間も短い。
せいぜい、20分。


「個室の方は30分」なんてところもあった。なんだよそれー。


しかも、わたしの入院した病院ではどこでも、受付と同時に、タイマーを持たされる。受け取って、はいスタート!


だからわたしは、母がお見舞いに来るときは、予約した時間に受付で待っていた。少ない時間、有効活用せねば。


となりの席から同年代くらいの娘さんと、お母さんらしおばあちゃんの、

「やっぱり、来るまでに1時間かかるの?」
「うん……。」


という会話が聞こえる。
1時間かけてきたのに、20分。切ない。

いちばんひどかったのは、10分! という病院だ。


時間をかけてやってきて、10分? もう、来るなと言っているようなものじゃない!

ただ、この病院はちょっと事情というか、病院カラーが違った。わたしが、パソコンを持ち込むのも、珍しかったようで、師長に、

「はい、すべて自己責任で。はい、自己責任です、はいもちろん。」


と連呼して、ようやくOKをもらった。

何が違うのかというと、ここは看取り病院なのだ。そういうふうに呼ぶのか知らないけれど。おそらく、亡くなるまで、入院しているおじいちゃん、おばあちゃんが8割以上。

そもそも、最初の診察のとき、

「もしも、のとき、そのまま天に召されたいですか? 何が何でも、生きる処置を望みますか?」


と聞かれて、びっくりした。

「えー、まだこの年齢なんで生きる方かな……。でも人工呼吸器は嫌ですかねー。」


なんて言ったけど。そういう病院だからなのね。


そして、着替えが用意されている。これまで見た中で、いちばんダッサいレンタルパジャマ、ここは、パジャマ持ち込み禁止なのだ。いやねー。そういう病院は、ぽちぽち、ある。今後増えるのかもしれない。


おかげで、約1万7000円、余計に入院費がかかりましたよ?


そして、着替えてくださいと言われて、見ると、パジャマの上には、なぜかオムツが……。



え、何これ。パジャマも1日700円近くと高いし、オムツレンタルもするとさらに700円くらいかかるんですけど?

それにわたし、パンツだけは死ぬほど持ってきたんですが?

「最高級のオムツなので、パンツとしても使えますよ。」


いや、けっこうです……。
その後も、シャワーの後の着替えの上にオムツがあったり。

「あ、パンツをお持ちなんですね!」


はい、お持ちです。オムツ、必要に見えるんですか?


こういう病院は、たいていHPが雑で、レンタルやってるのか、必要な持ち物は何かなど、全然詳しく書いていない。わざとか?



こぎれいな病院。だけど、入院したフロアから出られない。
ときおり、

「あーあーあーあーあ」


と言っている人や、

「たすけてくれー、わーわーわー。」


とか叫んでいる声が聞こえる。

ごはんもおいしくなかった。
おばあちゃんになっても、この病院で看取られたくないな。

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昭和43年生まれの死別(再婚)おひとりさま。入痛かったり苦しかったりするとき、「家族の方を~」と聞かれなくてもいい社会になってほしい!と思った、入院、手術、股関節脱臼×3プラスハードなせん妄体験記。

死別のおひとりさま。母がギリ手伝ってくれる半人前のおひとりさまだが、その協力も今回限りと知る。 変形性股関節症で入院5回、股関節脱臼3回、…

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