見出し画像

今年八十歳になる偉大な母、入院支援に駆け巡る!

Vol.12 今年八十になる母が、わたしの入院を全面的に支援。大変ありがたいことこの上ないのだが、移動はすべてタクシーなので費用がかかる……。


ぐだぐだと、否定的なことしか言わないうちの姉妹の言動を見て、

「いいわ! わたしがやるわ!」


と、入院支援に名乗りを上げたのが、今年八十になる母だ。
ううううおかあさん、ありがとう。


シルバーカーを押して歩く母。むかしからの気合いと根性はまだまだ変わらない。ただ、体力はもちろん配慮しなくてはいけない。


わたしは、8月の手術の後、12月のリハビリ入院、1月の緊急搬送入院、3月のリハビリ入院、4月の緊急搬送入院と、計5回、入院している。

12月以降、週に1回面会がてら、郵便物や追加で必要なもの、最初のころは洗濯ものなどを持ってきてもらっていた。

ありがたい。大変ありがたいのだが、大変な問題もある。タクシー代だ。


母の移動は、すべてタクシーである。

母が自宅から、うちに寄って郵便物を取って、病院に向かうルートだと、どうなるか。

母の自宅→私の家(約7800円)→病院(約5800円)→母の自宅(約4000円)ということは……。

トータル約17600円なり!


母が、わたしのうちを往復することもある。

約7800円×2=約15600円なり!


いろいろとしてくれるだけでありがたく、もう感謝しかないのだが、タクシー代が、ボンスカボンスカかかる。


いちばんのピーク時は、タクシーGOに月10万弱、払っていた。


最初、面会がてらの郵便物やその他のやり取りが週1だったが、それが2週に1回になり、そのうち、郵便物をあきらめた。別に大したものは来てないだろう。

そして5月。最後の入院では、モノのやり取りはすべて宅配便である。


なんだ、それでよかったんじゃない~。
いや、これも宅配便を出す、受け取るということをやっている病院でなければならない。今の病院、やっててよかったー。

1か月くらい前のこと、わたしが面会予約の時間を間違えて、

「一度、わたしの家で2時間休んでて→それから5時に来て→そこから帰宅して。ごめん!」



という、アクシデントがあった。

母は病院に着くなり、

「わたし、まだ母ね。まだ、できるんだと、思ったわ。」


と、もう限界! という顔をしてやってきた。
目が、33だった。

急いで書類の手続きなどをして、荷物をもらって受け渡して、面会時間はまだ残っていたけど、急ぎタクシーGOでタクシーを呼び、帰宅してもらった。


次の日、ラインが来ていて、

「入院をもうしないよう、ちゃんと治して帰ってきて。もう入院しないように……、入院しないように……。」


とあった。

うん、もう入院しないようにするよ。

こういうこと、お母さんに頼むのも、もう最後。
次の手を考えるから。
次は頼まないから。

ごめんね、おかあさん。ありがとう。


前の記事


ここから先は

0字
昭和43年生まれの死別(再婚)おひとりさま。入痛かったり苦しかったりするとき、「家族の方を~」と聞かれなくてもいい社会になってほしい!と思った、入院、手術、股関節脱臼×3プラスハードなせん妄体験記。

死別のおひとりさま。母がギリ手伝ってくれる半人前のおひとりさまだが、その協力も今回限りと知る。 変形性股関節症で入院5回、股関節脱臼3回、…

この記事が参加している募集

スキしてみて

ノンフィクションが好き

よろしければ、サポートお願いします! いえ、充分、サポートされていると思うのですが。本当にありがとうございます!