器用貧乏でもだいじょぶ。
2022年3月6日(日) 毎日新聞 6ページ日曜クラブの記事からです。たまに読ませてもらう息子が購読しているこの毎日新聞は私にとって何よりの勉強材料になっています。当の本人さんは多忙でまとめて一度に読むのでそれまで ”積んどく” の新聞です。本人が読み終えた新聞の中からいろいろ宝の記事やネタや情報を見つけだし、noteに投稿してご紹介するのがこの1年間の楽しみになっています。
今回は新・心のサプリという記事で心療内科医の海原純子さんが投稿されています。海原純子さんはご専門の著書も多くその筋のプロフェッショナルの方で、たまにそれらの著書や記事にお目にかかったり読ませて頂いたりすることがあります。今回はこの記事に見る海原さんの考え方にハッとしたことで投稿いたしました。
以下抜粋
自分とは異なる分野での活動から仕事から様々な気付きをもらうことがある。北京オリンピックは、夜に行われた種目も多くライブ中継を見ることもできた。リモート業務で通勤時間が減ったこともあり、スポーツの試合をこれほど多く見る機会はなかった。一つのパフォーマンスの奥には、その人の心の動きがありさらにその奥にはその人の生き方があるのだということに改めて気づかされた。パフォーマンスを見る人は表面的な結果ではなく根幹にある人間性とその人が語り掛ける言葉を感じ取り感動するのではないかという気がした。
ポジティブサイコロジー心理学という分野ではその人の「強味」に焦点を当て、自分の強みを生かすことで心の活気を増加させ鬱気分を改善していく。強みというとできること、得意なことという風にとらえがちだが、そういう観点ではなく、その人の特性、特徴というようにとらえたほうがわかりやすいかもしれませんと。例えば、きれいなものを『きれいだ』と感じる心や好奇心やチームワークで仲間を助け合うことや公平さを求める心、思いやりや誠実さ、忍耐力、勇敢さなどの特性が強みとされている。こうした自分の強みを困難の中で生かしていくことでストレスを受けてもそれを回復していくことができるとされている。自分の強みが付き、それに磨きをかけると他者を受け入れる心も生まれる。
フィギュアスケートの坂本かおり選手は、高難度の4回転ジャンプをあえて行わず自分の持ち味である3回転ジャンプの技を忍耐強く磨きをかけて北京オリンピックで3位という結果をだされました。平野歩夢選手は完璧なパフォーマンスをしたうえで、不透明な採点に対し透明性を求める発言をするという勇気ある行動で多くの人の気持ちを伝えました。スピードスケートの高木美帆選手は500m、中、長距離のレース5種に出場された。そして結果を出された。一般的に見れば器用貧乏などどいわれるところですが高木選手はそこで結果をだした。異なる筋肉を使いトレーニングすることで全体を生かす選手もいるのだという生き方につながる多様性をパフォーマンスで雄弁に語ってくれました。
この最後の考察のところで、私はハッとしました。一つの道をまっしぐらに道を進む方もおれば、いろいろな道を行かれた結果に行き着いた道に進まれる方までは認識していましたが、いろいろな道を試してそれらが総合的に生かされていくという道もあるということ。
自分に当てはめてみると器用貧乏的なことが多かったので、その道を探すべく色々トライしてきましたがその道のプロまでになれない自分がいます。しかしその器用貧乏的な状態をレベルアップしていくことで生き方の多様性があるということを今回の記事で見つけることができました。このまま器用貧乏を続けて多様性とともにレベルアップを図っていく人生を引き続きしていく決心ができました。
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