ロメールの女には敵わない

Emoruという名でクリエイターをやってます。フランス映画に圧倒されてフランス語習得し…

ロメールの女には敵わない

Emoruという名でクリエイターをやってます。フランス映画に圧倒されてフランス語習得したフランスオタク。映画、芸術、デザイン、海外古典文学、心理学、フランス滞在について幅広く。 filmarks: https://filmarks.com/users/ooospem

マガジン

最近の記事

【読書感想】 『デザインの言語化』 - "手段の手段" としての日本語の重み

デザインは課題解決の手段である、とはデザイナー一年生が最初に習うフレーズのひとつである。 その課題解決の手段をよりよくするための "手段" として、言語(ここでは日本語)が存在している。日本語をいかに捉え、伝え、相手との視座を合わせるかの工夫について本書では述べられており、「日本語を大切にする人と働きたい」と考えているわたしとしてはドンピシャに役立つ書籍だった。 本記事はその要約である。 いいデザインとは何か結論から言うと、「いいデザイン=相手が受け取れるデザイン」であ

    • 【日記】 今日描いた絵(一部)

      コピックスケッチの72色セット、ステッドラーのペン、 ウィンザー&ニュートンの水彩を手に入れた。 ついでに紙も手に入れた。 アナログもたくさん描いていく。 アナログたのし〜〜〜〜〜!!!!! ⭐️おまけ⭐️

      • 【フランス映画入門】 あかるくたのしいフランス映画紹介 #06

        こちらはフランス映画に馴染みのない読者の皆さんが、「フランス映画って楽しそう!観てみたい!」と感じていただけるよう、明るく楽しい作品を紹介していく試みだ。 今回はその第六弾である。 それではスタート。 #16 『ぼくの伯父さん』 Mon Oncle (1958)監督:ジャック・タチ 主演:ジャック・タチ アカデミー賞で外国語映画賞、カンヌ映画祭で審査員賞を受賞。 監督のジャック・タチ自らが主演を張っていて、"ユロ伯父さん (Monsieur Hulot)" と名のつく愉

        • 【フランス映画紹介】 わたしが知らなかったジャック・リヴェット3選

          ヌーヴェルヴァーグの巨匠のひとり、ジャック・リヴェットといえば『セリーヌとジュリーは舟でゆく』『彼女たちの舞台』など、御伽噺的エッセンスを混ぜた脚本と長く巧みなカメラワークが有名だが、他の作品を鑑賞する機会があったのでここで紹介する。 現在『ジャック・リヴェット傑作選』を特集上映中なので、リヴェットに興味のある方はぜひ足を運んでみてほしい。 #01 『パリはわれらのもの』 Paris nous appartient (1961)出演:ベティ・シュナイダー、ジャンニ・エスポ

        【読書感想】 『デザインの言語化』 - "手段の手段" としての日本語の重み

        マガジン

        • フランス映画シリーズ
          12本
        • 闘病記
          9本

        記事

          【読書感想】 『コーチングが人を活かす』 - セルフ・コーチングの入門として

          セルフ・コーチングに興味を持った。 昔シェアハウスの友人(若くしてプロのコーチの資格を持っているエリート)に何度かコーチングをしてもらったことがあるのだが、それから色々と状況が変わった今、自分で自分のことを良い方向に導いてみたいという思いが強くなったためだ。 その一助としてコーチングの基本を書籍から学んでみることにした。今回はその一冊目『コーチングが人を活かす』(鈴木義幸著)の自分なりのまとめである。 コーチングの基本原則まず、基本として "コーチングの公式" があるら

          【読書感想】 『コーチングが人を活かす』 - セルフ・コーチングの入門として

          【フランス映画紹介】 アニエス・ヴァルダの素顔に迫る作品3選 #01

          "ヌーヴェル・ヴァーグの祖母" アニエス・ヴァルダの作品を観ていこう週間。もちろんすべてアニエス・ヴァルダが監督したもの。 今回紹介する作品はドキュメンタリーが多いが、物語としては『5時から7時までのクレオ』『幸福』などが有名。詳細は以下。 それではいきましょう。 #01 『アニエスの浜辺』 Les Plages d'Agnès (2008)アニエス・ヴァルダが81歳のとき、自身の半生をもとに撮ったドキュメンタリー。 映画のスタッフたちを紹介する際、鏡をカメラに向けて顔

          【フランス映画紹介】 アニエス・ヴァルダの素顔に迫る作品3選 #01

          若き手帳ガチ勢の悩み

          //手帳の使い分けどうしたらいいのーーーー!\\ 色んな手帳ガチ勢様のインスタやらnoteやら書籍やらかなりの時間をかけて読み漁ってきたつもりだが、未だ自分の正解が見つからない。 10年以上 "手帳は手書き" 派を死守してきたが、ここ2年はSUNNY手帳(ウィークリー)にお世話になっている。 紙質が良く、裏スケしない(万年筆もOK) シールやテープで太りまくっても耐えられるゴムバンド マンスリーページ、ウィークリーページにメモスペースがある フェイクレザーのカバー

          若き手帳ガチ勢の悩み

          【映画感想】 『太陽が知っている』 La piscine (1969) - オタク歓喜のご褒美映画

          アラン・ドロンとモーリス・ロネのタッグで有名な『太陽がいっぱい』の人気にあやかって無理矢理つけたであろう邦題だが、原題の意味はただの "プール" 。ジャック・ドレー監督。 プール付きの貸し別荘(正確には友人の家)でぐうたらする夏!! ロミー・シュナイダーの艶肌!!! 最高すぎる!!!! 本作は1969年製作となっているが、2015年に本作をもとにしたリメイク映画『胸騒ぎのシチリア』が公開されている。『君の名前で僕を呼んで』で有名なルカ・グァダニーノ監督によるもの。『太陽が

          【映画感想】 『太陽が知っている』 La piscine (1969) - オタク歓喜のご褒美映画

          半月間断酒してみて感じたこと

          なかば強引に精神科病棟に入院して、半月ちょいが経った。 お酒も飲まず夜遊びもせず、ばかみたいに健康的な生活を送っているが、半月間断酒したことなんて飲み始めた18歳ごろからカウントしても自分の人生になかったんじゃなかろうかと思い、所感を書いてみることにした。 カラダは軽く、米は美味く、ツヤハリ肌に 許容量超えの飲酒ダメージを蓄積していた胃腸が回復した。 飲んでたときは飲んでも胃が悪い、食っても胃が悪いで上半身のコンディションは常に最悪。それにさらに酒を重ねるのだからコン

          半月間断酒してみて感じたこと

          【映画紹介】 みずみずしさが眩しい!ティーネイジャーの海外映画 #01

          たびたび公開している "あかるくたのしいフランス映画紹介" シリーズに限らず、色々な観点で観た作品をまとめてみたいと思う。 個人の好みでフランス映画は増えがちだけど、フランスに囚われず世界各国の映画を観ていきたい。今回は "ティーネイジャー特集" 、第一弾。 #01 『スザンヌ、16歳』 16 Printemps (2020)監督:スザンヌ・ランドン 主演:スザンヌ・ランドン 20歳にして初監督・初主演を務めたスザンヌ・ランドンの華々しいデビュー作!公開当時から気になっ

          【映画紹介】 みずみずしさが眩しい!ティーネイジャーの海外映画 #01

          【映画感想】 気になってたシネマジャポネ(日本映画) #01

          filmarksの『観たいリスト』に入れられてからはやウン年、観る機会がなかなか与えられない作品を掘り出して鑑賞する週間。 そのためにわざわざU-NEXTを契約した。 今回は日本映画。 小津安二郎から最近の作品までどんどん観ていく。 感想はさらっとまとめる程度にするつもりだが、もしかしたら熱が入って長くなるかもしれない。 それではいきましょう。 #01 『佐々木、イン、マイマイン』 (2020)監督:内山拓也 出演:藤原季節、細川岳 etc 現代の日本映画を数多く観た

          【映画感想】 気になってたシネマジャポネ(日本映画) #01

          フランス語のオンラインレッスンを久々に受けた話

          フランス語の授業自体はオンラインでもオフラインでも受けたことがあるが、レッスンの受講自体がずいぶん久々になった。 GWの短期間で完結するレッスンを Institut français で開講していて、DELFの肩慣らしとして受講した。ここにはよく映画を観にくるが、レッスンでお世話になったのは初めてだ。多分。 トータル、受けて良かった。 フランス語ってやっぱり楽しい。 フランス語って大好き、愛おしい。 いつもなんでこんなに好きなのか、分からんのだけど。 良かった点 先生

          フランス語のオンラインレッスンを久々に受けた話

          【フランス映画入門】 あかるくたのしいフランス映画紹介 #05

          こちらはフランス映画に馴染みのない読者の皆さんが、「フランス映画って楽しそう!観てみたい!」と感じていただけるよう、明るく楽しい作品を紹介していく試みだ。 今回はその第五弾である。 たくさんあるので、今回もどんどんいきましょう。 #12 『なまいきシャルロット』 L'Effrontée (1985)監督:クロード・ミレール 主演:シャルロット・ゲンズブール 母ジェーン・バーキンと父セルジュ・ゲンズブールを両親に持つシャルロット・ゲンズブール。母親譲りの長すぎる脚、幼さを

          【フランス映画入門】 あかるくたのしいフランス映画紹介 #05

          精神科に入院した - 自らの軸を立て直すための記録と今後について

          2023年の12月、内科の病気で人生初の入院をした。 その約5ヶ月後、わたしはまた閉鎖病棟に突っ込まれている。 今度は精神科に近い病棟なのだが、精神科閉鎖病棟と聞いて想像していたよりもはるかに快適な生活を送れている。スマホもPCも没収されない、高速wi-fiとYogiboのある毎日。老若男女色んな人がいるが、今のところ集団生活に差支えもない。 これが約3ヶ月続くのだと思うと途方に暮れるけど。 精神科に入院ってマジでヤバいのでは? 職歴云々どころか今後の人間関係形成にも大

          精神科に入院した - 自らの軸を立て直すための記録と今後について

          【仕事】 ポートフォリオを更新しました

          2023年1月に担当させていただいた案件をポートフォリオに追加した。 隠しているわけじゃないがこのnoteにポートフォリオの存在をチラつかせたことはなかった(気がする)ので、ほぼ初出しだ。 初めてお客様の企業の、ロゴ・名刺・HPとまとめて作らせていただいたのでとても緊張すると同時にやりがいが大きかったことを覚えている。 追加されたポートフォリオはこちら。 ポートフォリオ公開にあたって代表よりあたたかなご感想を頂戴した。素敵なご縁をいただき本当に幸せである。 ご協力あり

          【仕事】 ポートフォリオを更新しました

          【今更】 2023年の振り返り

          2021年、2022年と、noteのようなブログこそやっていなかったものの、一言で振り返るならば「全力で人生の "最高" を更新した!!!」と言えるような一年だったのにも関わらず、2023年はそうもいかなかったので捻くれて振り返りのフの字すら行わずにいた。 GWに入って休暇に浮かれる友人たちのインスタを横目に、そういえばこんな充実した時間が2023年にあっただろうか?と記憶が曖昧になっていることに気づき、重い腰を上げて振り返ってみることにした。 大まかではあるが、わたしの

          【今更】 2023年の振り返り