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言葉の海におぼれている子には、言葉の辞典を使って少しずつひきあげてあげようって話。

こんばんは。もしくはおはようございます。あるいはこんにちは。

いつも深夜にnoteを書くことが多く、挨拶になやみます。

さて、我が家の息子は来年受験生。これは10年以上前から長男に語彙力を鍛えさせようと足掻いた母親の話。

言葉が出にくい長男に、いろいろな表現方法を知ってほしい

子供の教育に力を入れようと思った時、いったいどこから何を始めればいいのかわからないという人もいると思う。

ましてや第一子ならなおさら。

意思疎通ができるころから「もっと世界を知ってほしい」「もっと勉強してほしい」と知育絵本だったり通信教育だったり、語り掛けだったり、様々なことを試してきた。

長男はちょっと吃音があるので、言葉はあまりうまくない。心の中でたくさんの感情がうずまいては、伝えるすべもなく消えて行っている(らしい。ということを先日長男から聞いた)

それはちょっとあまりにも切ない。君は親の私が思っているよりずっとたくさんのことを考えいたんだ。と、足元がぐらっと大きく揺れるくらいの衝撃を受けた。

実際長男は、言葉の種類が非常に少ない。知っている単語が少ないせいもあるのかもしれない。

「この表現を伝えたいんだけど、どういえばいいかわからないから、あああああばかり出てしまうし、身体も動く。やめたいんだよね」と言われたら

親はもう、一生懸命どうするか考えるしかない。

言葉の教室は僕の性格上絶対無理だ、と本人からも拒否をされ、学校や塾の先生からは「言葉を覚えれば少しずつ本人も話しやすくなると思います」と助言をいただき、

ならばやはり語彙力だ、と思い立ったのだ。

語彙力を上げるためには、やはり日常から言葉に接しよう

そうだ、本を読もう。まず思うことはそれだと思う。

なんでもいい、マンガでもいい、いやむしろ「心が動かされるならマンガだって立派な言葉の伝道者だ」と

小説、絵本、マンガ、伝記、ノンフィクション

小学生でも読めるんじゃないかなって思うものをたくさん購入した。図書館も利用した。読み聞かせで耳からも言葉を知ってもらおうと頑張った。

数年後、長男は全く本を読まない子に育ってしまった…

見出しと正反対やんけ。見出し詐欺は嫌いやって常日頃言うてるやんけ…と突っ込みたくなるくらい、正反対の状況になってしまったのだ。

世の中にはたくさんの本であふれていても、心を動かす漫画であふれていても、長男は全然本を読まなかった。

読みづらかったのかな。

夏休み前に発売された

「野球が好きすぎて」というミステリー小説を一冊買った。

謎解きはディナーのあとで、などで有名な東川篤哉さんの書く、野球好きのために作られたミステリー短編集。

どんどん出てくる選手の名前、トリックに使うのも野球に関する事。アリバイだって野球がらみ。という野球好きにはこれ以上読みやすいものはないだろう!というくらい、野球だらけ。

ためしに一章読んでみたのだが、軽快な文章の中に、びっくりするくら野球が挟まっていて、「軽いのに濃い」という不思議な読後感があった。

読書レベル的には、本が好きな小学生なら読めるかなというレベル。中学生なら、読書が好きなら問題ないかなというくらい。

野球好きの大人なら、もちろん楽しんで読めます。

それを今は一日10分ほど読んでいるらしい…

ミステリを一日10分…ちょっと斬新すぎる気もするが、球界に詳しいのは長男だから、私よりも理解度多めで読んでいるのだろう。

語彙力は国語の成績に直結する、そして国語が上がればほかの教科も上がりやすい

学校の先生や塾の先生がよくいうこの言葉。たしかに、すこしだけ国語の成績がいいとき、

引っ張られるようにほかの教科も成績があがった。

これは、国語力がついたことにより「問題文でだれが何を言っているのか、この問題は何のことをいっているのか」といった「問題文を読む行為」というのがちゃんと出来たからではないかと思われる。

まだうっすらだが、子供にとって、いろいろな言葉を視覚から覚ええ行くのは必要なことだと思う。

物語として難しく書かれた感情が理解できなくて読めないのであれば、辞書を使えばいい。

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そこで購入したのが、「漢字の使い分け辞典」と「感情ことば選び辞典」の二冊。ポケットサイズで軽く、非常に使いやすい辞典。

漢字の使い分けは小学生の次男の漢字練習にも使えそうな、同音異義語の使い方などが載っている辞典。


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感情ことば選び辞典は、一つの言葉をいろいろな言葉で表してくれている辞典だ。優しい言い方や、オノマトペなど、大人でもちょっとここ知りたかったんだよね。という箇所も網羅している。


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どちらかというと、感情ことが選び辞典のほうがより、言葉を知りたいひとに向いていると思う。すごい、難しい、困った、そんな単純な言葉の陰には自分が思っているよりも膨大な数の言葉が隠れている。

逆に漢字の使い分けは、技術的なものにも近い。これは知らなかった言葉を徐々に自分のものにしていくのにピッタリだと思う。ここでいろいろな表現をしれば、少し難しいミステリも、相手の感情を想像しながら読むことができるようになる。

辞典そのものが、眺めるだけでも興味深くしばらく集中して読んでしまいそうな魅力がある。

もちろん、親である私にもピッタリだ。子供にも語彙力語彙力と言いながら、先日自分こそ語彙力が…と思うことが続いたので

わたしもしっかりと読んで、活用して、ちゃんと適切に言葉をつかえる人になりたい。


先日のエヴァでマリさんのことが好きになったからって選んだ…わけじゃないんだからね!

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