ほりほり/ワークショップデザイナー/LSPファシリ

しがない事務員。「考える」について考えています。「考える」場を主催していけたらいいなと…

ほりほり/ワークショップデザイナー/LSPファシリ

しがない事務員。「考える」について考えています。「考える」場を主催していけたらいいなと思っています。https://www.takatetsu.net/タカテツを主催しています。

マガジン

最近の記事

2024/5/18哲学対話×LEGO®SERIOUS PLAY®~「こころの豊かさとはなにか」について考える~レポ

哲学対話とLEGO®SERIOUS PLAY®をコラボしたらどうなるのかな?という実験イベントの第3弾を実施しました。 目的:レゴで思いを表してから哲学対話をすると、対話が深まるのか試してみる 参加者:PEATIXを使って一般公募、4名 時間:3時間 レゴの基礎的な練習の後、「自分が、こころが貧しいなと思う時はどんな時?」と「こころの豊かなときはどんな状態?」という作品を作っていただきました。 各人に、作品について説明してもらいました。 「こころが貧しいとき」のキー

    • 2024/4/19哲学対話×LEGO®SERIOUS PLAY®~「はたらく」について考える~レポ

      哲学対話の場とLEGO®SERIOUS PLAY®をコラボしたらどうなるのかな?という実験イベントの第2弾を実施しました。 目的:レゴで思いを表してから哲学対話をすると、対話が深まるのか試してみる 参加者:PEATIXを使って一般公募、6名 時間:3時間 レゴの基礎的な練習の後、「はたらくにあたって、あなたが大事にしていることは何ですか」と「その大事にしていることを実現するために、やらなければいけないことはなんですか」という二つの作品を作っていただきました。 各人に

      • 2024/4/11 自分の「利用価値」や「機能性」ではなく、存在そのものを受け止めてくれる場とは?レポ

        今回のテーマ「自分の「利用価値」や「機能性」ではなく、「存在そのもの」を受け止めてくれる場とは?」という問いが長く、わかりづらいため、方向性を見出すのに時間がかかりました。 前半は、問いを精査する対話となりました。 後半に、方向性が決まり、「客観的に誰が見ても、存在そのものを受け止めてくれる場には、どんな条件が必要か」になり、 ・否定されない ・大勢の中のひとり、ではなく「あなた(唯一性)」として見てくれる ・安心できる →カウンセリングの場? →宗教のコミュニティ?

        • 2024/3/20 哲学対話×レゴシリアスプレイ「友情について考える」レポ

          哲学対話の場とLEGO®SERIOUS PLAY®をコラボしたらどうなるのかな?という実験イベントを実施しました。 目的:レゴで思いを表してから哲学対話をすると、対話が深まるのか試してみる 参加者:PEATIXを使って一般公募、6名 時間:3時間 レゴの基礎的な練習のあと、 「友情について考えるとき、あなたが、コレは大事!と思うことは何ですか?」を作品にしてもらいました。 作品を作った後、説明&質疑応答。一通り終わった後に、自分の作品の大事な部分のタイトルを考えても

        2024/5/18哲学対話×LEGO®SERIOUS PLAY®~「こころの豊かさとはなにか」について考える~レポ

        マガジン

        • タカテツの対話レポ(参加対象:中学生以上)
          33本
        • タカテツのこども哲学レポ!
          19本

        記事

          2024/2/23「器の大きい人ってどんな人?」レポ

          今日は、7名定員でタカテツ初参加の方が6名という、大変珍しい会でした。いつもは、常連さんと初参加の方が半分くらいの割合で、どんな方が参加されるかわからないので、少し緊張しました。 初参加の方は、東京新聞の記事を見ていらした方が多く、有難い限りです。 さて、今回のテーマは、先月のオンライン哲学対話で「うすっぺらい人ってどんな人?」のテーマの時に、うすっぺらい人の対極は「器の大きい人なのでは?」という流れになり、「じゃあ、器の大きい人ってどんな人なのか」を考えよう、と思い、設定

          2024/2/23「器の大きい人ってどんな人?」レポ

          2024/1/28「どうして日常のもやもやについて、誰かに聞いてほしいと思うのか。このような哲学対話の場は必要か?」レポ

          参加者7名のうち、4名が初めてタカテツの哲学対話に参加される方でした。 今回は自己紹介で、レゴを使った作業をしました。 配られた6個のピースを使って「アヒル」を作ってもらいます。 久々のレゴで戸惑う大人たちがいる一方、10代の方はササっと作って待機状態でした。 このレゴの作業をいれたポイントは、最近取得した、LEGO®SERIOUSPLAY®の教材を使いたい!という気持ちと、レゴを触って、リラックスしてもらう。レゴの作品を見て自分で語って口を滑らかに!がありました。 8個のア

          2024/1/28「どうして日常のもやもやについて、誰かに聞いてほしいと思うのか。このような哲学対話の場は必要か?」レポ

          2023/12/23「DX化に向けて、『人がやった方が丁寧でありがたみがある。』という思いはどうしたらいいの?」レポ!

          11月に受講した市民向け講座「AIがもたらす社会的インパクトと地域活動への活用」から、ふと生まれた疑問を問いとして、対話を設定しました。 今回は、テーマについての対話の他に、裏テーマとして、ろう者の方が哲学対話に参加したら、(手話通訳さんを介すので)対話がゆっくり、じっくりになって、考える時間が増えるのではないか?という仮説をもとに、開催しました。 実際に、ろう者の方と通訳さんを迎えて、開催することができました。 アイスブレイクとして、「みなさんは、年賀状を書きますか?も

          2023/12/23「DX化に向けて、『人がやった方が丁寧でありがたみがある。』という思いはどうしたらいいの?」レポ!

          斬新な!ワークショップをやってみたレポ

          なんと、参加者がアイマスクを付けてお話して、そのあと庭園散歩(その時はアイマスク外しました)、そのあとチームごとに短歌を作るという、かつてない組み合わせのワークショップをやってみました~。 この企画の発端は、青学の社会人大学で知り合ったワークショップデザイナー仲間のコマさん(視覚障害あり)と「なんか面白いことやってみよう」という安易な気持ちからでした。 わたしは、目をつぶって対話をしたら、いろいろ感覚が研ぎ澄まされて、なんか面白いのでは?という気持ちが以前からありまして、

          斬新な!ワークショップをやってみたレポ

          第19回タカテツこども哲学レポ!

          今日は、オノマトペをテーマに子どもたちと一緒に楽しみました! ①まずは、今日の朝起きてから、ここに来るまでの間にやったことをオノマトペでみんなに表現してもらいました。 朝起きる→ご飯食べる→出かける→スイミング行く→買い物 むにゃむにゃ、カリカリ、ふわふわ、がりがり、ちゃぷちゃぷ、ざわざわ、がやがや などなど ②次に、思いついたオノマトペをふせんに書いてもらいました。5人で書いたけど、150枚くらいは書いたと思います。 ③ それを、あいうえお順に紙に貼りました。 ④

          哲学対話のワークショップ化をさぐる企み#2レポ

           はじめに今回は2回目の開催となります。前回の反省を活かして臨みました! 前回の記事はこちら↓  この、「はじめに」の部分は、前回と同じなので、省略して書かせていただきますが、、、私が今まで参加、または主催したことのある哲学対話は、ワークショップデザイン的には、とってもざっくりしたプログラムです。ほとんどの哲学対話では、対話するテーマを決めて話し始めますが、たいがいは「では、〇〇とは何だろうか、についてご意見ある方いらっしゃいますか」という大きな問いかけではじまります。この

          哲学対話のワークショップ化をさぐる企み#2レポ

          哲学対話と対話の違いは何か

          最近、わたしは、この問いが気になって仕方ない。「哲学対話」でなくちゃダメなのか?わたしがやりたいことは、「哲学対話」?それとも「対話」?そもそも両者の違いはどのにあるのか? 2019年から年1回、職場で開催している研修を振り返りつつ、それぞれの年に開催したものは「哲学対話」だったのか「対話」だったのかを考えてみたい。そして、わたしがやりたいことは、どちらなのかも同時に考えてみたい。 そもそも、この研修は私の所属する組織が年1回、所属長が行うものとして義務付けているものであ

          2023/10/5「時間の浪費・消費・投資」とは?レポ!

          時間の浪費、消費、投資について考える時間。今回は、ファシリテーター含め、6人で対話しました。 まずは、参加者から、自分の時間の使い方について経験談をはなしてもらいます。 その前に! 今回は特別ルール。 視覚障害をもつ方が参加されていたため、みな自分の発言の前に「○○です」と名前を言ってから話しましょう、と決めました。 以下、対話のやりとり。長いです。 ・仕事は在宅勤務。そのため、だらだら過ごしてしまうことが多い。仕事に手を付けるまでの時間、寝てしまって、ムダな時間にしたな

          2023/10/5「時間の浪費・消費・投資」とは?レポ!

          第18回タカテツこども哲学レポ!

          今日は、アイスブレイクで、Eテレでも行っているぐちゃぐちゃお絵描きを行いました。最初にぐちゃぐちゃに線を描いて、その紙を隣の人に渡して、そこから想像して絵を完成させるというアート遊なびです! そのあとは、絵本「うちにかえったガラゴ」を読んで、みんなで、問いを考えました。たくさんの問いを自分たちで考えて、素晴らしい! 【みんなから出た問い】 ・ガラゴの目と手おけが同じ動きをするのはなぜか。 ・山はプリンなのに、橋は食べ物じゃないのはなぜか。 ・ガラゴはなんの動物なのか。 ・

          第17回タカテツこども哲学

          6月18日に開催しましたが、紙コップを使った糸電話のアイスブレイクの時点で、大声を出すお子さんや、走り回るお子さんでカオス状態になり、この日のレポートは特にありません。 本編としては「お金で買えるものと買えないもの」について話し合いました。 今後、こども哲学を続けていくかどうか、やめようか、心の折れる回でした。 7月は、町田のアルケミストさんで中学生対象のこども哲学のお手伝い。 8月は、川崎駅近くの、ことばすけっとさんで、こども哲学をゲスト開催しました。 9月以降は大

          2023/9/18「悪口ってなに?」レポ!

          みなでテーマを決めてから考える回でした。 最初に各人から出た(テーマ)もやもや ・正しい諦めかた、いい諦めかたはあるか。 ・汚染水やトリチウム問題など、信じていた情報が覆ることへの憤りをどうしたらいいか。 ・50歳以降の人生をどう送ろうか。 ・みな、働きすぎである。どうサボるか、自分の仕事の線引きを考える。 ・コンプレックスや欠点とどのように付き合えばいいか。 ・周りに気を使って、自分の意見を言い出せないときどうするか。 ・悪口とはなにか。イチローが、悪口について語っている動

          哲学対話をワークショップ化する企み レポ

           はじめに  今年の5月から3か月、私は青学の社会人大学に通い、ワークショップデザインというものを学びました。  その結果、私が今まで参加、または主催したことのある哲学対話は、ワークショップデザイン的には、とってもざっくりしたプログラムである。ということがわかりました。  そもそも、哲学対話の定義がはっきりしておらず、主催者の意向によって哲学対話の目的や手法が異なるので、もしかしたら、ざっくりしていない哲学対話の場も既にあるのかもしれませんし、大きな問いかけをすることが哲学対

          哲学対話をワークショップ化する企み レポ