対話とアート
ひの市民大学で開催された大人向けアートワークショップに参加してきました。
主催はUMUMアートラボ。そこの研究員である友人が当日サブファシリを行うと告知で知り、更に私が好きな「本」と「アート」を取り扱うということですぐに申し込み。
当日、参加者は1つのテーブルに4人ずつ着席。各テーブルには1人ずつテーブルファシリがついてくれました。
プログラムは「語る」「創る」「鑑賞する」の三部構成。
推し本について語り、そのブックカバーを作るとてもとても楽しい3時間でした。
語る
先ずは各自が1冊ずつ持参した”推し本”について語るパート。
本を手に取った理由からはじまり、内容や感想について熱く語ったり、本の活用法について触れたり、中には積ん読本を持参された方もいて本の内容ではなくご自身と本の関係性に語ったりと、それぞれの持ち時間いっぱいまで話が尽きることなくとても盛り上がりました。
創る
続いて持参した”推し本”のブックカバーの制作へ。
ここでは、あらかじめ用意されたブックカバーの型紙(?)や、絶対に使わなくてはならない材料の指定などは一切なく、あらかじめ用意されている画材をどれでもいくつでも自由に作ってよいとのこと。
会場には、厚紙・紙袋・包装紙・布・革・毛糸・リボン・セロファン・折り紙・雑誌・英字新聞などの材料と、絵の具・クレヨン・サインペン・墨汁などの画材と、切ったり貼ったりするのに便利な道具がたくさん並べてありました。
色々と使ってみたかったのですが、欲張って手を広げすぎるとこれは収集がつかなくなりそうだ!と思い、私はコラージュ一択にして、色で遊ぶをテーマに制作に取り組んでみました。
鑑賞する
約1時間の制作の後は、グループ内で作品を鑑賞しあう時間に。
(私も含めて皆さん制作が終わらず時間が全然足りない!!ということもあり、作りながら聞くという形式になりました。)
どんなところを工夫したのか、なぜこのような色や形にしたのか、どうしてこの素材を選んだのかなどなど推し本とカバーの関連性と絡めて作品を発表しお互いに鑑賞し合いました。
最後に1つのグループのテーブルにみんなが集まり、そのグループの方達の作品を皆で鑑賞しました。同じテーブルではなんとなく制作の様子が目に入っていましたが、別のテーブルでは全く異なるアプローチで工夫を凝らした作品たちを鑑賞することができ、とても興味深いものでした。
感想
参加した感想は、めちゃめちゃ楽しかったーーー!!の一言につきます。その理由はワークショップしている間、驚きと発見の連続だったからです。
自分が選んだ本に改めて愛着が湧いたり、新しい本との出合いもあったり、やっぱり本はいいなぁと再認識。
また、雑誌をコラージュの材料にしたことで、選んだページを破る動作に何だかドキドキ。制作の過程ではスタート時点では考えてもいなかった発想が色々と浮かんできて、手を動かすことで初めて目の前に“何か”が立ち現れてくるという体験もできました。
相互に作品を鑑賞し合うことを通してバラエティに富む表現方法や感性に触れてたくさんの刺激を受けました。それと同時に一人ひとりの本に対する思いを感じることができる素敵な学びに。
何よりも、対面で手を動かし何かを作るワークショップは久しぶり。
帰り道に成果物を家に持ち帰ることができるのはいいなぁ〜としみじみ思いました。
また同様の企画があればぜひ参加してみたいな。
おまけ①
UMUMさんの記事
おまけ②
テーブルで紹介しあった本はこちら。(発表順)
【読んでいない本について堂々と語る方法】
ピエール・バイヤール/著・大浦康介/訳
【私の男】
桜庭 一樹/著
【ファンタジア】
ブルーノ ムナーリ/著・萱野 有美/訳
【たとえる技術】
せきしろ/著
【「気がつきすぎて疲れる」が驚くほどなくなる 「繊細さん」の本】
武田友紀/著
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