カナダでグラフィックデザイナーになった話_サムネイル

ワーホリ&実務未経験者がカナダでグラフィックデザイナーになった話

2018年12月。ワーキングホリデービザを使ってカナダ東部のトロントで暮らしはじめました。そこから紆余曲折を経て、トロントの地元企業でグラフィックデザイナーとして働くことが出来ました。

現在は日本帰国に向けて就職活動中なのですが、己のモチベーションを上げるためにTwitterでつぶやいた内容が思いの外いいねをいただきました。
中でも「ワーホリ期間中にグラフィックデザイナーになった」という点に興味を持たれた方がいらっしゃったので、就職活動中に取り組んだことをnoteでまとめていこうと思います。

海外でデザイナーとして仕事がしたい方、そうでなくてもデスクワークの仕事を探している方は参考にされてください。

【注意点】私はワーキングホリデービザでカナダに滞在している間にグラフィックデザイナーのポジションで現地採用されました。
……が、最終的にはワークビザはもらえていません。あくまで「ワーキングホリデーの期間中にデスクワークの仕事をゲットするには?」に対するイチ回答例だと思って読んでください。

私の入国直後のスペック

・英語:中学校卒業レベル
・前職:IT企業勤務(開発スタッフではありませんでした)
・30歳でワーホリに挑戦
・趣味でイラストを描く

1.いつ頃から仕事を探し始めたの?

A.入国して2ヶ月後からです。

外国人がカナダで仕事を探すときに重要になってくるのが、
①英語力
②ビザの種類・有効期限
③スキル
の3つです。英語力やスキルに自信が無かった私は、せめて②のビザの長さで御社に貢献できますよアピールをしよう!と思い、早い段階で就職活動を開始しました。
貴重なオープンワークパーミット期間を有効活用するために、最初に観光ビザもしくは学生ビザで入国して、就職活動を始めるときにワーキングホリデービザに切り替えるのもおすすめです。

また、私は入国して最初の6ヶ月は語学学校に通っていたので、その間に先生にレジュメを添削してもらえたのは良かったな~と思っています。現地の人目線で「良いレジュメとは何か」を教えてもらえて勉強になりました。

2.応募先はどうやって探したの?

A.主にindeed。他にはkijijiやe-Mapleなどのクラシファイドを利用していました。Linkedinのアカウントも作りました。

現地企業の求人情報を探すならindeedが一番多かったです。また、トロント在住だったらe-Mapleにもたまに日系企業カナダ支社の求人情報が流れてきます。前職が世界でも名前が知られている大企業だった、という方だったらLinkedinでプロフィールページを作っておくとスカウトメールが届くことがあります(前職がLGでエンジニアだったという韓国人の友人がその方法で現地就職決めていました)。

3.英語はどのくらい話せたほうがいい?

A.英語でプレゼンテーションができるくらい話せたら言うことなし。だけど、英語力よりスキルのほうが重要視されます。

私が就職活動をしていた時の英語力は、日常会話レベルの英語は聞き取れるけど自ら話すのはめちゃくちゃ苦手なレベルでした……。
それでも、渡航前にWEBデザインの勉強をしていたことや、Adobeソフト(イラストレーターやフォトショップ)の使い方を知っていたことが評価されて雇ってもらえました。

4.ポートフォリオは作りましたか?

A.SNSサイトを利用して、作品をすぐ見せられるようにはしていました。

私はDribbbleという、海外のデザイナーがよく使っているSNSサイトとinstagram(!)にイラストやグラフィック作品をアップしていました。
WEB寄りのデザイナーならAdobeが出しているBehanceも良いと聞いたことがあります。

私の就活体験談

私は12月真っ只中にトロントに入国しました。夜にトロントピアゾン空港に着いて、次の日の朝から語学学校に通い始めるという今振り返ってもハードすぎるスケジュール。
当時トロントに来て最初に思ったことは「寒いけど思ったほどではない」でした。マイナス17度でも意外と生きられる。

1月後半からレジュメを作って、2月頭から企業に応募し始めました。アルバイトも含めて探していたため「すぐに見つかるかな~」と余裕かましていたのですが想像以上に面接まで進みませんでした。結局2カ月間、100通ほどレジュメを送っても仕事が決まらず、所持金が10万円を切りそうになりました。

その後日本料理店で働きはじめ、「お寿司作るの楽しい!」となってきた5月、アメリカに本社のあるIT企業から面接の連絡をいただきました。しかしその直後、家の事情で日本に一時帰国することになり、そのまま面接の話は無かったことに。結構大きな会社だったので、相当落ち込みました……。

夏、クラシファイドで3週間限定のデザイナー求人を見つける。書類を送り、電話面接を経て採用が決まりました。
その後仕事ぶりが評価されて、3週間の期間限定から私のワーキングホリデービザが切れる日までに条件を変えて働けることになりました。

おわりに

ブログやSNSを見ると、ワーホリで成功した人たちの話ばかり目につくので「私も海外行ったらすぐ仕事決まってお金稼げるんじゃない!?」なんて夢見そうですが、実際やってみると想像以上に大変です。特にお金ない状態で来ると精神的にやられます。

それでも海外で希望した仕事に就きたい!という強い思いがあるのなら、挑戦してみるのもアリだと思います。可能性はゼロではありません。
「頑張るだけ頑張ってみよう。それでもダメだったら運が悪かっただけだ」くらいのスタンスで頑張ってみてください。

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