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久しぶりの学校という場所

今日は9月からスタートした山形県立農林大学校の2021年度英会話レッスンの最終日でした。最後にとってもふさわしいレッスン内容になったなぁと改めて今回のタイミングに感謝しています。そして、一度は挫折した学校という場所でのレッスンを乗り越えるきっかけになったこの場所にも感謝しかありません。今日はそんな話を書いてみようと思います。(あんまりにテンションが上がりすぎていて帰って寝る、という選択ができなくなっている)

■学校という場所でのレッスン

私は以前、一度、私立高校の臨時講師として学校という場所に立ったことがあります。この時の私は、ガッチガチの指導しかできなかった時期でした。まだまだ今の私とはかけ離れていて、学びについて考えることもない、ただただ暗記や問題を解いて解いて解きまくる、そんな指導をしていた頃でした。今考えると、本当にあの頃の自分には目の前の生徒たちの顔がちゃんと見えていなかったなって思います。挫折して、途中から学校という場所に行けなくなった私は、「私には先生なんて無理なんだ」と多分、私の人生の中でもかなり大きく落ち込んだ時期でした。思い出さないように奥底に沈めた記憶、思い出しながら書いていたら涙が出てきました。それくらいに、ダメだった自分を責めていたみたいです。なので、実際、「農林大学校から英会話の臨時講師を引き受けていただけませんか?」というお話をもらったときは、あのダメだった頃の怖さが戻ってきました。すぐにお引き受けできず、少し考えさせてもらいながらも、あの頃の自分とは違う、という気持ちもあったので最終的にはお世話になることに決めました。

■農大レッスン初日

同じメンバーで3時間(90分×2コマ)を午前と午後で2回。レッスン内容を考えるにも生徒の様子もわからない、ただ、英語が苦手という子が多いですという情報だけはあったので、”楽しい”っていう感覚が持てるように、とそれだけに特化してレッスンを作っていきました。ところが、その時の私、やっぱりどこかで前回のダメだった自分が戻ってきそうな怖さから、めっちゃ話す内容まで文字起こしして臨みました(笑)レポート用紙5枚分!それを持って向かった教室にいた生徒たちは、私のメモを読みながら話す姿に退屈そうな顔をしていたのが今でも忘れられません。「あ!これは違う!こんなの読みに来たんじゃない!」そう思ってメモを裏返し、今私が感じたこと思ったこと、そしてここでみんなとどんなレッスンをしていきたいか、それだけを伝えることにしました。少しずつみんなが私の方を向いて話を聞いてくれるようになり、ホッとしたあの瞬間、私が楽しめるレッスンにしたらいいんだ、それで大丈夫。と心が決まりました。

■月1回から2回のレッスン

1回のレッスンが長い分、レッスン回数としては月1回から2回というペースだったのは私にとっても好都合でした。レッスン内容をどうしようか考えて作り込む時間的余裕があったからです。(とはいえ、結構いつもギリギリまで出来上がらなかったですが)普段はメンバーがみんな別々のカリキュラムで学んでいるので、あまり面識のない生徒たちもいたのでそれもまた好都合!コミュニケーションをとることをいろんなパターンでやってみることができて、そこからグループワークの楽しさがみんなにも伝わっていきました。そして、これすごい伝えたいんですけど!「農大生みんなめちゃくちゃオシャレなんです!!!!」男子も女子もみんなオシャレ!なので、私、農大レッスンの日は多分1ヶ月の中で一番メイクに時間もかけてオシャレにして行ってました(笑)ちょっとしたオシャレに気づいて声をかけてくれる子たちがどんどん増えて、可愛いものを共有してくれる、オシャレなものを共有してくれるそんな生徒たちも増えていきました。さらに、好きなものや好きなことを教えてくれる生徒も出てきたので、これは全員と一回お話をする機会を持ちたい!と思っていた時に、ちょうどテストを実施して下さいとの話。テストの代わりに私と面談することで成績をつけることにしました。テストといってもただただ、私に自分の好きなことやハマっていること、将来こんな楽しいことがあるはず、みたいな話を5分間してもらうことでした。私は聞きながらどんどん楽しくなってしまって面談レッスンの日は夜寝れませんでした(笑)好きなものを語っている人のパワーってすごいですね!本当にこっちまで幸せになれて、なんだかあったかい気持ちになれて、そして共有できるものがあったり、ぜひこれやってみてください!読んでみてください!見てみて下さい!とお薦めされたり、心の奥の方からほわ〜ってあったかくなるんです。中には不安なことや悩んでいることを話してくれる子もいました。でも吐き出したらスッキリして自分達でなんとなく答えを見つけていて、やっぱり天才だなぁって思ったんです。そして改めて、大人は余計なことを言わなくて大丈夫だって本当に思った。聞いてくれる人がいるっていうだけで大丈夫なんです。否定しないで思いのままをそのままに受け止めてあげるだけでいいんだな〜。これ間違いなく親子関係も良くなるやつですよ!答えは自分達で見つけてくるから大丈夫!うわ、この数行で大丈夫って3回も書いてる(笑)そう、これ大人に伝えたいの!信じてあげて、子供たちのこと。

■最後にレッスンの感想を書いてもらった

今日の終わりに半年間のレッスンで思い出に残っていることや楽しかったことやなんでもいいから書いて下さい!これ嫌だったとかつまんなかったも書いてくれていいよ(でも豆腐メンタルなんで小さめの字でお願い!)って言ったら大爆笑してくれた!みんな優しい〜。で、最後に集めて1〜2枚読み始めたら・・。はい、そうです、予想通りです。泣きすぎってくらい泣きました。あとは読めなくなってお持ち帰りです。今もバッグに入っています。帰ってじっくり読みたいと思います。(絶対泣く)これから60枚近くのみんなの優しさを受け取ります。明日のアイメイクはきっと過去一ダメだと思います。たくさんのことを学ばせてもらったすごくすごく素敵な学校でした。ありがとうございました。来年度、もしまたレッスンできたら今年以上に楽しいこと詰め込んでいきたいと思っています!

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