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メリバについて語ろうか(BL戦士向け)

メリーバッドエンドとは、物語において、主人公当人にとっては幸せであるが、その周囲の人や読み手からはそうではないと思われる結末、またそういう結末の物語を指す言葉。 「メリバ」と略称することが多い。

Weblio辞書

BL界において闇属性のBL戦士たちに刺さるこのジャンル。
ディズニーのようなハッピーエンドしか知らない世界線からしたら衝撃が走る内容なメリバ。こんなストーリーエンドがあっていいの?って。

ハリポタならスリザリン生、ディズニーなら間違いなくヴィランズの闇堕ちメンヘラの私にはとっても刺さったメリバ作品たちを上げながらダラダラと主に作品の良さを語っていきたいと思います。

打倒、グリフィンドール
プリンセスは、敵
(なんの話?)

⚠️以下、作品ネタバレありますので要注意

メリバ作品で大事な終わり方にも個々触れますので、メリバ作品を楽しみたい方は作品を読んでからをこの記事を読むことを強くお勧めします。
本当にメリバのエンディングは漫画で読んで衝撃を受けるべき。
目次を見て読んだことない作品がありましたらすぐ引き返しましょう。
こんな駄文から入ったらダメ、絶対。


まずは王道メリバ「蟷螂の檻」

私、そんなにBL漫画を年間かなり読む方ではありませんが何作かメリバ作品を読んで知名度的にも、私の中でこれが王道だなって思うのが彩景でりこ先生の「蟷螂の檻」。

BLハマり出した初期の頃にこの作品を読んだのでメリバ作品おそらく初でBLというジャンルの幅広さと奥深さに衝撃を受けた作品になりました。
そしてズブズブBL沼の最新部まで順調に進んでいく・・・。

まずこの作品の持つ時代設定と雰囲気が完璧。
舞台は昭和。主人公は地方名家の正妻の跡取り息子のはずだったが当主の父親が死んだ後に残った遺言によって、牢に隠されてきた言葉もまともに喋れない妾の子である長男・蘭蔵が遺産を継ぐことに・・・。
主人公の育郎の父親は牢に繋がれてる蘭蔵に執心で、育郎には見向きもしないし、時には育郎を修正パンチして虐げる。(育郎のマゾ心が刺激されてあらぬところがムクムク描写)(補足)
母親は母親で夫が正妻の自分と息子を他所目に、妾の子にご執心しているから病んで頭おかしくなって育郎のデコを噛む始末。
父親からも母親からも愛されず頼れる相手は幼少の頃から世話をしてくれる使用人の攻め役の典彦だけ。
メリバの地固めがバッチリすぎる設定。
昭和の地方名家という閉塞感のある暗い雰囲気もこの作品の完璧さ。

育郎は母親を子供の頃に亡くし、当主の父親も大学在学中に亡くなり、遺言で遺産相続もできないのに一族経営の会社の事業代理人になる。
もちろん他に親族もいるのだが(伯父とか)最終的に会社の社長職を下されるくらい味方じゃない。
育郎は天涯孤独なのだ。

そしてこの作品で私がBL作品において
「こいつ、わっる!!!!!!マジで、わっる!!!!」
ってなったBL史上最高にサイコで地固めがすぎる攻めの使用人典彦!

金持ちのボンの無垢な純真さをもつ育郎を幼少の頃から自分の元へ堕とす地固めがすごいのなんのって。

育郎が母親を亡くしたと知った時にお家を継いで立派になると宣言しながら泣くショタ育郎に「この子の崇高な魂を愛してる」「尊い 純真だ」と思いながら、育郎に口吸い、「この子の壊れるところが見たい」口ペロッ

くぅぅぅっこの悪さに痺れる、彩景でりこ先生うめえええ、くっそこのセンス、そこに憧れる痺れるううう!!!

順調に典彦は幼少期から育郎をお世話してたのはいいが、育郎がまだショタの時にそうやってキスしちゃうし、思春期を迎え精通したらやり方を教示するといいマスターベーションのお手伝いをする。
そこから何度か育郎のオナニーをお手伝いし、しれっと育郎の尻穴まで触っていく・・・。エッロ。
何年もかけて受けを幼少の頃から体を開かせていくのはだいぶエロいシチュですね。
そして育郎も頼れるのがいつも自分の味方であり続けた典彦のみ。
典彦は育郎に甘言を放ち、自分だけが頼りというメリバ環境を固めていくのです。

メリバの肝となるのが依存。
この依存って悪いことと囚われがちだが、人が淫らに妖艶にエロくなれるシチュは依存相手、状況により発揮すると思っている。なのでメリバが好きだ。状況がエロい。囲い込みです。

育郎も環境要因によりお陰様で女性に対して不能であるが、典彦の前ではとっても淫らな顔をする。
典彦じゃなくても「この人見てると股間が熱くなる」っていうとってもエロい子なんです。

依存が故のドッロドロ〜♪
素晴らしい。

私の話になるけどなんかこの年まで一人でやってくるとサバイバル能力が上がってくるっていうか、
水道トラブルとか起こって泣きたくなる状況でも一人しかいないから自分だけの力で解決しちゃうというか、人に対してもう、依存できないんよね。
依存と反対のところにいるから、このエロさが羨ましいの。あと関係性。

この作品の良さは典彦の悪さとサイコさがガチってるところもいい。
メリバは攻めの悪さがガチればガチるほどに作品の良さに拍車がかかるという法則がある・・・

典彦はまず昔に、伏せてる父親に濡れタオルを被せるという手法で殺してる。
なぜ殺したかという理由についてあまり深く語られてないが、殺した感想は、羽虫を潰したくらいの気持ちだったらしい。う〜ん、サイコ。

そして育郎が幼いときに、育郎の母の精神がおかしくなっていく様を見て、人がこうして壊れていくのかと思いつつ身体の関係をもつ。その息子の育郎にも手をだす。親子ともども喰う。
あとはとにかく人を殺そうとする、犯そうとする、唆す。
本当ロクでもないやつ。笑

あとNTR癖もある!・・・こいつ、救いようがないです!
大人の汚さが凝縮した真珠ちんぽこ政治家先生、
蘭蔵の見張り替わり兼庇護者でもある、僕だけは蘭蔵を守る!他の卑劣の奴らとは違う!でも蘭蔵育郎にはあはあが止まらない異国ミックスデカチン使用人などに育郎を犯させる・・・
それがまたどエロい・・・育郎の虐げられてる、犯されてる様は育郎が輝いてる瞬間←たいがい私もひどい

典彦は本当に救いようがない存在だけどこの作品、メリバ作品としても本当によくできているので最後に典彦の存在が救いと言った育郎の言葉で涙を流す典彦。
その一言だけで典彦は自分という世に憚れるどうしようもない自分が救われた気持ちになったでしょう。サイコパスな性格も生まれながらこういう性格であって自分にとってはそれが普通でどうしようもない。

これが私の初めて出会ったメリバBLであり原点であります。
そしてこの作品は構成、設定、ストーリーの面白さ、エロ描写の豊潤さ、終わり方も完璧でありBL作品としてじゃなく一つの漫画として完璧すぎて他を群を抜いていると思います。

メリバ語るならこの先生外せないよな、はらだ先生の「にいちゃん」


はらだ先生は皆の評価にある通り、鬼才。
はらだ先生は「にいちゃん」以外にも何作かメリバ作品を世に出してらっしゃいます。この後で同作者の「カラーレシピ」も語りますね。この記事、長くなる予感しかしねえ

はらだ先生ときて、にいちゃん。
なんか犯罪臭がする。(失礼)

主人公の幼少期から始まる。
物語が始まりいきなり受け(ショタ)と攻め(大人)の距離感がちけえ。
案の定攻め(大人)がすぐ受け(ショタ)にキスをする。
おーい、犯罪ですよ!
攻め(大人)がすかさず「じゃあ今度アナルセックスさせて。」
アウトー!!

メリバ作品にショタ時期から囲い込むという法則があるのでしょうか。

主人公ゆいは小学生の時に放課後の度に近所に住む「にいちゃん」の部屋に入り浸って遊んでいてもらった。しかしそいつ、普通にショタ好きの変態青年だった。
ゆいを犯し損ねてゆいは逃れることができたが、高校生に上がってもまだにいちゃんのことが忘れられず寧ろ好きな気持ちが膨らむ。にいちゃんにレイプ未遂されたせいなのでか女性が恋愛対象にならない。
そして偶然にも街中でにいちゃんに再会してしまい、ついにあの時できなかった身体の関係をもつようになってしまった。

はらだ先生の作品の素晴らしさは、現代の社会問題にもなってるようなサイコパス、性犯罪者、貧困層、いわゆる社会の爪弾きものになってる底辺にスポットライトを当ててその描写がドキってするくらいリアルなとこ。

メリバ作品はやはり受けか攻め、光の者だったら成り立たない。
闇の者じゃないとバッドエンドにならないのだ。
光の戦士には理解できない世界観だろう。
それがいいんだメリバ作品。

終始ショタ愛好家の犯罪者の現場を見せつけらているような作品。
それをエロいと思う私もサイコなんでしょうね。

そしてゆいも自分が異常者となってる自覚と他の人の「普通」の感覚とのズレに世間から外れていく自分の存在に疎外感を感じる。

メリバにおいて世間との隔離は重要ポイント。
だって世間が良しと思わない着地点が、メリバですもの。
でも本人たちにはそれが普通。あるいは幸せ。

ゆいも最初は無垢な子供だったが、レイプ未遂があったせいかあるいはその素質があったのか物語が進むにつれ歪んでいくのが見どころ。
逆にゆいがどんどん攻めの景を囲んでいく。
なんやったら景を攻める。寧ろ手首ぐるぐるに縛ってスタンガンで脅しながらレイプ。ゆい、恐ろしい子。

景のこと囲い込みすぎて、あれ、どっちが攻めだっけ?っていうくらい今度は景がもっとおかしくなる。
そんなにいちゃんを「許して理解できるのは世界で、唯一俺しかいないよ」って言って、しまいには景に「もう絶対逃げないよ ゆい」って言わせる。
ゆいが最初ににいちゃんに言っていた言葉なのにこれを言わせるまで景を自分に落とし込むゆい、恐ろしい子(2回目)

にいちゃんを自分のものにして多幸感でいっぱいのゆい。
景は毒親と絶縁できたが煙草と薬に依存し出す。
景は何かを諦めた、弱々しい表情で笑う。
ゆいも幸せと言いつつ最後には煙草と薬に頼っている描写で終わる・・・。

終わり方、最高だな。(メリバ的に)
でもこの作品は一歩間違えたらバッドエンドてか割とバッドエンド寄りかもしれない。
一筋縄じゃ行かないメリバ的な終わり方が素晴らしかった作品でした。
しっかり犯罪臭がするメリバ作品は、いい作品だ(メリバ的に)。

「にいちゃん」よりとっつきやすいメリバ「カラーレシピ」

これまたはらだ先生の「カラーレシピ」
こちらはにいちゃんの犯罪臭を少し薄めてより軽快な(感覚の麻痺)メリバ作品。

舞台も東京の華のある美容師というのが設定。
とっても余談だが美容師の用語や仕事の内容がリアルだよね!
先生、経験者?それか周りの美容師にしっかり話聞いてこの作品作りましたかね??

いきなり出会いから犬猿の仲になる受けの笑吉くんと攻めの福介。
ひょんなことから福介が笑吉の美容室に勤めることに。
オーナーの美門さん、今時女子の姿をしているが実は男子のアシスタントの龍来(りく)、そしてスタイリストの笑吉、福介という少人数の職場。
笑う門には福来るって先生、ご冗談でしょう。
なかなかのサイコな現場になっていきますよ。

仕事終わり、何かにつけて終電逃しがちな福介になんやかんや優しい笑吉は職場から近い自分の家に泊めてあげることに。
このなんやかんや優しい笑吉くんってのがこの作品のメリバのミソになっております。そうです、しっかりサイコ野郎(福介)につけ込まれます。

物語序盤、さっそく美容師特有の営業終わり技術チェックで終電を逃した福介。
第一回笑吉くんちお泊まり大会です。
相変わらず笑吉は福介に対してつっけんどんな態度だが、二人はお互いの身の上話や仕事の話をする。
そして就寝。なんか嫌な夢から覚めると眼前には福介のええ身体とちんぽこが広がる。こいつ、自分の寝姿でオナニーしとるっ・・・!

あまりにもな光景になす術もなくされるがまま状態で何やかんや福介のちんを握らされシコシコ作業手伝っちゃう。

福介もちゃっかり、りくに笑吉と美門さんの関係を聞いてリサーチをスタートしていく。
じわりじわりと福介の囲い込みが始まる・・・。
やはりメリバ作品というのには受けを囲い込みすることが必須なんですね!
ふうー怖!

このカラーレシピという作品は「あれ、福介結構ヤバいやつ?」から始まり
「あ、福介これダメなやつだ!サイコだ!」って気づく作品です。

まずは笑吉の寝姿でオナってるところから始まり、
シャンプーの技術チェック中に笑吉が寝てしまい、またシコる。
しかも多分笑吉の髪に精子ぶちかましてる。←ここがサイコ

終電逃しを理由に笑吉の家に何度か泊まる度に笑吉にちょっかいをかける。スマホも本人風呂中に勝手に見る。執着サイコは例の如く粘着質なので好きな人の情報収集にスキがありません。素晴らしい。

福介が職場に来てからというもの、笑吉の周りは不穏な異変が起こり出す。
まず怪しい指名客の鬼原、よくかかってくる非通知、そしてホラー演出な自宅のドアノブに精子ゴム事件。
そんな不穏なことがあるとすかさず福介が助けてくれたり優しい言葉をかけたりするのです。

またある時、偶然にも怪しい指名客鬼原さんに食事に誘われて行った帰り道、鬼原さんが愛の告白をしてき、暴走して襲われそうになるがそこに福介が現れ鬼原さんを飛び蹴り。笑吉を救い、家で抱きしめ、慰める。
はい、囲い込んでます。
なんやかんやその場の空気に飲まれ福介と致してしまいます。

アシスタントのりくに福介の性格がバレてそれが福介のヤバさと状況説明のいい役割を果たしているのだが、りくもりくで傍観者になっているので特に何もすることなく。あれ、結構りくもサイコかしら。

職場には新たな新人、一祝も入ってきて職場の雰囲気も変わる。福介は周りから攻めていくのにも余念がないので新人の一祝をそれとなく唆して、笑吉と関係を悪くなるようにする。

裏で福介が囲い込みに暗躍してるから笑吉は職場でらしくないミス連発、
後輩の一祝と関係悪化するわ、職場で孤立させる
自分(福介)が店独立して、笑吉を誘って二人で店をやっていくという理想のため笑吉を堕としていく。

メリバのこの手のタイプにありがちなのが攻めが自分の好きな人を自分のものにするために手段を選ばないのと、自分の欲求に素直なのと、そのために倫理観や道徳心、時には犯罪も厭わないのが素晴らしい。そしてそれらに罪の意識がもちろんないのもサイコなところ。

福介は執着したものを手に入れるためなら手段を選ばないから笑吉がどんなに辛い思いしてもそこはお構いなし。
笑吉は何にも悪くないけど福介に執着されたばっかりに結構不憫な状況に。
すごい可哀想な表情するし、実際めっちゃ可哀想でこういうのが無理な人はこの作品を脱落していくと思う。
ただメリバ好きにはこのサイコ展開に興奮する。
あれ、やっぱメリバ好きって結構サイコな人間?私たちも大概なのかしら。

職場のスタッフ、美容室にくるお客様に根回しをし笑吉を孤立させ、自作自演な状況を作る福介だが、りくや一祝、件の鬼原さんの発言などで何かおかしいと気づく笑吉。
それを福介に言った途端の福介の猫被りが剥がれた瞬間のホラーさ。
犯罪プレイ加速し出します。
ただこの作品、まだポップな方なので(感覚の麻痺)
福介は一旦気持ち的にダメになり店を休むことに。

今まで散々福介わっる!ってなってたけどここからが一旦落ち目をみた福介の悪さがまた輝き出す。個人的にはここからの福介が見せ場。
そしてメリバ的にもこの後の展開が実は真骨頂な気がする。

笑吉はどこまで行ってもなんやかんや優しい究極のお人好しなので、哀れな福介を気にかけてしまう。レイプまがいされてるのに。ていうかレイプ。
ここがメリバの受けのポテンシャルなんでしょう。

正味福介はこの最高に哀れな自分をも演出してる。
店を独立したけど笑吉に対してずっと自分は加害者で贖罪中ムーブな自分を一心に出している。笑吉はそんな福介に強く言えず終始気にかけてしまう・・・。

サイコな人間に付け狙わればこういう事が起こるという、結局、サイコパスな人間には近寄らない方がいいねという教訓を得る漫画でした。
ただサイコな人間は人生にドラマを与えるね。メリバにサイコパスというのは必然の法則かもしれません。
危機察知能力の高い人にはサイコパスな人間を避けるようにするけど、若かったり、善良な人間だったりするとそこにつけ込まれるし、そんな悪い人間がいるとも、そんな悪い思考をするとも夢にも思わない。
気づかないからこそ、そしてサイコな人間に囚われてるからこそメリバが成立するのかなあなんて。そしてメリバ作品のこの人間の闇の表情が人間の面白さを出しているからハマるかなって思う。

顧客満足度大優良共依存作品「薔薇とヘドロ」


天河藍先生の「薔薇とヘドロ」
こちらの作品、私読んだのが最近だったのですが、なんでこんなに読むの遅くなった?っていうくらい早く出会いたかったしっかり良いメリバ作品でした。
この作品を読んで、やっぱオレメリバ好きだわ!って再認識もしました。

まず個人的にヤンキー受けってのがいい。
受けの大我はクズヤンキーだから最初女の子犯したりしっかり悪いやつから入る・・・けど!!
そんなやんちゃな大我なのにだんだん理人に虐げられ嗜虐心煽り顔が半端ねえぜって変貌していく様は100点満点💯
「理人くーん…」って攻めに助けを求める顔は皆んなの憐れむ心にぐさっときながらも心のドSおちんちんがフル勃起間違いなし。

メリバは攻めに執着されすぎて、もはや虐げられてるってのがよくあるパターンですが、こちらの作品もそのパターンがっちり入ってます。

薔薇とヘドロは学生のイジメ×イジメられの構図がしっかりとある。
年上の理人を子供の頃からべったり慕いながらもひょんなきっかけで理人と理人のグループに虐められることに。
大我は典型的ないじめられっ子となり、便所で理人に犯されて容赦無く中出しされても「今日は多分・・・機嫌が悪かったんだ」「明日はきっと・・・」
って精子でお腹壊すシーンはホント居た堪れなさすぎる・・・
いや本当ひどいよね、受けをこんなに哀れで可哀想に描くっていいメリバの共通項なんだよなー。

攻めの理人くんも容赦ない非道王様感。
大我もがっつり理人に支配され、言いなりです。
大我をいじめの対象にし、大我を便所扱い(あながち言葉通りのプレイ?あり)したり、大我を公衆の面前で土下座させたり、大我のレイプ動画拡散させたり、大我がいじめてた男にフェラをするように強要させたり、グループで輪姦させたり・・・改めて文字に起こすと外道極まりないな理人。
この作品にもNTR要素ありです。メリバ作品とNTRは親和性が高いのか?
メリバによくあるシチュですね。
NTRさせた後に優しく接してってもうモラハラ夫のそれですねん。
でも大我もがっつりよがってるけどね。どっぷり良くない沼にハマっていきます。

ちなみに理人と大我はご近所さんで大我は理人のことを子供の頃から慕っているわけですが(その頃の理人は頼り甲斐のあるかっこいい近所のお兄ちゃん)理人は毒親のせいもありその頃から歪んでる。幼き大我を薬を盛り、寝てる大我に口淫、精子お飲しさせてる。悪いわー。
やっぱりメリバでは受けを子供の頃から犯すというのがセオリーなのでしょうか。

メリバは名前の由来の通りエンディングがどう終わるかでメリバってのが決まると思うのですが、この作品もエンディングが尋常じゃない。

大我がいじめられてるのは理人がそう差し向けたからなのだが、それでも理人を慕う大我。しかし理人にとって自分はおもちゃでしかないと思った大我は自殺未遂。
理人はそんな大我に対して悲しむかと思いきや、自分のために死のうとする大我で勃起する始末。
そこでお互い愛の告白をようやくする。そして病院でセックス。結構やばい笑 

そこで大団円になっていき、二人的にはハッピーエンド?なんですが
冷静に考えて、いや、どないな状況やねーんって。共依存のヤバさ発揮しております。
第三者からしたらやっべーよ、全然良くないよ、やばい関係よ。ってなるけどお互いが良しとするならそれでよし。これがメリバ。
優良メリバ作品でございます。
こちらの作者の天河藍先生、酷いSMプレイが素晴らしくて作家買いしてしまいました。他作品も受けがとっても不憫で、脅し、監禁プレイなどが見られるのでそういうのが好きな方にはとってもお勧めです。

メリバ作品総評。まだ語る。

メリバ作品ってやっぱ異常だな!!
内容が人間の悪い部分すごく濃く出てるよね・・・しかも良作品になればなるほど出る。本当に闇戦士向けっていうか・・・私のBL友とかNTRとか本当無理っていうけどそういう人とかには結構無理な内容が多いし、でもこういう一筋縄じゃないストーリーのメリバ作品があるってことがBLの奥深さだと思うし、普通は良しとしないこのジャンルがあるってことがBLの良さでもあると思うんですね。
人間の愛とか、正しい行動とか、歪んでるかもしれないけど世間一般的に正しいとされることがなんか腑に落ちない人とか、思想、癖が他の人とちょっとズレてますとか、所謂マイノリティな考え方なのかな、ちょっとどこかで悪い行動や考えに行ってしまう時がある、そんな人には深く刺さる。それが芸術としてはいいところでは??って思います。

性癖で言えば、メリバによく共通してるのが攻めが受けを執着、結構第三者的に見たら酷すぎることを受けにしているのだが受けは攻めから逃げられない即ち依存愛なのでセックスすると受けがいい感じにドロドロっぷりを発揮する。
その受けの顔がドロドロすぎてエロい。ドロドロのぐっちゃぐっちゃよ。
それは共依存の関係でしかできない表情かもしれない。とても良い。

で、ドッロドロセッするから性癖も結構なもので。
まず私の好きな潮吹きが頻発しがち。
ドSプレイも結構マストで行われるかもしれない。
レイプ、首しめ、飲尿、放尿、NTR、拘束etc…

あと「好きすぎて虐めちゃう」の原始的な行動も行われがち。
それでだいぶ受けは不憫なことになっていくのだが受けが対人関係、社会的に孤立すればするほど縋る相手が攻めしかいないってのもかなりエロさを倍増させるみたいで。私はSMプレイが好きなのですが支配され支配するの構造が物語的にしっかりあるので、そういう性癖含めて私はメリバが好きですね。

人間愛に溢れた人、人間の薄暗いところが嫌いな人や接してこなかった人には避けたくなるようなのがメリバかもしれない。
ただ生きるとは明るいことばかりや善良なことばかりが信じられるものではないと思う人間にはグサグサ刺さる。ハマる。重くて歪んでいてっていう人間たちが主人公となり、作品として堂々と世の中に出してくれるはインキャとしてはありがたいことで。

皆さん、メリバは好きですか?
メリバについてブログ書ーこおって軽いノリで書き始めたけど1万字くらい語るくらい私メリバ好きだったんだなって私は思いました笑
まあー文章力が微妙なので長くなったのはダラダラとした駄文なだけですが。
ずっと繰り返し同じこと言ってるしね。すみません。

出した作品以外にも阿仁谷ユイジ先生の「刺青の男」、八田てき先生の「遥か遠き家」を語ろうかと思ったのですが、メリバとも言われているけど私的に、ん?メリバかこれほぼバッドエンド寄りでは?うん?もう分からないメリバとは?って感覚が狂ってきたので多分メリバなのかもしれないけどほぼバッドエンド寄りだと個人的に思ったのでまた別枠で記事を作ろうかなあと思います。(書く体力ある時に)(この2作品内容が深すぎて考えさせらる事が多すぎて別枠にしないとまずい)

なのでまた次回メリバまだまだ語るかもしれません⭐️
その時はよろしくお願いします🫰
長文読んでくださりありがとうございます。ビックラブ🫶え?笑





















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