レシピに頼らない、ロジカルフレームワークで料理の味をコントロール
料理が好きでも得意でもない私
私は料理が好きでも、それほど得意でもありません。でも、主婦で子どもも3人いるので、毎日毎食料理を作ります。主婦歴10年、経験値はだんだんと上がってきてはいますが、結果がイマイチだったり、思ったような味にならなかったりすることも多々あります。
レシピ通りに作っても上手くいかない時もありますが、それでも自分で試行錯誤するよりは、レシピに従った方が無難だと考えています。自分であれこれ試すことは、あまりしません。そうすると、間違いなく失敗するだけだと思っているからです。笑
しかし、水島シェフや勝間和代さんが仰る「塩分濃度0.6%」のルールを覚えてからは、状況が少し変わりました。「少なくともこれさえ守れば大失敗はない」という自信が持てるようになったのです。調味料の分量を完全にはわからなくても、塩分濃度さえ合っていれば、まずまずの味になることがわかったからです。
砂糖の使い方がわからない
そんな私でも、塩分については一定の目安があるので良いのですが、他の調味料、たとえば砂糖については、また全然わかりません。レシピに「砂糖大さじ2」と書いてあっても、「なぜこの量なのか?」という疑問が残ります。砂糖やみりんをどれだけ加えれば「ちょうどいい」甘さになるのか、全くピンとこないのです。
レシピ通りに進めば安全ですが、その背後にある「なぜ?」という疑問には、なかなか答えが得られません。新しいことを試す勇気もないため、いつも同じような味付けになってしまうのが現状です。
一文から学んだこと
そんなある日のこと、私はふとした瞬間に、こんな一文を見つけました。
えーそうなの!? 私はこれを初めて知りました。砂糖の使用量について、こうして数値化されているとは思いもよりませんでした。はやく知りたかった!
このサイトよると、
ということでした。なるほど、これは一つの指標になりそうです。
実験が始まった
この比率に出会ってから、実験が始まりました。実験は大好きなのです。これまでの「レシピに書かれている通りにする」だけではなく、「なぜこの量なのか」を理解しようという試みが始まったのです。
このフレームワークを使って、同じレシピでも微妙に砂糖の量を変えることで、異なる味わいを楽しむことが少しずつできるようになりました。甘さを強めにしたり、控えめにしたりと、自分や家族の好みに合わせて調整できるようになったのです。
ただし、めんどくさいので、いつもの料理はいつも通り適当にしています。でもこの数字を知っているか知っていないかでは、料理の発想そのものが変わります。
フレームワークの重要性
料理にかぎらず、このように、フレームワークを理解し活用することは、単に答えを見つけるための手段ではなく、自分自身の考えを深め、創造性を発揮するための強力なツールとなり得ます。
例えば、塩分濃度のルールを知ったことで、調味料の使い方の指針が得られました。そして今回、砂糖と塩分の倍率を知ったことで、砂糖の使い方についての指標が得られたわけです。
これらのフレームワークを手がかりに、自分なりの創意工夫を加えられるようになったのです。レシピ通りでなくても、フレームワークを基に自分で調整すれば、好みの味に仕上げられるようになるのです。
正解を暗記するのではなく、根本的なフレームワークを理解することで、よりよい解決策を見出せるようになるのです。レシピ丸暗記からの脱却は、料理だけでなく、生活全体でも目指していきたいことの一つです。
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