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読書

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読んで好きだった本、きっかけになった本
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私は私で、最高だ くもをさがすを読んで

私は私で、最高だ くもをさがすを読んで

30歳を数年過ぎて、恥ずかしいと思うことが減ってきた。

もっと若い頃、二十代の頃までは近くのスーパーに行くのにもメイクをして、きちんと着替えて買い物に行った。誰に見られる訳でもないのに、ボサボサ髪で外に出るなんて考えられなかった。だから実家にいる時なんて、両親からあんたは出掛けるのに時間がかかりすぎると小言を毎回言われていた。

それが今や近所への外出なら、髪をとかして、その時着ていた部屋着にシ

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「継続」と「連続」は別物ということ これでもいいのだを読んで

「継続」と「連続」は別物ということ これでもいいのだを読んで

私は隠れ完璧主義者である。

だから日記を書き始めても、書く時間が取れなく空白のページが出来るともう嫌になってしまう。その日記帳に空白があるということは、完璧な日記ではない様な気がしてしまうのだ。継続することに意義があるのは分かるし、一日二日書かなくたって、飛ばして書いてしまえばいい。そしてそこからまた再スタートを切ればいいのに、やる気が出なくなって二月半ば頃でやめてしまった日記帳が家にはたんまり

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私の私による私のための本棚

私の私による私のための本棚

本の背表紙が焼けてしまうことが嫌で、本棚にカーテンを掛けている。では並べなきゃいいじゃん、となるけど、仕舞い込んでしまうと何の本があったか忘れてしまって、永遠に読む機会が失われることになる。とはいえ、カーテンを掛けてしまって、目隠しされた状態なので、意識しないと本があることを忘れてしまうという、でも背表紙は焼きたくない、そんなジレンマを抱えながらの本棚なのだ。

たまにカーテンをペラりと捲ってみる

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米澤穂信『可燃物』を読んであの日を思い出した

米澤穂信『可燃物』を読んであの日を思い出した

この日の気付きを元に、自分の読みたい本を早速買ってきた。
(積読の山からは目をそらして。後に埃のついていない新鮮な本を触りたかったと自供)

私が追いかけている数人の作家さんのうちの一人、米澤穂信先生の新刊『可燃物』

本格ミステリ×警察
きちんと条件を提示して、読者の皆さんも考えましょうの短編ストーリー集。
久しぶりに読んだ米澤先生の本は予想を裏切らず、読んで後悔無しの内容だった。
自分の楽しみ

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