書評 生涯弁護人 事件ファイル1, 2

リュディアです。生涯弁護人 事件ファイル1, 2 を読みましたので感想です。

無罪請負人とも呼ばれる弘中惇一郎氏の自伝あるいは事件簿のような書籍です。実際にご自分が担当された被告について弘中氏が感じたことが多く書かれています。もちろん守秘義務もあるはずなのですべては書けないですが、どちらかというとご自身の気持ちを中心に書かれている印象です。

2巻通して印象に残ったのがいわゆる薬害エイズ裁判で被告となった安部英氏に関する記述です。当時、世論をあげて悪者扱いになっていたのもあって、私も自分の頭に刷り込まれていた情報は安部英=極悪人だったのですが弘中氏の印象は異なります。個人的にはこの章だけでも読んでよかったと思える良い内容でした。

今の政治報道しかり、ウクライナ情勢しかり、コロナ禍しかり、メディアの報道により私たちは大きく印象をコントロールされているのでは無いかと思いました。

二冊ともそれなりの厚さの書籍なので読み終わるのに時間はかかりますが面白い本でした。お勧めです。


では、ごきげんよう。


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