インナーチャイルドは胡散臭い?
インナーチャイルドは胡散臭いものなのでしょうか?米国認定のヒプノセラピストの資格を保有している私の正直な見解を書いてみようと思います。
そもそも「インナーチャイルドを癒す」とは
「インナーチャイルドを癒す」という言い回しを良く耳にするかと思いますが、これは一体どういう意味で、何を期待した行為なのでしょうか?
「インナーチャイルドを癒して、人生を良くしたい」というところまで理解されている方はかなり勉強をされてきた方だと思います。
「インナーチャイルドを癒す」とは
インナーチャイルドは内なる子供と訳されたり、私は「子供の頃の心の傷」という風に表現したりしています。
この子供の頃の心の傷を癒すことをインナーチャイルドを癒す、またはインナーチャイルドヒーリングと言ったりします。
私は年齢退行セラピーという方法をつかっています。
またインナーチャイルド(心の傷)は、誰しもが抱えているものです。
インナーチャイルドがいることは欠格などではありません。
子供の頃の心の傷の例
下記のような状態を心の傷としています:
お母さんに怒られた ⇒ 自分には価値がない
友達に無視された ⇒ 自分は必要とされない存在
知らない人に笑われた ⇒ 自分はみっともない存在
先生に褒めてもらえなかった ⇒ 自分なんかダメだ
いずれも、最初の出来事は0~3歳に起こった出来事が発端となります。
こうして列挙してみると、出来事からの解釈がずいぶん飛躍していますよね。
つまり、心の傷とは子供だったからこそしてしまった、ただの思い込みなのです。
インナーチャイルドを癒すとはこの心の傷を癒すこと、つまり思い込みを解消することを指します。
思い込みを抱えているデメリット
具体的に、「自分には価値がない」という思い込みを抱えてる人の思考例を挙げてみます。
「自分には価値が無い」という思い込みに基づいた思考をしているので、こういった現状になってしまっているんです。
思い込みを捨てることによって、このような負の連鎖から抜け出すことができます。
上記の思考例は、実は昔の私です。
あの思考の状態にいる時は本当に八方塞がりで、人生に対する諦めが強くありました。
インナーチャイルドは怪しいのか?
インナーチャイルドや、インナーチャイルドとは何かをまず簡単に理解いただいたところで、「インナーチャイルドは胡散臭いのか?」について言及したいと思います。
スピリチュアルに捉える必要はない
私個人の見解は、「スピリチュアルに捉える必要はない」です。
私は正直、「願ってワクワクしてるだけで全て思い通り!」みたいなスピリチュアルすぎる考え方や言い回しは好きではありません。
ミスリーディングでしかないと思っているので。
インナーチャイルドは、こういったスピリチュアル寄りのワードとして括られがちなため、胡散臭いと思う人もいらっしゃるのだと思います。
前半でお伝えした通り、インナーチャイルド(子供の頃の心の傷)とは、子供の頃の思い込みです。
この思い込みが自分のアイデンティティになるまで強化されてしまっているので、
「自分はそういう人間だ」と、不要に自分自身で決めつけてしまっているだけなのです。
子供の頃はまだ思考が未熟ですよね。
だから、親や先生に注意されただけで、自分を全否定されたような気持ちになってしまうことだってあります。
こういった事実を並べていくと、スピリチュアルな現象という風に捉えることもありません。
インナーチャイルドヒーリングは魔法じゃない
また、「インナーチャイルド」という言葉だけがスピリチュアルな用語として独り歩きしているようにも感じます。
インナーチャイルドとはどういうものなのか、全く理解せずに何となく全てを楽に解決してくれる魔法のように考えて、セラピーを希望される方もいらっしゃいました。
私は申し訳ないのですが、極端にこういった考え方でいらっしゃる方にはインナーチャイルドヒーリングの実施は控えさせていただいています。
(こういうタイプの方は私ではなくもっとスピリチュアルに振り切っているセラピストさんの方が良いと思います)
インナーチャイルドヒーリング、または年齢退行セラピーでは深く自分と向き合います。
自分の認めたくない部分と向き合う場合もあります。
だからこそ、思い込みを解消し、人生を好転させることができるのです。
あなたがインナーチャイルドは怪しいと感じる理由
以上からインナーチャイルドを胡散臭い、怪しいと感じる理由は、
あなたが現実的な考え方の人だから
あなたのインナーチャイルドに対する理解が間違っていた or 浅かったから
周りにインナーチャイルドにまつわる怪しいことを言う人がいるから
なのではないかなと思います。
私はインナーチャイルドを癒すということは、怪しいことだとは思わないし、
人生を好転させてくれる種だと思っています。
自分の内側にある見えない部分であるからこそ、きちんとした理解がないと怪しいと感じてしまうかもしれません。
年齢退行セラピーを経験した体験談
インナーチャイルドは胡散臭いのかもしれないと疑っているにも関わらず、情報を収集されているということは、何かインナーチャイルドヒーリングに期待されていることがあるのではないでしょうか?
思い込みの例で私の昔の思考ご紹介しましたが、年齢退行セラピーを受けてからの私の変化も併せてご紹介したいと思います。
自分と向き合って現状を受け入れた
インナーチャイルドと向き合うことで、自分の言っていることと、心の底に根付いていた思い込みの矛盾に気が付くことができました。
もっと尊重されたい、と願いながらも、尊重されるチャンスが来ると逃がしてしまう。
むしろ、雑に扱われている方がデフォルトになってしまっており、
雑に扱われる状態が本当はコンフォートゾーンになっていたのです。
これは思い込みのせいで長年当たり前になってしまっていたので、自分一人で気が付くことができませんでした。
思い込みを解消して潜在意識を書き換える
現状を受け入れた後は変化を起こすのみです。少しずつ、コンフォートゾーンを広げていきます。
私の場合は自己価値を上げるために、英語でいう "I deserve this" (私はこれを受け取るに値する) と I don't deserve this" (これは私に相応しくない) を意識して判断するようにしました。
すると次第に、自分の中の当たり前が変わっていきます。
これは潜在意識の習慣化によるものです。
インナーチャイルドは人生好転のチャンス
私にとってインナーチャイルドは人生好転のチャンスだと思っています。
自分の可能性を自分で狭めてしまっているのは、とても勿体ないです。
思考にこびりついてしまった思い込みを解消することで、新しい自分に出会うことができます。
本でもインナーチャイルドヒーリングや、その後の人生好転のためのセルフコーチング方法について詳しく解説していますので、読んでみてください。
Thank you so much for reading!
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?