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【ひろちゃんコラム #4】出産してから、嫁がキツくなった?

まいど。
ひろちゃん@ドミナントです。

引き続き、男性向けのパートナーシップ研究・向上のためのコラムを書いていきますよ。

前回のコラムはこちら。


さて今回は、先日のQ&Aに関連して、補足したいと思ったので記事にしてみます。

出産してから、嫁がキツくなった?

「出産後、旦那にイラッとする」というのは、女性目線の質問でしたが、男性として色々と思うところがありまして、記事にしてみます。

まず、前提。
大概の哺乳類は、「子を持った母は凶暴になる」という傾向性を持っていて、人間ももれなく、子育て中は「ストレスに対して過敏になる」という反応は持っています。

なぜなら、「子どもを守らなければならないから」ですね。
子育て中は危機に対して敏感に察知できないと、子どもも一緒にいて、通常より身動きが取りにくくなっているので、子どもは愚か、自分でさえ守ることができなくなってしまいます。

そんな理由もあって、産後はより一層の男性からのサポートやケアが必要なことは言うまでもないことですが、どうもそのように認識されることが少ないようです。

女性は母になり、ライフスタイルが一変するのに、男性は「これまでのライフスタイルを続けよう」、もしくは「大きく変化しようとしない(したくない)」という意識の相違が生まれて、女性に不満が溜まってしまうことが多いと思います。これまで受けてきた女性からの相談では、この話題が出てきたことが数しれず。

この回答の中でも書きましたが、
「女性が持つ『母性』『母親としての自覚』『母親としてのあり方』よりも
男性は『父性』『父親としての自覚』『父親としてのあり方』を持ちにくい」

という傾向はあるようです。

そのため、これらの背景を理解した上で、私達男性がどのようにパートナーや子どもたちと関わると、より良いパートナーシップを築いていけるかを考えていかなければなりません。

「出産してから嫁がキツくなった」ように感じるのは、厳しい現実ですが、あなたの「サポート・配慮不足」がひとつ。「パートナーが育児に対して求めるものが高すぎる」というものもあります。「嫁姑関係」も子どもが生まれると発生しがちです。
このあたりは頭においておく必要があります。

サポート・配慮不足

これだけで記事になるくらい書くこと有りそうだけど、簡単に言うと、
「僕たちが思っているよりもめっちゃ負荷がかかっている」ということ。

良く言われていることだけれど、子どもが生まれると、そこに子どもがいなかったとしても、母親は24時間体制で常に子どものことが気になってしまうもの。
それくらい脳のリソースは子どもに割かれています。

そのくらい気になっているということを理解した上で、生活上・精神上の様々なサポートをして行く必要があります。

むしろ、それをしないでこれまで通りのサポートを相手に求めることはできません。なぜならもう母親の脳のリソースの多くが子どもに割かれているからです。明らかに妊娠前・出産前より使える自分に使ってもらえるエネルギーは少なくなっています。

とはいえ最初に書いたように、男性としてはイライラしがちだったり、機嫌が悪くなりやすかったりするパートナーに尻込みしてしまう気持ちもあると思います。

そんな時は、「パートナーに余裕がない」と理解しましょう。
それだけで、自分に少し余裕が生まれます。
その上で「今、どんなサポートが必要?」と聞いてみて欲しい。
もし本当に余裕がなかったら、パートナーは更に怒ったりすることもあるかもしれません。それでも、なにかしらサポートしようとしている姿勢は示したほうがいいでしょう。そして、してほしいと言われたことは、全力でやりましょう。

育児に対して求めるものが高すぎる

パートナーが余裕がなくなってしまうことの一つに、

「子どもを泣かしておいてはいけない」
「寂しい思いをさせてはいけない」
「汚いものに触れさせてはいけない」
「周りの人に迷惑をかけてはいけない」

というような、少し強迫観念にも似た考えを元に育児をしていることがあります。

僕自身は、少しくらい泣かしておいても、さみしい思いをさせても、汚いものに触ったって、それで多少病気になろうといいんじゃないかと思っているし、「周りの人に迷惑をかけないように」と小さくまとまって生きるより、多少迷惑をかけることがあっても、どんなに失敗をしても、自分自身の可能性にチャレンジしてみてほしいと思っています。

このあたりは個人の価値観なのだけど、もし、パートナーにそういった傾向が感じられて、パートナーがそれで苦しんでいるようなら、それをサポートできるのはあなたしかいません。

パートナーの考えを尊重するようにしながら、その考えを緩めていけるようにサポートしてあげましょう。

くれぐれも、「真っ向から否定」するというのはバッドムーブなので、
「〇〇ちゃんが大変に感じているなら、そこまでしなくてもいいんじゃないかな」
みたいな感じで伝えてあげると伝わりやすいかもしれません。

嫁姑問題

嫁姑問題というより、前回のコラムの問題です。

これはいつもパッシブに、家族内の意思決定をする時に訪れている問題。

この時に、無自覚に母親の言う事を聞いたり、実家を立てるという選択になっていたりすると、いつもパートナーが蔑ろにされる結果になっていきます。短期ではさほど問題にならないかもしれませんが、長期で積み重なると、どんどんあなたに対するパートナーからの信頼が失われていきます。

パートナーだっていつも正しい判断をしているわけではないですが、基本的にあなたのパートナーは今のパートナーで(変な文ですが)、今後の人生を支え合っていくのですから、母親より長い付き合いになります。

それゆえに、基本的にパートナーに寄り添い、味方ができるようにしておける心の余裕が欲しいですよね。

もしくは、いつも一定の判断基準を自分が持っているか。
「パートナーであろうと、母親であろうと、子どもであろうと、相手が誰であろうといつも判断する基準は一定だ」とできる人は素晴らしい人だと思います。
そんな風に判断ができる判断軸・判断基準を醸成できれば、人間として信頼される人でしょう。
そう在りたいものです。

子どもが絡んでくると、なおさら嫁姑問題は起こりがちです。

  • 嫁が子どもに食べさせたくないものを実家の母親が食べさせる。

  • テレビ、ゲーム、Youtube、お菓子など、家ではあまり与えたくないものを、実家に行くとそれら三昧で帰って来る

  • 自宅と実家の衛生観念の違い

など。

そういう事が起こった時に、「自分の基準 ≒ 実家の基準」として「嫁の方がおかしい」となっていませんか?

こういう事が起こった時に、
「それくらいでガタガタ言わないでいいだろう」
みたいな反応をしてしまうと、わかりあえなくなってパートナーはそっぽ向いてしまいます。

意見の相違が出たときは、
「どちらかがもう一方に合わせるなら、両方とも欲しいものが得られない」
と考えると良いでしょう。

そんなときは、

「なぜそう考えるのか?」
「理想の状態はなんなのか?」

を二人で良く話し合って確認していく絶好のチャンスです。
面倒だと思いますが、そうやって理想像を二人で作っていくことが、二人で歩む人生を作っていくことになります。

理想論のように感じるかもしれません。
難しいことかもしれませんが、あなたの意見はどこからきているのか、ぜひ自分自身で確認してみてください。

あなたの人生をより良く、充実させていくために。

Written by ひろちゃん@ドミナント


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