AwBH 第2章 日本語化プロジェクト訳者雑感

※本記事は『鱗羽の天使』本編の核心的なネタバレを含みます。未プレイの方は引き返すことを強くお勧めします。

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第2章はアディーンとアメリアの女子会です。本記事をご覧になっている方であればご存じだと思いますが、アメリアは本編メインキャラクターの一人、レミーの元恋人です。残念ながら本編開始時点で既に亡くなっており、彼女の死は竜の世界側のストーリーアーク上で重要なイベントに設定されています。

この章が本編の何年前に当たるのかは具体的に示されていませんが、アメリアがこの後メアリーの卵を産むことや、アディーンが大学に4年間通っていたことを考慮すると、2~3年ほど前なのかな、という気がします。この推測が正しければ、アディーンは本編で26歳ですので、コミックでは23~24歳前後ということになります。

少し気になるのはメアリーの年齢です。このコミックの時点ではまだ生まれてもいませんので、仮に次の1年間でアメリアがメアリーの卵を産んだとしても、彼女の年齢は1~2歳。それにしては随分と育って見えます。とはいえイズミの説明によると竜たちは成長ホルモンによって成体まで急成長するそうですから、あれくらい育っていてもおかしくないのかもしれません。

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本編でもアディーンのストーリーで言及されていた、人間をモチーフにしたホームコメディ番組。フルハウスやフレンズといったシットコムがモチーフだと思います。本編まで続いているということは長寿番組なのでしょう。人間の着ぐるみを身に着けた竜が繰り広げるシットコム、その絵だけで笑えそうです。

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アディーンは両親との間に問題を抱えていたことが明かされています。AwSWのメインキャラクターの物語にはそれぞれテーマ性が設定されていると訳者は考えていますが、アディーンの場合はモラトリアムでしょうか。曲芸飛行士になるという10年越しの夢は本編で大きくフィーチャーされることになります。このコミックを読んでからもう一度本編を遊んでみるとアディーンの心情がより深く理解できるかもしれません。

余談ですが、背景のアートには少し気になるところも…

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こんな階段が玄関前にあるマンションには住みたくないですね。


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テレビの厚みがよく分からないことに。

第2章以降、ストーリー『S』はしばらくお預けとなります。このストーリーラインが再開されるのは第8章です。
第3章は人間編。本編でヴィランを演じたレザの物語が語られます。

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本記事は『Angels with Broken Hearts』の日本語訳プロジェクトです。
オリジナルの公式HPはこちら
http://angelswithbrokenhearts.com/

この翻訳記事は制作者の許可の下で行われている公認プロジェクトですが、訳文はファンによる非公式翻訳です。公式は訳文に一切の責任を負いません。訳文についてお気づきの点は訳者までお寄せください。

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訳:Luptas