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タイ古式マッサージのマニアックな話

実技集中講座を受講したので、その内容を記します。
セン「スマナ」は心の状態を改善し、味覚と関係がある。とテキストに書いてありました。
なるほど。
私はタイ古式マッサージをすると、毎回ではありませんが、お客様の好きな食べ物の味がしたり、疲れていたり落ち込んでいる時に食べると元気になるパワーフードがわかります。また精神的なストレスがかかっている時に、摂取している偏った食物も伝わってきます。それらはセン「スマナ」からの情報なんですね~。
セン「スマナ」の流れをよくするためにはセン「カラタリー」からのアプローチが有効とのことです。セン「カラタリー」は「主に関節と関節の間を広げる」という考え方もその通りで、私も確認が取れています。ということで、実技では「スマナ」と「カラタリー」にアプローチするための型をいくつか教えてもらいました。タイ古式マッサージはエネルギーを扱う技術。エネルギーとはタイ伝統医学で言う四大要素火、水、土、風の「風」ですが、「センに触れると、風が動く」という観点より、型のバリエーションが多く存在しています。ただ、センを記した壁画はラマ1世~5世までの間に変化しているそうで、しかもタイ本国ではワットポーとチェンマイスタイル以外にも様々な様式が混在しているため、「どれが一番古い本筋のやり方なのかはもう追求のしようがない」と、先生はおっしゃっていました。講習の最後に、腹部の調整(確認しなかったので定かではありませんが、おそらくチネイザン)のデモンストレーションをみせてもらったのですが、この技法は私のそれとは違っていました。で、授業終わりに勇気を出して、「私の腹部のアプローチを試してもらえませんか?」と恐る恐る先生にお伺いしたところ、「いいですよ。へぇ~このやり方は初めてです。名称から推測するに、インド寄りの技術でしょうね~」とのことでした。数年前に参加した会で「あなたはロム(風)にこだわり過ぎ!」と怒られた経験があったため、恐る恐るのお願いとなりましたが、やさしい先生でよかったです。「こだわり過ぎって、ロムを扱う技術なんですよね?」と当時は思いました。
さてさて、タイ古式マッサージでは腹部の調整がとても重要です。
主要の10本のセンはすべておへそを中心に流れているため、腹部を調整すれば、すべてのセンに風が行き渡り、火、水、土にも作用します。
腹部の調整では「古いエネルギーを新しいエネルギーに入れ換えることが可能」とのことでしたが、講習ではエネルギーを引き出すテクニックでした。
私が習得した手技は、引き出すのではなく、自然発生的に出てきた動きについていきます。ま、いずれも症状改善が期待できるのでしょうが、私の手技は「身体の不具合が改善する」というよりも身体(に存在するセン)から心を観察することで、身体の状態も変化する。という感じです。で、最近、「四大要素の「水」のエネルギーに揺さぶりをかけるのは難しい」という気づきがきました。風はひらめき、火は気づき、水は感情、土は行動に繋がっていきますが、感情は記憶や過去の経験の影響が大きいため、ブロックの解除には年月がかかります。でも、空(くぅ)に行く時までには「すべて水に流して、すべてに感謝」という思いで、肉体から離れられるよう、今からストレスマネージメント。日光を浴びて、バランスのいい食事と適度な運動と、タイ古式マッサージでセロトニンの分泌もいいですね♪
軽い運動とストレッチなどを続けてピンコロで空へ逝けるといいな。


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