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#4 溢れている。という近況報告

こんにちは。佐野月咲です。またまた2ヶ月ぶりの投稿になってしまいました。書きたいテーマが増えていく一方です。書きかけのノートもたくさんあります。でも、更新するのは大体弾丸で一気に書き上げたものばかりです。

この2か月でまたまた色んな変化がありました。経験して、成長して、学んで、毎日濃い日々を過ごさせてもらっています。たくさんあるので、本題に入る前にダイジェスト版でお届けします。3月のシーズン終了までボストンで過ごし、3月終わりに日本に帰国しました。久しぶりに日本で桜を堪能しました。日本に帰国して1週間ゆっくりしてから来シーズンに向けてトレーニング・練習も開始しました。できるかできないか分からなかったアイスホッケーキャンプを開催することを決意し、本格的に必要な準備を始めました。そんなこんなで充実した日々を過ごしています。

と、いうことで今日はそのアイスホッケーキャンプに関して少し書いてみよう(語ろう)と思います。どうしてこれを開催するのか、どうやって始めたのか、どういった準備をしているのか。本人が語る裏側です。笑 

この特別な経験や感情は自分だけのものじゃない

今まで私が経験してきたこと全て、自分一人ではできませんでした。というより、周りの人がいたからこそ、実現してきたことしかありません。高校2年生の冬にアメリカの大学を目指すと決意した時も、大学に進学した時も、大学在学中も、卒業できたことも、その次に自分が望む進路に進めた時も、本当に出会いと人に恵まれ、たくさんの助けと「信じてる」という想いを与えられてきたからこそ得られたものでした。当たり前ではないし、本当に私は人に恵まれていると感じています。たくさんの方の想いを乗せていただいてこそ経験できているからこそ、大学在学時からずっと、「この経験は私だけのものじゃない、与えられている分自分もこれを何倍にもして返していきたい」という気持ちがずっとありました。それはもちろん自分自身が出す結果として。そして、それを求める過程で得た、学んだ、経験した特別なものも形になって、価値あるものになれば、と思っていました。今回のホッケーキャンプはそんな私の望みから生まれた企画、第一弾です。

初めてアイスホッケーキャンプ開催!

テーマは、「スポーツを通じて世界を広げる」。概要をご存知でない方ももちろんたくさんいらっしゃると思うので、ここで簡単に紹介させていただきます。

イベント:2023 Beyond Edge Hockey Camp in Tokyo
開催日:2023年6月10日〜11日
場所:ダイドードリンコアイスアリーナ
対象カテゴリー:小学生低学年(年長〜3年生)・高学年(4年生〜6年生)・中学生
内容:(オンアイス1時間半+オフアイス1時間+講義1時間15分)✖️2日間

そして、このホッケーキャンプの為に、ボストンから元NHL選手のScott Daniels氏と現在NHLチームのWinnipeg Jetsでスカウトとして活躍中のSydney Daniels氏が指導者として来日します。

東京で、日本で、このようにNHL選手や関係者が来てアイスホッケーキャンプやスクールが開催されたことは(私の知っている限りでは)今までありません。次世代のアイスホッケー選手にとって、選手としてものすごく成長できる大きなチャンス、そしてアイスホッケー人生における特別な体験になって欲しい、という思いがあります。

ですがそれ以上に、「自分はできる」「自分の個性が自分の強みだ」と、子供たちが心の片隅にでも刻める機会を作る、ということにものすごく強い思い入れを持っています。多分、引かれるくらい、そのことに関しては強い思いがあります。私が今回、Scott Daniels氏とSydney Daniels氏を招待したいと思ったのは、NHLの特別感よりも、この人たちほど、次世代の選手にこのメッセージを伝えられる人はいないと確信していたからです。と、いうことで、佐野月咲、本キャンプに懸けている想いを語ります。笑

想いで溢れている。(どうしてこのキャンプを開催するの?)

以前もこのnoteで少し触れましたが、私が大学進学で渡米することを決めたのは、アイスホッケーを世界トップのレベルでプレーするためでした。今もその頃からブレずにこれだけアイスホッケーの夢へ向かっていることを考えると、本当に私はこのスポーツが好きなんだなと思います。ですが、これも以前少し書いたと思うのですが、アイスホッケーの為に日本から海外に出る、という決断をしたことで、氷の上以外でも、特別な出会いがあり、忘れられない出来事や心の繋がりができ、自分が知らなかったことや目を背けていたことに向き合うことができました。それらの経験がなぜそれだけ特別だったか。それは、「ここに来てよかった」と思ったことも「苦しい」と思ったことも、それまで自分が知っている世界を超えて起こったことだったからかな、と思っています。新しいことを経験する度に、私の中の常識が変わり世界が広がっていきました。その度に、自分の周りにあった見えない壁が剥がれていって、それまで自分にとって交わるはずのなかった世界がいつの間にか目標の範疇に入っていました。新しいことに触れるワクワクと、知らない世界に出会った時の高揚感は幾つになっても色褪せない感覚だな、と思います。そんな衝撃的な感覚が心の中に残って、自信となったり、決断をする後押しをしてくれる糧になったりしてきたなと思います。だからこそ、そんな機会を次の世代のために作りたい。次世代の選手が、「スポーツをやっているからこそ、こんな世界が見えた」という経験をして、その感覚とワクワクの片鱗を自分の自信として、道標としていつかどこかで役に立ててくれるような、そんな機会を作りたい、と思いました。

同時に、私が高校を卒業するまで知らなかった世界で、それまで知らなかった社会問題にも直面しました。アメリカやカナダでは、まだ、人種や文化によって差別があったり、それによって子供たちが得られる機会に差があったりします。同じだけの可能性を持っているのに。同じだけのポテンシャルがあるのに。同じだけ大切な人生なのに。そのことで、人種や文化や出身地が「できない理由」となって透明な壁になって、できることもできなくしているんじゃないか、と感じてきました。その壁を破るのは何か。第1人者となって壁を破り、道を作る人。そして、「壁なんてないよ、君はできるんだよ」と信じて伝えられる人。前も書いたことがあるのですが、一人が心から信じてくれるだけで、「できない」が「できる」に変わります。これから、無限の夢に向かって進んでいく次世代の子たちにとっても、いつの間にか、社会から、世界から、「できない」と決められていることに直面するかもしれません。だけど、どんなことにも可能性を制限させない、自信を持ってほしい、それを伝えられる場を作りたい。それが、このホッケーキャンプに懸けるもう一つの強い思いです。

私とSydneyはこのことについて何度も、夜な夜な、熱く語っています。どれだけ機会に差があるか。ある人たちにとっては平坦な道が、どれだけ他の人にとっては急勾配な上り坂なのか。毎回お互い熱すぎるくらい熱くなって語ります。笑 その理由は、私たちも経験してきた道だからです。

今回のキャンプにきてくれる方たちは、道なきところに道を作ってきたリーダーであり、同時に、人に「信じている」を与えられる素晴らしい心を持った方達です。成功と同じだけかそれ以上、逆境や苦しい場面も経験してきて、上手くいかないことや向かい風に立ち向かう怖さや痛みも知っています。本場のスキルと共に、そんなハートの部分も知らない間に子供たちに伝わったら嬉しいなと思っています。

初めてで溢れている。感謝で溢れている。助けてくれる人で溢れている。(アイスホッケーキャンプってどうやって開催するの?)

実は去年の夏過ぎから、Daniels一家を招待するこのアイスホッケーキャンプのアイデアはありました(ちなみによく質問を受けるのですが、スコットとシドニーは親娘です!笑)。ですが、本当に何から始めていいか分からず。まずは企画書を書いていろんな人に相談させてもらうところからでした。秋から冬にかけては企画書を書き、相談し、予算を作り、をひたすら繰り返していました。

年明けごろから、開催場所にいくつか目処をつけ、ボストンから東京のリンクに電話しました。そのプロセスでも、たくさんの人に助けてもらい、私も小さい頃からお世話になっている東伏見のダイドードリンコアイスアリーナを予約することができました。開催するにはもちろん費用がかかります。スポンサーさんへ説明するための資料を作成し、まずはたくさんの方にその資料をもとに相談させていただきました。まだ未熟で未完成なものをもとに多くの方が本当に親身になってお話しを聞いてくださり、アドバイスをくださったり、新たに人と繋いでくださったりしました。ここであげるとキリがないほど、本当にたくさんの方に相談に乗っていただき、何度も何度でも感謝の言葉を述べても足りないくらいです。

キャンプの内容やスケジュールを決め、ウェブサイトも始めて作りました。見せ方や内容、必要事項など、自分が気づかないところまでたくさんフィードバックをくださる方に支えられ。本当に手を差し伸べてくださる方たちがいなければ、4月に形にして公表・申込開始まで出来なかったのは確かです。

4月の半ばに情報を公開し、申込を開始すると、本当にたくさんの方から温かいメッセージをいただきました。本当にたくさんの方が情報を拡散してくださっています。本当にたくさんの方が協力してくださっています。たくさんの方がビジョンに共感してくださり、個人の方から企業の方まで、まだ実績もないこのキャンプに協賛してくださる方がたくさんいます。この規模の国際的なキャンプが開催できるのは、皆さんの協賛があってこそです。たくさんの親御さんが信頼してお子さんの申込をしてくださっています。準備から当日まで、協力してくれる仲間がどんどん増えています。

6月10日11日のキャンプ開催まで毎日前進できているのは、皆さんのおかげです。本当に、本当に、支えられていて恵まれていると感じます。感謝で溢れています。ありがとうございます。何も知らない状態で、「これを実現させたい」という思いだけで動き始めたホッケーキャンプが、皆さんのお陰でここまで形になってきています。

この先も持続的に、より多くの人に想いが届くように、まずは6月の第一回目、特別な週末になるように、尽力いたします。

まだまだ申込受付中ですので、周りに興味のありそうな方がいましたらシェアしていただけると嬉しいです!温かい想いと支えで溢れているな、と本当に思います。本当に感謝しかありません。一人では何もできていません。一人ではこんな企画怖くてできません。笑 本当に本当にありがとうございます。この思いを形にしてお返しできるように、頑張ります!

最後に

今回も、私の激長文章を読んでくださりありがとうございます。以上、近況報告オフシーズン編でした!久しぶりに文章書けて楽しかった〜〜。アイスホッケーも日本で充実したトレーニングができていて、本当に感謝しています。毎日、たくさんの人に笑わせてもらって、爆笑しながら生きています。友達から送られてくる猫の写真を見て癒されています。毎朝好きな音楽を聞いてコーヒー飲んで、幸せな気分で過ごせています。そんな日常の中、こんなに想いをつぎ込めるプロジェクトができて幸せです。楽しい忙しさを噛み締めながら、突っ走っていこうと思います。皆さん今日も素敵な1日を!!!

月咲




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