Lunasa Sano | 佐野月咲

プロアイスホッケー選手。高校卒業後、米ハーバード大学に進学。2022年春ハーバード卒業…

Lunasa Sano | 佐野月咲

プロアイスホッケー選手。高校卒業後、米ハーバード大学に進学。2022年春ハーバード卒業後、プロ選手として活動開始。2023-24シーズンは、フィンランドにてプレー。#文章を書くアスリート

マガジン

  • 【独り言エッセイ】まとめ

    自分のエッセイ記事がここに全てまとまっています!お気軽にどうぞ!

最近の記事

  • 固定された記事

#0 始まりのストーリー

はじめまして!佐野月咲(さの るなさ)です。 アイスホッケー選手です。今年の春に、ハーバード大学を卒業して、今シーズンからオーストリアでプロとしてプレーすることになりました。そして、今更ながらNoteを書き始めました。少しずつの投稿になるとは思いますが、丁寧に自分の言葉で書けたらと思っています。よろしくお願いいたします。 自己紹介 まずは少し詳しい自己紹介を。 1998年生まれ。東京都出身。中学と高校は筑波大学附属中学校・高等学校に通い、大学はハーバード大学に行きました。

    • 現役中に、次世代アイスホッケーキャンプを主催する理由。

      今年も次世代へ向けたアイスホッケーキャンプを開催することになりました!「スポーツを通して世界を広げる」ということをテーマに、小学生から高校生の選手に対して2日間、氷上練習・陸上トレーニング・講義を行うプログラムになっています。 昨年の6月に記念すべき第1回を開催することができ、今年で2回目。今回は、アイスホッケーキャンプの一番の目的から、なぜ現役中にこのスクールを主催しているのか、ということについて書いていきたいなと思います! 始まりは、「自分の経験は自分だけのものじゃな

      • 「メンタル強い」ってどういうこと?アスリートのメンタルトレーニングとメンタルヘルス、の話

        アスリートとメンタルの話をしてみます。色々勉強して、メンタルトレーニングの個人契約をしたり、自分で本を読んだりして、そして「自分」という実験体を通して現段階での私が思っていること。そしてずっと考えていた、「メンタルが強い」と「メンタルヘルス」は別物なのではないか、ということについても。 ゾーンに入っている状態とは??? アスリートにとって、メンタルは物凄く大きなファクターであって、どれだけスキルがあって上手くても、その時のメンタルの状況で持っている力がどれだけ発揮されるか

        • 今までで一番シンプルな目標を立てた話 【2023-24シーズン振り返り】

          2023-24シーズンが終わりました。いつも応援してくださっている皆さん、今シーズンもたくさん応援してくださった皆さん、本当にありがとうございます!結果はフィンランド国内トップリーグで3位。1位になってもおかしくないチームだったので準決勝で負けてしまったのが悔しく惜しかったですが、勝ちでシーズンを終えることができて嬉しさと安心感で締めくくることが出来ました。そんなシーズンの振り返りに、考察や情景をメインにエッセイ調でここに書いていきたいと思います。それでは! たどり着いた先

        • 固定された記事

        #0 始まりのストーリー

        マガジン

        • 【独り言エッセイ】まとめ
          10本

        記事

          ハーバードに入学したばかりの時の話

          携帯はどこで契約すればいいのか、銀行口座はどうやって作るのか、自分の寮までどうやって荷物を移動しよう。友達って国が違っても自然にできるものなのか。というか、私ちゃんと24時間英語の生活できるのか。しかも、ハーバードで。 心の準備も何もない。大学1年生になる夏。飛行機を降りたところか、タクシーに乗ったところか、ホテルに着いたところからか。それまでの生活とは180度角度を変えた新しい生活が始まった。今までとかけ離れすぎて、想像することも、それをもとに準備することもままならなかっ

          ハーバードに入学したばかりの時の話

          山手線を一周した日から、人生は大きく変わった

          と、いうと少し大袈裟な気もする。でもあの、通学途中の山手線で降りるはずの池袋で降りずに2回目の池袋まで泣きながら一周した日がなかったら、私はアメリカに行くこともなかったし今海外で過ごしていることもなかったと思うから、決して嘘ではない。 高校2年生の冬まで、日本の大学に進学するものだと思っていた。東進ハイスクールに通って受験の準備をしていたし、アイスホッケーも東京のそれまで所属していたクラブチームで続けるものだと思っていた。日本の大学に進学する以外の選択肢なんて知らなかったか

          有料
          0〜
          割引あり

          山手線を一周した日から、人生は大きく変わった

          #20 海外でアスリートをしてる私が自炊1年目で作っているほんっっっっとに誰でも作れる料理とお供に小話。

          ハーバードに進学するまで、つまり高校を卒業するまでは、実家で毎日お母さんが作ってくれる美味しいご飯を3食お腹いっぱいに食べていた。中学・高校に毎日持参するお弁当も母が作ってくれたものを持って行った。 大学に入ると4年間の寮生活が始まり、3食の食堂でのご飯も学費に含まれているため、食堂でアメリカンなご飯を食べていた。うちの大学の食堂は、決して美味しいという評判があるわけではなく、友達と外食することもよくあったが、それでも自炊することは一切なかった。夏休みなどの長期休みで日本に

          #20 海外でアスリートをしてる私が自炊1年目で作っているほんっっっっとに誰でも作れる料理とお供に小話。

          #19 【独り言エッセイ】心を買わせてください

          ある作家さんのエッセイ集に日常アイテムとしてファックスが出てきた。私が生まれる前のエッセイ。30年前ほどに出版されたエッセイで、当時その作者の方は33歳。 エッセイは、生き方も、考えていることも、20代後半から30代前半の心情もどこか親近感を感じる。その人の作家としての生き方や大人だけど「ちゃんと」はしてない私生活を覗けて安心感を感じる。そこにある心や考えは同じなのに、出てくる物はちゃんと、平成初期を感じさせる。 ファックスは私も使ったことがある。小学校の低学年頃までは、

          #19 【独り言エッセイ】心を買わせてください

          #18 【独り言エッセイ】日常が非日常になって、バイスバーサ。

          日本にいると、息している間もないくらい家の中でも外でも喋り倒しているのに、フィンランドに戻ってきた途端、一人暮らしにしては少々広すぎる部屋の中で空気の音と、画面から聞こえる会ったことない誰かの声と、洗濯機が回る音と、音楽を聴いて暮らし、たまに「あ」と言って自分の声が出るか確認する。練習に行くのに氷点下が当たり前の外を歩きながら、そこに落ちていた独り言にドラムでビートを巻きつけたようなVaundyの「napori」をn10回目に聴いて、自分の独り言もこんなにカッコ良く刻めたらと

          #18 【独り言エッセイ】日常が非日常になって、バイスバーサ。

          頑張らないでうどんを食べよう

          大きなエッセイを書くことにしました。1年の振り返り兼、初めての有料記事です。2024年は本を執筆して出版しようと決めたので、その準備運動みたいな感じで、自分の言葉でいつもの記事よりはちょっと多めの文章を書いてみました。 自分の言葉で自分の世界を。 そう思っています。アスリートとして出来事を発信するだけではなくて、自分の生活に言葉で自分だけの感情の色をつけて書きたい。飾らずに等身大で言葉を紡ぎたい、そういう思いだけで書いています。飽きっぽい性格なのでまた同じことをやるかは分

          有料
          200〜
          割引あり

          頑張らないでうどんを食べよう

          #17 【独り言エッセイ】ラルフローレンのコートと焦げた野菜炒めの味がしたラーメンの日

          どうしてもラーメンが食べたくなった。 クリスマス休暇に日本に帰ってくることをまたいつものように突発的に決めて、お父さんと車で出かけた時にサービスエリアで誰かがラーメンを食べているのを見て、日本にいる間に絶対ラーメン食べよう、と決めた。チャーシューが輝いて見えた。 その日は朝から夕方まで用事があって、やっと終わった午後7時。どこでラーメンを食べようか考えながら御茶ノ水の駅を歩いていた。本屋に立ち寄って文庫本を1冊。ラーメンを食べた後はきっと電車に乗って帰るのがめんどくさくな

          #17 【独り言エッセイ】ラルフローレンのコートと焦げた野菜炒めの味がしたラーメンの日

          #16 2023-24シーズン前半の振り返り

          皆さんこんにちは!月咲です。 気がついたらホリデイシーズン!な、今日この頃ですが、シーズンの前半が終わり3週間ほどのホリデイブレイクで試合がないこのタイミングで、シーズン前半の振り返りをしたいと思います。まだシーズン半ばなのでどのくらいの密度で振り返るかは決めていませんが、振り返りの深さは、、、今から1時間の私次第です。笑  少し前の話になりますが、大学に入った時、大学のリーグは毎週末2試合あるという環境が新鮮で楽しくて、気がついたらあっという間にシーズンが過ぎていました。

          #16 2023-24シーズン前半の振り返り

          #15 【独り言エッセイ】眠れない夜のちょっと幸せな種

          眠れない夜はあって、そんな日が少なければ少ないほどいいとは思うけどそうじゃないこともあるから、そんな長い夜もちょっと幸せな過ごし方ができればいい。 アスリートとして、睡眠が大事だってよくいうけれど、眠れない日だってある。そんな時は、「寝てないほうが足がうごく」って自分に言い聞かせるって、あるサッカー選手の本に書いてあって、すごくいいな、と思ったから、それ以来私もそう思ってる。眠れない時は開き直りが大切だと。だったら思いっきり開き直って幸せな夜にしてしまった方がいい。 そん

          #15 【独り言エッセイ】眠れない夜のちょっと幸せな種

          #14 【独り言エッセイ】真冬の夜は一杯のGlögiと共に世界中にいる家族のことを考える。

          10月の終わりになると、いろんなブランドのglögiがスーパーに並び始める。紙パックに入ったものや、瓶に入ったもの。その中でも、アルコールのない、ラムレーズン風味のものにはまっている。 サウナから上がって一息ついたら、冷蔵庫からglögiをだしてカップに注ぎ、電子レンジであっためる。本当は鍋で温めたほうが手の混んでいる感はするが、そんなに大量に飲むわけじゃないのでレンチンで十分。 コップに入れたglögiをチビチビ飲みながら、パソコンで文章を読んだり書いたり、iPadで本

          #14 【独り言エッセイ】真冬の夜は一杯のGlögiと共に世界中にいる家族のことを考える。

          #13 【独り言エッセイ】地球を寄り道しながら私は主人公になる。

          高校を卒業して、大学で渡米する時、多くの人に送り出してもらった。 たくさんの言葉をもらった。たくさんの手紙ももらった。 その中の一つ、先輩からもらった手紙にあった言葉が、なぜか忘れられない。一言一句確実に覚えている訳ではないけれど、「寄り道も回り道も大いに楽しめ」みたいなセリフが、先輩の好きな漫画からの引用だと言って最後に添えてあった。 あれから7年。当時と目指してる目的地も方向もそう変わらないけれど、気がついたら、手紙をもらった当時は想像もつかなかった経験や場所に寄り道し

          #13 【独り言エッセイ】地球を寄り道しながら私は主人公になる。

          #12 【独り言エッセイ】フィンランドでの日常アップデート

          フィンランドに住んでいる。フィンランドのアパートに住んで、フィンランドのスーパーで買い物して、毎日フィンランド語を浴びている。旅行ではなく、リーガルな居住許可を持って、ここに住んでいる、と、いう事実にたまに自分でもびっくりする。当たり前だけど一年前は、というよりも数ヶ月前まではこの場所を想像もしていなかった。 ものすごく正直にいうと元々海外旅行欲もあまりなく日本大好き、他の国の観光名所などにも割と鈍感な私ではある。今の所メジャーな観光名所に行く予定はないし、他の北欧の国を回

          #12 【独り言エッセイ】フィンランドでの日常アップデート