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戯れごと短歌㉓決別 ※毎日note最終日

電報のまねする余裕あるんだねLINEの「キトク」を既読スルー

お互いにうつで自活もできないしLOVEの手前でアドレスを消す

20年ぶりの手紙で思い出すそういや君を殺したんだね

飛び立ちます機械じかけの羽をつけいつか遠くのきみと会うため

【毎日投稿と決別】

 先月から23日間、短歌の毎日投稿をつづけてきた。中途半端だが、毎日投稿は「決別」をテーマとした4首で、いったん区切りとする。

 毎日投稿はやめるが、短歌づくりはつづけ、毎週投稿くらいの頻度にしていく予定だ。

 友人の影響もあり、見よう見まねで始めた短歌だったが、やはり課題は多い。

※戯れごと短歌を始めたきっかけはコチラ↓

 本業が万字レベルの記事を執筆する仕事ということもあり、「みそひともじ」の定型に感情を押しこめることが非常に難しいのだ。そもそも「押しこめ」ようとしている時点で、歌人としては失格だろう。

 それでも発見したのは、詠むことは「楽しい」ということだった。

 中学校の百人一首大会も、大学受験のために取り組んだ万葉集の読解も、苦痛でしかなかった自分。「小説や評論に比べて、短歌の退屈さときたら云々」とぼやいていたことが嘘みたいだ。

 ひとまず毎日投稿によって、
・「自分に短歌なんてムリだ」という思い込みを捨てること
・何でもいいからアウトプットすること
・短歌の楽しさを知ること
という3つの課題をクリアしたと感じる。

 次は、
・プロ(と友人)から添削を受けること
・書店や図書館で古語から口語まで名作/傑作短歌を浴びること
・メディアに投稿して落選しながらも入選を目指しつづけること
という課題をクリアしたい。

 自分の戯れごとが、本物の短歌たり得るのか。鉱石のように、磨きに磨いて、価値を確認する段階に移行する。

 ここから真価を発揮するのか、偽物の石ころだと判明するのか。
 なるべく前者を目指したいところだ。

 仕事であるコピーライティングや取材記事の執筆と同等の感覚で、短歌と向き合う覚悟ができたのは、自分なりの強みかもしれないから。

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