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【ルミマガ編集部】LUMIX S F1.8シリーズ使ってみた

こんにちは。ルミマガ編集部です。

先日投稿した「こちら、光学設計部_第五回 F1.8シリーズ」は、もうご覧いただけましたか?

本記事では「こちら、光学設計部」で解説したレンズを使い、編集部員が撮影した作例やレンズの使用感をインプレッション記事としてお届けします!

今回のレンズは「LUMIX S F1.8シリーズ」です。

ファーストインプレッション

S5IIに50mmF1.8(とフード)つけてみた

F1.8シリーズの特徴は、なんと言ってもサイズ感!

全長約82.0mmで統一されており、レンズ径もΦ67で揃えられています。

一般的なスマートフォン(約6inch)と並べると、こんなサイズ感

これだけ小さいと、カメラバッグの隙間に一本、二本と忍ばせておけますね。

クライアントワークや作品制作でカメラを使用されている方は、メインのレンズでは賄えないF値や焦点距離のレンズを予備で持っておくと、「もしかしたら現場で背景をボカしたくなるかも…」「もしかしたら現場でもっと広角が必要になるかも…」という不安も解消されるでしょう。

フィルターも使いまわせるので、現場のフィルター管理が楽になるのも嬉しいです。

▼LUMIXのレンズ開発についてはこちらの記事もご覧ください。

F1.8シリーズで撮ってみた

今回は複数のレンズを使ったので、焦点距離ごとに分けて作例をご紹介します。

18mm

超広角18mmのダイナミックな遠近感を活かして、自由なアングルから背景を広く撮り込みながら人物とその場の空気感や臨場感を伝える撮影、超広角ながら被写体への近接撮影が可能なので、ボケ味とともに奥行き感のある演出を実現します。

公式サイトより
F2.8 SS1/200 ISO100

離島にお出かけした日の夕方に、18mmをつけて海沿いを散歩しました。足元から遠景まで、その時に眺めていた光景のダイナミックさが表現されています。

F3.5 SS1/320 ISO100

24-70mmや20-60mmなどの標準ズームレンズに慣れている方は、18mmを使うと驚くことでしょう。

18mm、思ってるより広く写ります。

帰り道に島のばあちゃんに貰ったみかんを撮ったら、乗り物の席やカーテンの色も残せていました。

風景にはもちろん、思いがけない記録写真も撮れる焦点距離ですね。

24mm

広角24mmの遠近感を活かして、背景シーンを撮り込んだ広がりと臨場感のあるポートレート撮影、街角の空気感を収めたスナップショットや、絞りを開放値に設定することで、柔らかく美しい玉ボケの光源を写し込んだ夜景撮影など幅広いシーンでワンランク上の表現を手軽に楽しめます。

公式サイトより
F4.0 SS1/500 ISO100

旅先で友人と散歩した日の一枚。ほどほどの背景情報を含めながら、被写体との距離感も絶妙に表現されています。「話せる距離感だけど広めに撮りたいポートレート」にピッタリです。

F6.3 SS1/1600 ISO100

スナップを主としたコンデジの焦点距離として多く用いられる28mmよりも、少し広めな24mm。28mmに難しさを感じられる方にはちょうど良い広さかもしれません。

F1.8 SS1/60 ISO160

オマケでもう一枚。24mmって標準ズームの広角端として慣れてる方も多いと思いますが、F1.8ともなると、広角でも結構ボケるんです。これは、標準ズームでは中々味わえない楽しみかもしれません。

旅先で付けっぱなしにしておくのに、オススメの一本です。

35mm

35mmの焦点距離は、人間の視野角に近い画角であり、背景をバランス良く写り込ませた自然な遠近感を活かしたスナップショットから、被写体と適度な距離感を保ちながら自然な表情を引き出すポートレートまで幅広いシーンで撮影を手軽に楽しめます。

公式サイトより
F2.8 SS1/125 ISO100

単焦点を日常使いする場合に、使いやすい焦点距離の一つが35mmです。人間の視野角に近いこの焦点距離は、目で見たまま「なんか良いな」と思ったシーンを切り取るのに最適なレンズだと思います。「何を撮るでもないけどカメラをぶら下げていく日」とかにちょうど良いです。

F1.8 SS1/25 ISO100

F1.8までF値を小さくできれば、暗い室内でも明るさを稼ぐことができ、手元のテーブル上の物でも前後をボカして被写体を浮かび上がらせるような撮影ができます。

F1.8シリーズの中でも真ん中に位置する焦点距離であり、使い勝手もそれぞれの焦点距離の良いところをバランスよく取り入れたような一本です。

50mm

背景を取り込みながらボケを活かした自然な画角のポートレート撮影、街の雰囲気を写し込む軽快なスナップショット、被写体に寄った印象的なクローズショットなど、標準単焦点レンズならではの幅広い表現が手軽に楽しめます。

公式サイトより
F1.8 SS1/4000 ISO100

S5IIのキットレンズにも採用されているLUMIX S 50mm F1.8。50mmは「はじめての単焦点」としても特に選ばれている焦点距離ですね。

ミモザの時期にポートレートを撮影してみました。私と友人とミモザの距離はそこそこ近いですが、F1.8かつ50mmの圧縮感も相まってこの距離感でも背景がボケてくれています。

F2.8 SS1/200 ISO100

35mmよりは視野内の中心部に集中できるような切り取り方ができます。

日常使いもしやすく、かつ主体を際立たせた写真が好きな方には撮影しやすい焦点距離ではないでしょうか。

85mm

開放F1.8の大口径単焦点レンズによる美しいボケ味を活かしたポートレート撮影を手軽に楽しめます。背景のなめらかなボケ味と高精細な被写体のディテール描写を両立することで、立体感のある印象的な表現を可能にし、中望遠レンズが織りなす自然な遠近感が組み合わさることで、ポートレートのみならず、小物を撮影するようなスナップ撮影でも、被写体を鮮明に捉えることができます。

公式サイトより
F3.2 SS1/320 ISO100

猫ちゃんです。

散歩していたら出会ったので、刺激を与えすぎないよう少し距離を置いて撮影するために、85mmへ付け替えました。

全身にピントが合うように少し絞りましたが、それでも85mmらしく前後がボケて被写体が浮かび上がり、かつ毛のふさふさ感も描写されています

トリミングしてもふさふさしています。

F1.8 SS1/320 ISO100

曇りの日に、近所で八重桜を撮影しました。前ボケと玉ボケはこんな感じです。

主体を強調する写真の撮影や、望遠スナップにも使いやすいレンズですね。

実は、ここ数ヶ月のLUMIX isのインタビュー写真は85mmF1.8で撮影しています。

様々なシーンにマッチする、粒揃いなラインナップ

今回、作例を撮影するためにF1.8シリーズ全てのレンズをカメラバッグに入れて移動しましたが、レンズ5本が入ってるとは思えない軽さでした。

・普段使用しているメインレンズに補足する形で1~2本入れておく
・散歩やお買い物がてらにメインでつけていく
・撮影するものがある程度固まっている決め打ちの撮影

そんな風に使い分けてみるのが、このレンズ本来の小回りの良さを体感できるでしょう。

私は普段、
■仕事や制作活動では標準ズームをメインに85mmを入れておく
■日常のお出かけでは35mmか50mmを装着して出かける
■旅行では適度に広めに撮りやすい24mmで適当に撮りまくる
■風景やシティースケープをかっこよく撮るなら18mmを持っていく
と使い分けています。

動画は始めたてなので詳しく言及できませんが、レンズが同じサイズ感だとアクセサリーの取り回しも便利みたいですね。

ぜひ、皆さんの使いこなしをXのリプライや引用RPで教えていただけると嬉しいです!

今回の記事はここまで!それではまた次回お会いしましょう。

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