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フォーブル・サントノーレからモンテーニュへ。 Dior "30 Avenue Montaigne" / パリ②

こんにちは。
またサントノーレをテクテク歩きます。(記事「シャネルとゴッサンス / パリ①」)

Christian Louboutin

赤い店内に吸い込まれたら躍動感ある動物たち。

あービリー・アキレオス!!ペーパーアニマル製作者はBillie Achilleosでした。

UKのStudioXAGが手がけた内装。

Billie Achilleos といえば、2011年表参道のルイ・ヴィトンでの展示「MAROQUINARIS ZOOLOGICAE」が思い出されます。

LVに取材させていただいて書いたVOGUEの記事、テキストだけ残っているのよね。昔の記事のいくつかは画像が表示されなくて…残念。
頭部はハートの緑のモノグラム・ヴェルニとモノグラムのコインケース。

Hermès

サントノーレはマドレーヌ広場に通じるロワイヤル通りを境にフォーブル・サントノーレと名前を変えます。

「フォーブル・サントノーレ24番地」に位置するのはエルメス第一号店。

花火師乗ってなかった。馬だけ。

ここにはメゾンの原点である馬具工房が存在しています。
なめし職人が厳選した皮革を、裁断職人が「読み取り」、鞍職人と皮革職人は最初から最後まで、一人が一つの製品を手がけ、製品に感情豊かな生命を吹き込みます。

馬の嗎が聞こえてきそうな工房。この通りが一番好き。看板もちゃんと鞍なの。

“Our first customer was a Horse.(メゾンにとって馬は最初のお客様)"

Zimmermann

スカート素敵!とウィンドウ覗き込んでたら、満面の笑みのドアマンと目があって吸い込まれたジマーマン。

ジマーマンは、ニッキー&シモーネ ジマーマン姉妹が1991年が立ち上げたオーストラリアのブランド。

Zimmermann Spring 2024

水着とファッションを融合するという一歩からブランドを前進させてきたジマーマン。リゾートウェアの充実ぶりは流石でした。

中国風のクローゼットの扉が素敵で撮らせていただいた。
Zimmermann Spring 2024 

パリって南国でさらりと着る美しいドレスもスキーウェアも、バカンスを楽しむためのウェアが充実してるなーと思う。そう「遊ぶための美しい服」がシーズン問わず探しやすい。

Zimmermann Spring 2024

2021年秋冬のドレス、カワイかったよね。

Zimmerman Fall 2021

秋に日本に行くのを楽しみにしているの!というスタッフの方とアレコレ話をして、

モンテーニュへ向かいます。

(記事「エルメス主催の国際馬術大会 Saut Hemès 2024(ソー・エルメス 2024)」)

Christian Dior 

「モンテーニュ通り30番地こそ、運命の場所。私の創業の地は、ここ以外にはありえないと思った」ークリスチャン・ディオール

Christian Dior

均整の取れた美しい佇まいに魅了されたクリスチャン・ディオールは、1946年12月15日、この優美な建物に自身のメゾンを開きます。

モンテーニュ通りとフランソワ・プルミエ通りが交わるコーナーに建つパリ本店「30 モンテーニュ」。

2019年から2年以上かけて改装された「30 モンテーニュ」。設計は建築家 Peter Marino(ピーター・マリノ)。

トワルたちが出迎えてくれます。
(記事「日出づる国へようこそ②〜「クリスチャン・ディオール、夢のクチュリエ」展」)

Peter Marino Presents the "New Look" of 30 Montaigne

1905年1月21日、グランヴィルの名士の家に生まれたクリスチャン・ディオール 。ノルマンディーにあるこの家の庭園を、自然と草花を愛したムッシュ。

なので、ディオールのコレクションもブティックもいつも草花たちで彩られています。

カーテンに小さな蜂がとまっていました。
ラテン語の花の学名を覚え、植物の標本を作って少年時代を過ごしたというクリスチャン・ディオール。草花とそこで過ごす小さな生物にも優しい眼差しを向けていたんでしょうね。

ヴィクトワールとマリア・ グラツィアのクリエイションに憧れているの!という私に「ヴィクトワールもマリア・ グラツィアもコレクション後、ここのアトリエに立ち寄るのよね。モンテーニュで働く醍醐味ね。」とジュエリー担当のスタッフ。素敵!
(記事「ムッシュ ディオールの情熱を映したハイジュエリーコレクション〜Christian Dior "Les Jardins de la Couture"」)

クリスチャン・ディオールの描写を借りるならば、アトリエは真の「コードの解読者」でした。デザイナーのスケッチに込められた意図を読み解き、トワルにそしてファブリックに落とし込む高い技術が求められる専門家だといえるでしょう。

Christian Dior

テラスへのアプローチが美しい。

ガラス張りの解放感あるテラス。

昨年ここでは「ディオリビエラ 2023」のイベントが開催されていました。

Dioriviera 2023

2022年はGSIX屋上での開催でした。

Dioriviera 2022

そして、写真家ティム・ウォーカーはこの優美な30 モンテーニュに着想を得て、この特別な場所を讃えるシリーズを制作しています。

© Tim Walker

ティム・ウォーカーといえば、エドワード・ジェームス彫刻庭園で撮影されたティルダの一枚が思い出されます。

© Tim Walker "TILDA SWINTON, FASHION: GIORGIO ARMANI, LAS POZAS, MEXICO, 2012"
 

シュールレアリズムのアーティスト、エドワード ジェームスによってつくられた彫刻庭園。何もない扉、天国へ続く階段、自然の花と同時に咲くコンクリートの花。人工物と自然の境界線が曖昧なメキシコにある超現実的迷宮。ここ行きたいのよねー。

Edward James Sculpture Garden, Las Pozas

ということでサントノーレからモンターニュでした。



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