るる+ママ+ツマ

いい感じな母とごきげんな人でありたい。 小さいキャパを日々やりくりするフリーランスな医…

るる+ママ+ツマ

いい感じな母とごきげんな人でありたい。 小さいキャパを日々やりくりするフリーランスな医療職。 ここに書くことで散らかった思考を整理するセラピーだと思って、ぽつぽつと置いていってます。 感性豊かに、自分に正直に。 lulumamanlulu@gmail.com

マガジン

  • 顎と歯のはなし「サージェリーファーストという選択」

    2024夏にIVRO(下顎枝垂直骨切り術)予定。関西で名医に出会い、保険適応外の方法で顎変形症を治療することにしました。美容形成とは異なります。1年でわたしの顎と歯がどこまで改善するのか、費用や病院も含めてレポートします。

最近の記事

#147 人生の流れを変えることを決めた

よく考えなくとも、犬との生活は不向きだと心得ていた。 清潔かどうかが気になりすぎるから 可愛いだけではない動物をうっかり家に迎えるということを ずっと慎重に避けてきた。 ところが先日、小さな家族が増えた。 わたしの膝の上で寝息を立てている。 信じられないけれど、彼女は生きている。 ・・・ 白状すると、最後まで決心できなかった。 夫に委ねてしまった。(夫婦でかなり長い時間悩んでいた) 腕の中で大人しく抱かれている小さな犬を、息子は絶対に連れて帰ると言って譲らなかった。

    • #146 サージェリーファーストで外科的歯科矯正をします(9)〈抜歯が辛かった〉

      手術まで2ヶ月足らず。 冬に始まった術前矯正も丸2ヶ月が経過し、いよいよ避けられないあれがやってきました。

      • #145 あの子の戦い方はずるいのか

        クラスにいた、ちょっと派手で可愛くて、華やかな女子のグループ。 もともとあまり他人に興味がないわたしは、自分の進学に精一杯で 高校卒業後に彼女たちがどんな道を選んだのか知らなかった。 結婚報告の後、ふと思い立ってFacebookのアカウントも消してしまったもんで、 それ以降大きな同窓会の情報もないし(行かないけど)、今の時代におおよそ相応しくないレベルで旧友たちの近況に疎い。 たまに集まるごく気の知れた友人たちから聞く話では、 誰それは国際線のCAだったけど早くに結婚して辞

        • #144 リストを終わらせたい症候群

          朝からひたすらクッションカバーの商品画像を見比べていた。 連休が明ければじきに夏が来る、と急き立てられるような気持ちで。 そんな血眼にならなくたって、今日の今日まで健やかに生きていたじゃないの、と自分に向かって言う。自嘲ではなく、慰さめるように。 「掃除しなくたって死なないよ」という極論は時折耳にするけれど わたしは死ぬな、と思っている。 実際、掃除なんかしなくても すぐに は死んだりしないだろう。 仕事なんかしなくたって楽しく暮らしている人も 音楽がなくても平気な人も

        #147 人生の流れを変えることを決めた

        マガジン

        • 顎と歯のはなし「サージェリーファーストという選択」
          9本
          ¥7,500

        記事

          #143 サージェリーファーストで外科的歯科矯正をします(8)〈術前検査と最近の歯並び〉

          入院する病院で、術前検査の日でした。

          #143 サージェリーファーストで外科的歯科矯正をします(8)〈術前検査と最近の歯並び〉

          #142 ゆるむ季節の目盛り

          春の嵐が去った。 急に季節が進んだね、とか聞くともう嬉しくなっちゃう。そうすると、どうもわたしの思考は急に頼りない。いつもなら冷静に数字を変換するのに「最高気温20℃」と聞いて「やっほーい!」と置いてきた上着を慌てて取りに帰る朝。 おおらかにいることに憧れがあるのだ。 暖かな気候はそういう気持ちにさせてくれ、少々狂った目盛りを平気で読ませてしまう力があると思っている。 通りを渡る新1年生たちの、真新しい紺の色がきれい。 ベランダのチューリップはまだ芽が出ない。 息子が学校で

          #142 ゆるむ季節の目盛り

          #141 李禹煥のロープ

          李禹煥の作品に、太いロープが床に無造作に横たえられているのがあった。 《関係項ーロープ干し》1974年/2022年 作家蔵 広い空間に靴を履いたまま突っ立って「あれ」を目の当たりにした時の、 ショックに近いような感覚に既視感があって 「なんだろう、なんだったけなー」と靄の中で手探りしているような気持ちでいたのだけど ついに昨日閃いた。 わたしの頭の中だった。 考え事をしていると、無意識に思考の糸を編んでいるらしい。 こう表現するとなんか少し格好がいいけれど、ただ毛先を

          #141 李禹煥のロープ

          #140 表情の節約

          「きおく」「きろく」「きりょく」 7歳の息子にとって、これらの言葉の使い分けが難しいらしい。 時々間違えてわたしに指摘され「えへへ」となっていた彼だが、 「ねぇママ、きおく と きろく と きりょくって、どういう意味なんだっけ?もう一回教えて」 と尋ねてきた。 簡単な言葉で説明しながら、わたしも「大砲」と「包帯」がずっとわかんなかったなぁなどと思い出した。どんなシーンで使うんか不明だけど、多分しりとりとかそんなだろう。 だがよく考えると息子の苦手な3語は関西弁だと発音がそっ

          #140 表情の節約

          #139 子どもに吸い取られるものは何なのか

          今日何人の人と話したかなとぼんやり考える 人と向き合って話すということは わたしには相当なエネルギーのいることなのだ もうへとへと よくがんばった、と言って 手を洗い、髪をとかし、水を飲む 労うつもりで、鏡を磨く。 参観日、信じられないほど低い机が並んだ教室の いちばんうしろに立つ。 振り返る子どもらに手を振って応える。 みんな可愛らしい後頭部をこちらに向けているのに いろんな音がして 閉じ込められない感情が行き場をなくして なんとも言えない臨場感 エネルギーがあちこち

          #139 子どもに吸い取られるものは何なのか

          #138 そこに停滞するもの

          よせばいいのに、大して食べたいとも思っていないチョコを口に入れてしまったから、軋むような甘ったるさがわたしの中で停滞している。 そのことに苛立って急に歯を磨く。 頼まれてもいないのに、夫のスラックスにアイロンをかける。 丁寧に皺を伸ばして当て布をし、自分も一緒になってスチームを浴びながら1本、2本と続けてかける。だんだんムキになってきて、チャックの周りまでなんとかしようとする。仕上がりに少し満足して吊り下げる。 ろうそくの火がゆらりと大きくなって、ふっと消えた。 なんだ

          #138 そこに停滞するもの

          #137 ぼくのチョコを母の視点から見る

          男の子の母になってみて思う。 バレンタインというイベントは「めんどくさくはないけど、ざわざわする」。 あげる人だったわたしが、もらう人側になる日が来るとは。 くるりと立場が入れ替わる経験というのは、時々してみるもんだな。意識しないとわからない気持ちというのはこんなにたくさんあるということに、この歳になっても毎回新鮮に驚く。 ・・・ 中学、高校とクラスがほぼ持ち上がりだったのもあり、わたしには女子だけでなく男子の仲の良い友人がいた。今も互いに連絡し合ったりする。ただ、終ぞ

          #137 ぼくのチョコを母の視点から見る

          #136 諦めるのは明日にする

          開いたドアから外へ出ると、向かいの艶のあるタイルに反射した陽光が目に刺さって視界が真っ白になった。そうだ、今日はお天気がいいのだった。 仕事を終えてほっとして、2月らしからぬ陽気に嬉しくなる。 大きく息を吸う。 マスクの中で鼻がぴぃと鳴った。 仕事場は大概厚いカーテンが引かれていつも暗い。駅までの道のりをせっせと日光浴しながら歩く。スーツ姿の人の間を縫って横断歩道を渡る。太陽の光で頭のてっぺんが微かに温かい。帰ったらお昼に何を食べようか、買い物に寄って帰ろうか、と考える。鳴

          #136 諦めるのは明日にする

          #135 サージェリーファーストで外科的歯科矯正をします(7)〈術前矯正スタートと抜歯の話〉

          術前矯正が始まりました。ついに治療がスタートです!

          #135 サージェリーファーストで外科的歯科矯正をします(7)〈術前矯正スタートと抜歯の話〉

          #134 贈るひとと借りを返すひと

          プレゼントを贈るというのは本来、とてもワクワクすることだと思う。 でもどうも気が重くなるのは何でだろう。 わたしの場合ご好意はご好意のままに、ありがたく受け取る。すぐにお礼の菓子折りを送ったりできない。「とりあえず返しました感」満載のギフトは好かないから。 理想はその方が忘れた頃に、ここぞのタイミングで、とっておきの贈り物をすること。 でも社会でうまくやっている「センスの良い人々」は、センスの良い贈り物を即座にできるようだ。美しい字で書かれたお礼状を添えて、感謝の気持ちをソ

          #134 贈るひとと借りを返すひと

          #133 印象派の音楽家といえば

          ラヴェルとドビュッシー Maurice Ravel / Claude Debussy 同じ時代のフランスで、ともに音楽家として生きた2人の男性。 “印象派” と一括りにされたり、作品や性格を比較されることを嫌がったそうです。 母に聞いた。 サティ(実験的な変な曲をいっぱい書いた人)が共通の友人だったそうです。その3人の会話の現場をめっちゃ見てみたい。 音楽のことは勉強したこともないし、難しいことはわからないけれど、この2人の音楽が見せる自然の美しさは、何か人間の煩悩

          #133 印象派の音楽家といえば

          #132 サージェリーファーストで外科的歯科矯正をします(6)〈先生ってどんな方?〉

          「わたし、手術しなくちゃ」と理解した時点では(紹介状があるとはいえ)病院名と先生の苗字程度の情報しかなかった!すごい方なのでは?という思いと、でも不安…という気持ちで色々あたりました。 朧げながら掴めた先生のご経歴などについて、ふつつかながらご紹介してみたいと思います。

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          #132 サージェリーファーストで外科的歯科矯正をしま…