ヒッピーズ寄席『こしらの集い札幌 第50回』行った後

子供の時、車寅次郎はキライだった。テキヤの腹巻スタイルはダサい。いい年なのにいつまでも恋をしている。しかも定職につかず、ふらふらして。そんなんで生きていけるの?と思っていた。
その後、アメリカに移った坂本龍一が『男はつらいよ』を見ては泣いていると聞いた。昭和の日本の風景が心に響くらしい。
恐る恐る見始めたら、坂本氏と同様、はまった。30歳を過ぎてから見る寅さんはファンタジーだった。私も寅さんになりたいとすら思った。

こしら師匠は、定住地がない点では寅さんである。
しかし、ロマンスが始まったからと落語会を飛ばすことはない。土地土地のおいしいものやお酒に興味がない。1ヶ月に対島、福岡、大阪、津、名古屋、大阪、札幌、帯広、旭川の移動。

毎日淡々とまじめに働いて、「あー、疲れたな。ちょっと自由に生きてみたいな」と思う私のような人にはおすすめの落語会である。
師匠の話を聞いた後は、私は堅実な生活をしていこうと思える。
自由な生活は彼に任せて、私は来月の落語会のおあしを稼がないと。
#落語

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