『パリふたたび』平岡篤頼、1973年

早稲田大学の先生だったフランス文学者による1970年のパリ滞在記。
私の生まれた年のパリ。
まだ読み始めですが、アパルトマンのトイレが共同だったり、タイル貼りの床に穴が開いた簡易式のものがあったり、夜中は他の部屋の人の迷惑にならないようトイレは使わず室内で尿瓶を使う必要があったり、当時の日常生活が淡々と綴られていて面白い。
(尿瓶的なものについては現在のフランスでも使われていると、かわかみじゅんこさんの『パリパリ伝説』に書かれていた。)
『巴里の空の下オムレツのにおいは流れる』の石井好子さんと同様、モンマルトルでの暮らし。イキイキとした生活感を感じます。
サンキュータツオさんがおすすめしていた本でした。
#Book

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