銀座の服屋より高円寺の古着屋の方が私には合っているのかもしれない話

私は試着が苦手である。

どのくらい苦手かというと、服を買いに行ったのに私が試着を渋り過ぎて、結局何も買わずに帰宅する程度だ。

こんな性格のおかげでオシャレ好きの恋人の機嫌を度々損ねてしまっている。

元を糺せば、そもそも私は"店員"という存在がとてつもなく苦手だ。

自分の買ったものを見られることが嫌とか、知らない人と交流するのが嫌だとか、
明確な理由があるというより「じんわり嫌だなぁ」が積み重なった結果のようなものなのだが、

未だにカフェやレストランで店員さんと目を合わせられた事がないし、セルフレジのないコンビニに入ってしまったときにはメソメソしながら店を変える。

そんな自分が申し訳ないので、店員さんが注文したものを持ってきたくれたときには(目を合わせないままではあるが)きちんとお礼を言うようにしているし、
なるべく返事はしっかりするようにしている。

でもやっぱり、私は"店員"という存在と対峙するとき、人より3〜5倍くらいのMPを消費しているような感覚だ。

そんな中で、1番苦手な存在が"アパレル店員"である。

巷でもよく「話しかけられるのが鬱陶しい」だとか「私は話しかけられたくないのに」とか色々言われている存在ではあるが、

正直私は、どちらかと言ったら「話しかけて欲しい」と思っている。

だってアパレル店員って、誰がアパレル店員かわかんなくない?

客に紛れ過ぎてない???

まぁ確かに友達や恋人と服を見ているときにグイグイ来られたらめんどくさいかもしれないが、私は基本的に「自分から店員に声をかける」がこの世の何より苦手な行為なため、何なら話しかけてもらった方が気が楽である。

迷惑がられることを気にして声をかけないのもある種正しい振る舞いだとは思うが、せめて目があったら声をかけてほしい。

いや、難しいことなんだろうけれども。

でも昨日の私とかさ、同じ服の前に多分計15分くらいいて、ずっとキョロキョロオドオドしてたわけで。

絶対複数回目があった店員さんがいたのに一切話しかけてもらえなかったのは、正直かなりキツかった。

だってこちらからしたら目を合わせることだって一大事なんだもん。

おかげで試着はできなかったし、恋人からは呆れられデートの雰囲気は悪くなるしでとてもどんよりした気持ちになってしまった。

だから、その後に何度か行ったことがある別のお店に行ったとき、店員さんから「そちら試着します?」と声をかけてもらえたときにはすんなり試着のお願いができたし、
何ならそのときにお気に入りの靴を褒めてもらって内心すっかりご機嫌になっていた。

まぁ、案の定服は何も買えなかったのだが。

単純な女である。

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