江ノ島ふたたび
先日の話。
3連休の2日目。
良く晴れた空。
家を出ると、素敵な老夫婦が仲良く並んで道を歩いている。
初老の女性の方は、揺れるシフォンのスカートに、ノースリーブ、それから幅広の帽子。
同じく初老の男性の方は、濃紺のシャツに白いパンツ姿で爽やかだった。
仲睦まじ気に並んで歩く、上品な姿に清々しい気持ちになる。
流石に、3連休の真ん中、しかも快晴とあって、
電車は混雑していた。
この間行ったばかりなのだけれど、
あまりにも気持ち良かったので、
もう一度来た。
カラッとした快晴に、ものすごい人。
私は、気の吸収が良いと本に書いてあった奥津宮と龍宮に直行した。
入口近くの辺津宮や中津宮はすごい人だったけど、
私が行きたかった奥津宮と龍宮はそこまでではなかったので、良かった。
洞窟へと続く道を歩いていたら、洞窟がとんでもない大行列だったので、今回は洞窟へ行くのは辞めることにした。
洞窟への道の途中で現れる開けた場所で、
波が崖に当たっては返すのをしばらく眺めていた。
小さな蟹が岩の間をチョコチョコと歩き回っていた。
フジツボがボコボコしていた。
側で、外国人のおじさんたちが釣りをしていた。
大きな声で、船の勧誘をしているおじさんがいる。
「歩くと1時間半かかるよ、熱中症になっちゃうよ、船を使えばすぐだよ」等と大きな声で叫んでいる。
でも、私は帰りも断然歩いた方が気持ち良いと思う。
奥津宮~龍宮~洞窟へと続く道は、私お気に入りになりそうだ。
食べ物屋さんもすごい人で、
前回来た時に気になっていた「島ラーメン」なるものが食べてみたかったので、
時間をずらして2時頃お店に行くことにした。
それまでに1度休憩を挟みたかったので、
昼ごはん前に龍宮の近くの喫茶店で、甘酒フロートとおやきを食べた。
その後、恋の鐘みたいのがあるエリアの近くのちょっとした森みたいになってる場所へ行ってみた。
そこは人が少なかったので、良かった。
黒い揚羽蝶が飛んでいた。
おとぎ話の世界に迷い混んだみたいに、
静かで、緑がいっぱいの場所だった。
その後、島ラーメンのお店へ行った。
念願の島ラーメンは、海藻が載った普通のラーメンだった。
お店のレジのところに、昨日映画で見た山﨑賢人や、二階堂ふみ、南海キャンディーズの静ちゃんのサインが飾ってあった。
次は海鮮丼を食べたい。
無事に島ラーメンも食べ終わり、
入口近くの参道で、300円の貝殻を購入した後、
海岸へ行ってみることにした。
また、靴と靴下を脱いで、足だけ波に浸かった。
親子連れやカップルが沢山いる。
この前の3倍くらいいる。
この間は、全く寂しさなんて感じなかったのだけれど、流石に3連休だけあって、幸せそうな親子やカップルばかりで、少しだけ寂しい気持ちになった。
何かの歌詞にもあったけど、
人って1人でいる時より、2人以上いる時の方が孤独を感じ生き物なのかも。
周りがグループであればあるほど、
孤独って感じてしまものなのかもね。
波って絶え間ない。
まるで人生みたいに、止むことがない。
1つの波が去ったら、また新しい波が来て。
なくなるってことがない。
小さな子供がスカートやズボンをびしょびしょにして遊んでいるのを、微笑ましく眺めていたら、
自分も捲し上げたズボンの裾が濡れてしまっていることに気がついた。
親子や、日本人のカップルに混ざって、
セクシーな水着姿の外国人女性たちや、
情熱的にキスしている外国人カップルも至るところにいた。
(仏像の前で熱烈なキスをしている外国人カップルは、なぜここで?と面白くてガン見してしまった。)
帰り際、海岸の端っこにある舞台で
陽気な音楽に合わせて十数人の女の子たちやおじさんが、Tシャツ姿ノリノリで踊っていた。
舞台の下にも沢山の人がいて、
皆ノリノリで踊っていた。
南米みたいなノリの音楽だった。
楽しい気分で側を歩いた。
そういえば、江ノ島でまた、
おみくじをまた引いた。
内容は、
そして、裏に
とあった。
色んな経験を重ねるうちに、こういうパターンの人からはこういう被害を被るとか、こういうリスクがあるとか、考えるようになってしまって、いつの間にか思いやりよりも損得勘定の方が先に来てしまうようになっていた。
自分にとってのリスクや損得ばかり考えて、
思いやりの気持ちで人を見ていなかったから、
悪いところばかり目についていたんだ、
とハッとした。
また最近、人事異動もあり、落ち着かない毎日だったので、このおみくじに「あとになって何事も望み通りになり幸福が続きます」とあったので、
それを励みに頑張ろうと思った。
プラシーボ効果かもしれないけれど、
おみくじって、いつもその時必要な言葉をくれる気がする。
不思議。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?