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お散歩日記

自分のままでどこまで行けるだろう。
ってスピッツの歌にあったよね。

木の枝に引っかけられた赤いスニーカー。
誰かの忘れもの。それを誰かが引っかけた。

お休みの日に、カメラを片手に1駅分くらい川辺を歩く。

耳には、アップテンポな音楽を流して。
今日は、Mrs.GREEN APPLE。

誰にも見向きされないような、道端に咲く花を撮る私は、ちょっと変な人。

でも、いいの。
空は青いし、お日様は、明るいんだから、
道端の花にも誰かが注意を向けなくちゃ。

陽の光を受けて、葉が輝いてる。

私と同じで、自然そのままとは言えないかもしれない、人工物の中で育った彼ら。

それでも、少しでも自然のある場所を求めて、
川辺にやって来たんだよね。

気がついてもらえないくらい、ひっそりと、
ただ命を真っ直ぐに全うしている草花。

気持ち分かるよ。

いつもより、遠くまで来たら、見慣れない建物。
何だろうと近づいて見る。

カウンターに申し出ないと、
見学できない公共の建物。

自分が通ったのとは違う、見慣れない小学校。
生徒が一人、先生とサッカーの練習してる。

マンツーマン。

良く散歩する私は、夢の中でもしてる。
歩くことが好きだから。

イヤホンを外したら、雀の群れがカサカサと動く音。
一斉に飛び立つ時は、ブワッって音がするんだね。
風が巻き起こる。

ゆっくり歩く。
色んなことを思い出しながら。

水の流れる音。
蝶々が道案内。

鳥は絶対に、人間との距離を一定以上には、詰めて来ないね。
近づいたら、遠ざかる。

防災ステーションから、楽器の音。
ジャーン。

少しだけ、遠くまで来たから、
知らない公園、見慣れない風景。

でも、ここにももちろん暮らしがあって、
子供達が、母親やおばあちゃんと遊んでいる。

散歩されてる犬、こんにちは。
目が毛で隠れて、面白い顔になってる。

帰り道は、耳が疲れるから、何も聴かないの。

工事の音。
すれ違う誰かのひとりごと。

凛々しい顔して、カモメが飛んでった。
海辺じゃないのに何で?
ああ、鷺か。

カッコいい凛々しい顔だった。
飛び方も、直線的で、無駄のない、
スーッとした呼び方。

後ろ向きに歩いてる人がいる。
何で?

走ってる人、
夫婦で並んで歩いてる人、
横を通るとき、縦になって道を空けてくれる。

子どもと犬と両手に手綱を引いているお父さん。
お疲れ様です。

何でもない1日の記録。

優しい時間。
のんびりとした時間。


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