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転職して半年の所感と棚卸し

書こうと思ったきっかけ

昨今の大転職時代、幸か不幸か縁あって化粧品メーカーからの転職先としては戦略コンサルタント日々ボロ雑巾状態。

”なぜ転職をしたのか”ということは追々お話していきますが、早い話、日々の面白さを追求した結果なんじゃないかと転職して半年経った今、そう実感している。

転職する時には成長がうんたらかんたら、、、とか言ってみたけど、実際、我々同年代の大多数は成長なんてどうでもよくて、それなりに稼げて人並みの幸せがあればみんなハッピーなんだよね。(僕の果てしない偏見なので、そうでない人はごめんなさいだし、当時の自分も似たような考えだった。)

そんなこんなで新卒4年目(実質3年勤務して)で早めの転職をした僕であるが、同年代と会話をすると”転職”という話題は必ずと言っていいほど上がる。
だが、実際に動いている人はごく少数。
でもそれは全くの未知数の世界なんだから当たり前で、そんな人たちに向けて転職してから半年のBefore Afterみたいなものをレポして、少しでも転職のイメージが湧いて役に立てばと思った次第です。

本投稿の構成

時系列で書き進めていき、その中で僕の心情と状況を仕事面・プライベートに分けます。(飽きたら分けるのはやめるかもですが…)
転職前⇨転職活動⇨有休消化期間⇨転職後と今
こんな感じですかね、長そうだ笑
最後に僕が感じるメリット・デメリットをかければと思います。

では、いきやしょう!

転職前〜今思うと病み期〜

前職では博多での法人営業を経て、経営戦略部隊(かっこよく言わせてもらってます)で法人企業の経営戦略や社内の営業企画といったことに携わっていました。
正直、今の転職先より時間的拘束はなかったが精神的にはきついものがあった。
間違いなく自分の年次で回せるようなタスクではなかったり、それでもやらなきゃいけない環境でダメ出しの嵐、なによりきつかったのがダメ出しとかではなく、時間かけて積み上げてきたものが跡形も無くなることだった。
今思うと上席への壁打ちの少なさ等、自身の落ち度も多分にあるが、それでも当時は分からず、無力感から存在意義がないと常に思っていた。

プライベートもなんやかんやあってメンタルいかれてたから、これはちょっと休まないとやばいぞ!となって急遽1週間有取らせてもらえることに(まじでこの懐深さは前職の最もいいところ)
何を思ったのかデジタルデトックスをするために”宿坊”という二泊三日の寺修行をその有給期間中にしてきました。
この経験が転職へと思い立ったきっかけである。

転職活動〜和尚って最強〜

まずみなさんが気になっているであろう”宿坊”とはなんぞや!ということで、説明しましょう。宿坊とは、寺に住み込み和尚と全く同じ日常を過ごす最強のデジタルデトックスなのである。
この三日間は人生で一番考えた三日間だった。
和尚と毎晩語らうのだが、やりたいことはなんだ?と聞かれ、答えられなかった。けれども、様々なことを話していくうちに今現状でやりたいことがないってことは楽しくはないな?となり、じゃあよく分からないけど直感で楽しそうなところ行ってみっか!が転職を思い立った一番のきっかけである。
そこからは転職先が決まるまで早かった。

残りの有給期間中に職務経歴書を書き上げ、エージェントも通さずすべてHP応募。HP応募したのには理由があって、一番はフィーがかからないことがこの年齢で転職するには最強の手札になると思ったからである。同じレベルの同年代と僕のどっちかを人事が選ばなきゃいけないシチュエーションになった時に会社はフィーを払わなくていい方を取るに決まっているから。
あとはHP応募してくるやつなんてほとんどいないだろうから、「こいつ、おもろ」って思ってもらったら儲けもん。

結局、転職を思い立ってから1週間で今の転職先を決めて、その後も選択肢を広げるためにゆっくり転職活動をしていたが、結局最初の会社に行くことにした(選択肢持っておくと、条件面談で強気でいけるから手札はたくさん持っておくべき)

有給消化期間〜大勉強時代〜

さて、転職活動も終わり、有休消化と夏休みを合わせたら40日ほど休みがあり、最高だ!と思って矢先、まず前職のタスクが終わらず有給を5日ほど無駄にする…

次に転職先で簿記2級の取得が必須であり、人生で最も勉強したといっても過言ではないぐらい勉強をし、3週間でなんとか取得(まじできつかった…)
きつかった反面、自主的とは程遠いが自ら勉強をすることの重要性を感じ、今でもおかげで1日1時間ほどの勉強もしくは読書の時間はルーティンとして残っている。

小見出しとは少し離れたことになるが、社会人における自主的な学習は大事なことこの上ない。勉強していることがそのまま仕事のスキルに活きることもあるだろうが、最もいいところは様々な知見を自身にインプットすることによって、他のインプットできる内容に幅ができ、仕事でもプライベートでも他者と比べてインプットの厚みが変わってくるところにある。

ピンとこない人もいるだろうが、例えばマネーリテラシーを上げるために勉強をすると自ずと税金についてもインプットが必要となり、じゃあその税金ってどのような仕組みで成り立っているんだっけ?みたいなところから、知見の幅がどんどん広がっていき、気が付けば法人に関する税金のことまで分かると企業の経営戦略もお金の面から少し分かってきたりする。

脱線をしたが、とどのつまり何が言いたいかと言うと、よく同世代が言う成長というのは、この少しの学習からなる正の連鎖のことを指しており、転職で環境を変えたから成長できるという視点はリスクあるものであるな、と転職直前で気づいたよって話。
転職したことによって新たな学びが必要で、その学びをもってして成長と捉えることもできるだろうが、本質はそこではないんじゃないかと僕は思うのです。
と個人的な見解を少し述べさせてもろたので、次行きましょう。

転職後と現在〜井の中の蛙、大海を知る〜

そんなこんなで転職初日、本音を言うと前職でもまあまあやってきたし、結構やれるんじゃねぇの?と息巻いて、肩をぶん回して入社。
同期は僕を含めて8人、まさかの20代は僕だけであった。他同期の経歴が凄まじく、オラオラして入社した自分が恥ずかしくて仕方なかった。
外資メーカーの管理職、メガバンの出世ルートまっしぐら人材、2社起業経験ある中小企業診断士資格保有人材…etc と半端ない経歴の持ち主たちが、最初の研修でバシバシと成果を出していくのをいつも後ろから追いかけてた。

ただ、ここで感じた劣等感は懐かしく、これまで幼少期から常に所属していた体育会、部活での感覚とよく似ていたので、メンタル的にはむしろ心地よかった。
メンタルの指標は人それぞれではあると思うので深くは言及しないが、転職をする上で、というかビジネスに従事するという観点からであれば、自身のメンタルがどれだけ安定して保たれるか、が最重要項目の一つになりえるんじゃなかろうか。

少なくとも、僕自身が転職して良かったなという感想を抱く最たる要因は、業務内容などではなく、どれだけ楽しく最高のメンタルを維持できているか、であると身をもって体感しているところである。

転職してからの半年間、まさに怒涛の毎日でした。
スキルも知見も何もかも足りてなくて、成果を出すためには誰よりも時間をかける必要があったので、今でも続けていますが毎朝6時出社(たまに寝坊する時もあります…)を実践し、日中の準備を先に終わらせておく。

日中は新規開拓のためのコールドコール(これが一番きつい)、様々な企業へと足を運ぶために全国津々浦々、世の中が稼働し終えた19時以降は、日中のまとめからそれらに関連する不足部分についてのインプット、資料作成で気づけば23〜4時といった生活を続けている。
※もちろん自身が望んでやっているので、全くもって問題なし

転職前の多分病み期にあった僕から、転職後の僕を見たらなんで?と思うような働き方をしているが、実際やっていると楽しくて仕方ないのが本音だ。
RPGゲームみたく自身のできることが一つずつ増えていきながら、多くのステークホルダーにありがとうと言ってもらえる、僕はこれを”ありがとう集めゲーム”と呼んでいるが、自身の性格を考えると、こういった人と人が増えれ合うところに成果として直接現れやすい環境が、心地よいのだろう。

先にビジネスにおける成長の本質とは、日頃の自主的な学びにあるのではないか、という個人的な見解を述べさせてもらったが、そこと合わせて転職において重要な観点は以下2点しかないと思う。
※20代社会人3−4年目とかの同世代に向けての内容ね。

  1. 自身が楽しそうと思える環境かどうか(この直感がメンタル安定の環境を作る)
    L 自身のルーツを今一度精査することが重要だと思う。自分は何が楽しく思えて、どういう環境が心地よくて、何をしている時が嫌なことを考えていないか、みたいなところかな。

  2. 今の自分が持っていないスキルや学びが必要かどうか
    L もちろん今あるスキルを活かせる転職先にいくことはいいこと。+αで学びが半強制的に発生することで想像してなかった景色をみることが出来て、より楽しくなると思う。

これまでのまとめに入るにあたって、これだけの長ったらしい文章を根気強く読んでもらって感謝です。自身の言語化能力も養えればいいなと思って、書いているので、こいつ可愛らしいなって思ってもらえたら嬉しいっす。
では最後に少しメリット・デメリットについて書きやす

早期での転職におけるメリットとデメリット

大きいところではメリットが2点、デメリットは2点あると考えている。

●メリット

①社会人経験において厚みが出る
L 前職では経験できなかったことが思った以上に経験できる。転職前にここぐらいまでの経験は積めそうだなと思っていた以上にインプット量が多く、学びに追われる毎日だが相当な充実感が得られる。そこから新しい自分を見つけられたり、やりたいことなるものもわかると思う。(まだそこの境地にはいけていないが…おい)

②新たな人脈の形成

L 今でもありがたいことに前職でお世話になった先輩や同期と仲良くさせてもらっているが、新しい職場においてもプライベート含めて仲良くさせてもらえる人が増えて、そこからさらに輪が広がって様々な人と出会える。職場環境にもよると思うが、僕が今いる職場は中途採用が多く、自身が持っていない価値観を持ち合わせた人が多く、本当に楽しい。
また、私の場合、経営者の方々と接点があることが多いが、本当に学びになることが多いし、楽しく過ごさせてもらっている。

●デメリット

①自身の可処分時間が減る可能性がある
L 僕はこの環境を学びの時間として良しとしていていいが、プライベートの時間は少なからず減ってしまうと思う。もちろん、そういった時間を確保するための転職ということもあるだろうから一概には言えないが、プライベートの比重が重く、今の環境で満足している人であれば、そこまで真剣に考える必要性はそこまでないかなと思う。一方で、メリットにも書いた通り、新たな人脈の形成から新しいプライベートの充実があったりもするので、そこも検討してもいいかと思う。

②収入の減少

L 社会人初期での転職はスキルアセットが伴っていない転職、つまりは若さを活かした転職となるので、企業側からしたらどれだけやる気と根性があるか、みたいな観点をメイン判断されることが多い。色んな企業の人事が言っていたのでまあまあ合っていると思う。
逆に言えば、そこを強みで転職活動すれば7割くらいの勝率がある。※僕調べ
企業が投資をして人材を育成するという点から言えば、そこまで人件費をかけたくないというのが本音だろうから、収入が下がったり現状維持といったこともあるだろう。
この点は、複数社内定もらって強気にいけば、条件面談で報酬交渉はできると思うので、短い転職期間で密度濃い転職活動をするかが鍵になる。

まとめ

書いた通り僕自身にとってはハッピーなことだらけであった転職であるが、必ずしもこの感想が当てはまるわけではないと思う。
だが、個人的な意見としては転職活動はするべきだと思う。
これは、絶対に転職しなくてはならないということが前提ではなく、転職活動そのものが自身の市場価値を推し量る良い試金石になるからである。
自分が今、どういった企業から評価されていて、どういった企業からは評価されず、どんなスキルが足りないのか、が分かるので今後のキャリアを形成する上で、分かりやすいマイルストーンの設定が出来るのである。

まあそんなこんなで色んなことを書いたが、少しでも燻っている人がいれば、動き出してもいいんじゃないかな(どうせ一ミリもお金減らないしね)

粗々の文章だったろうし、当てはまらない人はなんやねん!と思うかもしれないけど、読んでくれてありがとう〜

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