エッセイ | 40歳差の私たち。文通30周年メモリアルイヤーはエメラルドグリーンの輝き。
祝日の朝早く、ゆうパックが届いた。
私にゆうパックを送ってくれる相手で思い当たるのは一人しかいない。おじさんだ。
おじさんというのは、私の長年の文通相手のことで、昭和19年(1944年)生まれの八十歳である。
おじさんとは、私が一歳の頃に出会った。
おじさんは当時私が住んでいた家の、真向かいにある古いアパートの一階に夫婦で住んでいた。
その頃から、家の前で会えば挨拶を交わし、たまにお土産や、おじさん手作りの料理をおすそ分けいただくという交流