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「ブランクーシ 本質を象る」  @アーティゾン美術館

金沢21世紀美術館の「アレックス・ダコルテ」展の最初の展示室で、毎日のように見ていた「接吻」の彫刻作品の映像。
この本物を見たいなぁと思っていたので、アーティゾン美術館のブランクーシ展、楽しみにしていました。

私はずっと「プランクーシ」だと思ってましたが、正確には「ブランクーシ」、Brancusi
あの「接吻」は、そもそも、アーティゾン美術館の所蔵作品だったんですね、なるほど。
意外に小さい・・・A4サイズ?的なぐらい小さかった。
へぇ~
ブランクーシは当初、ロダンの下彫り工として彫刻の仕事を始めたわけだけど、型通りという制約の強さに嫌気がさして、すぐやめてしまい、独自の彫刻へと進んでいく。
そうかぁ、最初はロダンの工房にいたんだ~

そして、ブランクーシ自身が写真にとても興味をもっていて、自分でも撮ってるし、アトリエの写真をたくさん撮ってた。制作の現場の動画もあったり、ブランクーシ自身は「飛翔」「重力から解放されて天高く」という意識がとても強かった。
無限柱という、多角形を積み上げるような塔をいくつも作っていて、特にルーマニアに立てたという「無限柱」の塔・・・相当高い・・・30m? ぐらいのまっすぐな塔・・・これ、今でもあるのかしら。
まんま、避雷針じゃね?って感じなんで、日本じゃ絶対無理って感じだけど。
ころんとした頭部だけの「ビーナス」が有名だけど、あんな高い高い塔を作ってて、空への憧れがとても強かった・・・ってのは初めて知りました。
マルセル・デュシャンとの親交があって、それは「アレックス・ダコルテ」展でも、そのブランクーシのアトリエにマルセル・デュシャンに扮したダコルテが語るっていう映像作品につながるわけだね。

いろいろ発見が多かった展覧会でした。


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