教育評論社 編集部

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創業51年、日本橋にある出版社です。教育評論社の新刊、イベント情報、書籍紹介、担当編集の裏話など、読書の楽しさをみなさまと共有していきます。 *noteは編集部有志によって運営されています。そのまますべてが教育評論社の会社としての公式の見解・発表ではありません。

最近の記事

『映画に学ぶ』シリーズ/柳原孝敦著『映画に学ぶスペイン語』試し読み

2024年5月24日に川口裕司著『映画に学ぶフランス語』が配本になりました。 試し読みは下のリンクよりご覧いただけます。 ■好評既刊『映画に学ぶスペイン語』 今回は『映画に学ぶ』シリーズの記念すべき第一弾となった、 『映画に学ぶスペイン語』(柳原孝敦著)の試し読みです。 著者の柳原さんは、ビクトル・エリセ監督が『マルメロの陽光』のPRで来日した際、通訳を務められ数日同行したのだとか。 エリセ監督は31年ぶりの長編新作『瞳をとじて』を発表し、話題になっていましたね(あのア

    • 「屁理屈をこね、言いがかりをつけ、呪いの言葉を吐く光源氏」/繁田信一著『懲りない光源氏』試し読み(No.3)

      『源氏物語』のセリフに注目した繁田信一著『懲りない光源氏ーセリフで読み直す『源氏物語』若紫巻・葵巻』の試し読み第3回です。 前回は、もっとも早い恋人の一人とされる六条御息所に対して、光源氏が言いがかりつけていましたね。 今回登場するのは、亡き母に瓜二つといわれた継母、藤壺中宮です。 禁断の恋で光源氏はどのようなことを言うのでしょうか。 早速、読んでいきましょう。 ■試し読み start 呪いの言葉を吐く光源氏 光源氏という男性にとって、最も真剣で最も危険な恋は、藤壺中宮

      • 「屁理屈をこね、言いがかりをつけ、呪いの言葉を吐く光源氏」/繁田信一著『懲りない光源氏』試し読み(No.2)

        『源氏物語』のセリフに注目した繁田信一著『懲りない光源氏ーセリフで読み直す『源氏物語』若紫巻・葵巻』の試し読み第2回です。 前回はふとしたきっかけで、あたかも誘拐するかのように美少女を連れ帰った光源氏が勝手な理屈をこねていました。 今回はどのようなことを言うのでしょうか。 早速、読んでいきましょう。 ■試し読み start 言いがかりをつける光源氏 はっきりと光源氏の恋人として登場する女性たちのうち、最も古くから光源氏と関係を持っていたらしいのは、「六条御息所」の呼び名

        • 待望のフランス語版が刊行/川口裕司著『映画に学ぶフランス語』試し読み

          2024年5月23日に川口裕司著『映画に学ぶフランス語』が配本になりました。 すでに弊社より刊行されている『映画に学ぶ』シリーズ、待望の新版です! ■本の内容 名作映画のセリフから外国語を学ぶ『映画に学ぶ』シリーズ、待望のフランス語版! 初級者から上級者まで、フランス語で映画を楽しみたい人に役立つ! 初期のトーキー映画にはじまり、フランス映画の“良き伝統”と呼ばれる作品群、その監督たちと世代交代するように登場し、映画界に革命をもたらした〝ヌーヴェル・ヴァーグ〟。そして

        『映画に学ぶ』シリーズ/柳原孝敦著『映画に学ぶスペイン語』試し読み

          「屁理屈をこね、言いがかりをつけ、呪いの言葉を吐く光源氏」/繁田信一著『懲りない光源氏』試し読み(No.1)

          大河ドラマ『光る君へ』が古典ファンを賑わせています。やはり紫式部といえば『源氏物語』ですね。そこで、『源氏物語』のセリフに注目した繁田信一著『懲りない光源氏ーセリフで読み直す『源氏物語』若紫巻・葵巻』をご紹介します。 本書の特徴と序章の試し読みをぜひ御覧ください。 ■本書の特徴 「屁理屈をこね、言いがかりをつけ、呪いの言葉を吐く光源氏」 本書は、主人公光源氏のことばのうち、若紫、葵の上、六条御息所、藤壺中宮などの女性たちをめぐるセリフに着目して物語を読んでいきます。 口

          「屁理屈をこね、言いがかりをつけ、呪いの言葉を吐く光源氏」/繁田信一著『懲りない光源氏』試し読み(No.1)

          好評既刊/加賀野井秀一著『感情的な日本語』試し読み

          2024年5月9日発売(6月号)「サライ」(小学館)の「サライBOOKレビュー」で、加賀野井秀一著『感情的な日本語』をご紹介いただきました。 今回はこれから本を手に取る方に向けて、本の内容を一部お見せします。 ぜひご一読ください! ■本の内容 日本語論の専門家として多数のメディアに出演してきた著者が、日本語の特徴を歴史的に紐解く。 そのメカニズムと私たちの思考との関係性とは? ■ご推薦の言葉 ■試し読み 言語ってなんだろう? 「言語ってなんだろう?」 ーー言語学の授

          好評既刊/加賀野井秀一著『感情的な日本語』試し読み

          共同書店「PASSAGE SOLIDA」の棚主になりました!

          こんにちは、教育評論社編集部です。 この度、神保町交差点近くの共同書店「PASSAGE SOLIDA(パサージュ ソリダ)」(以下、SOLIDA)の一棚店主となりました。 場所は1F ギュスターヴ・エッフェル通り 3番地です。 同じ棚に鹿島茂さん。お隣は晶文社さんです。 出品している本は、下のリンクからご覧いただけます。 SOLIDAに置いている書籍のほとんどに特典をつけています。 オリジナルしおりや特別リーフレットなど、ぜひお手にとってみてください。

          共同書店「PASSAGE SOLIDA」の棚主になりました!

          新版によせて/加地大介著『なぜ鏡は左右だけ反転させるのか』/著者インタビュー

          2024年5月16日に加地大介著『なぜ鏡は左右だけ反転させるのか』が配本になります。 本書は2003年に哲学書房から出版された『なぜ私たちは過去へ行けないのか―ほんとうの哲学入門』に加筆修正を加えて改題をしたものです。 20年の歳月を経て、新版として生まれ変わった本書。新版刊行に際して、著者の加地大介さんへインタビューを行いました。 本記事では、その模様をお伝えします。 ▼加地大介著『なぜ鏡は左右だけ反転させるのか』試し読みはこちらから 著者略歴 インタビュー内容

          新版によせて/加地大介著『なぜ鏡は左右だけ反転させるのか』/著者インタビュー

          新刊のご案内/教育評論社編集部

          こんにちは、教育評論社編集部です。 会社がはいるビルの前は桜並木なのですが、すっかり散って、いまはツツジが咲き誇っています。 新年度がはじまってもう一ヶ月。 今回は5月の新刊についての記事です。今月は2冊刊行となります。 新生活のおともや、新しい趣味の扉が開けるかもしれない2点をご紹介します。 1.加地大介著『なぜ鏡は左右だけ反転させるのか』まず1冊目は哲学、とくに分析哲学の分野の本です。 分析哲学というとやや硬派な印象を受けるかもしれませんが、 この本で目指されているの

          新刊のご案内/教育評論社編集部

          鏡像反転の謎にいどむ!/加地大介著『なぜ鏡は左右だけ反転させるのか』試し読み

          2024年5月16日に加地大介著『なぜ鏡は左右だけ反転させるのか』が配本になります。 *本書は2003年に哲学書房から出版された『なぜ私たちは過去へ行けないのか―ほんとうの哲学入門』に加筆修正を加えて改題をしたものです。 カント生誕300年の年の新版発刊を記念し、カントの空間論についてより踏み込んだ内容の論考を追加するとともに、脚注の付記や図版を新しいものにするなど大幅な改訂をほどこしています。 鏡像反転とタイムトラベル映画。 私たちの日常にありふれた事象を、哲学的に問う

          鏡像反転の謎にいどむ!/加地大介著『なぜ鏡は左右だけ反転させるのか』試し読み