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学童ってこんなところ

ククが小学校と学童に通い始めて早1カ月がたとうとしています。

学童については、利用決定通知書が年明けに届いて入学直前の利用説明会で話を聞くまで、配布された書類や公式サイトでは内情がよくわからず、情報収集が難しいと感じました。そこで、地方都市の公立学校に設置されている学童の一例ではありますが、ククの通っているところの概要を書いてみたいと思います(「学童」という名前も自治体や地域によって違うようで、ククが通っているところも実際は別の呼び方をされています)。

慣らし期間

4月1日から入学式前日まで学童の慣らし期間がありました。希望制でしたが、県外で教師をしている妹から「短時間でもいいから春休み中から学童に通わせて慣れさせるべし!」と言われていたので、最初は半日、次はお弁当を食べて昼過ぎまで、と少しずつ滞在時間を延ばしていきました。

入会後にわかったのですが、この学童で入学式前に慣らし期間を設けたのは今年度が初めてだったそうです(きっかけは運営母体が変わったことだと思われる)。入学直後から新しい環境で夕方まで過ごさせるのは不安だったので、慣らし期間があるのは親としてもありがたかったです。先生方も「利用ルールを教える期間にもなるし、お互いに慣れる時間があってよかった」とおっしゃっていました。

建物と規模

学校の空き教室が利用されている学童もあるそうですが、ククが通っているところは学校の敷地内にある別棟の2階建て。校舎の外に一度出てから学童に入ります。学童に入ったら、忘れ物に気づいても学校には取りに戻れないことになっています。敷地内なので大した距離ではないのに、雨の日は学校から学童まで移動するあいだに濡れてしまうこともあるということで、着替え一式を学童に置いてあります(そろそろ夏物に替えてこないと……)。

子どもたちは学年混在の2グループに分かれていて、1グループが1階、もうひとつが2階と、過ごすスペースも区別されています。2グループのなかに数人ずつの班があって、上級生と1年生とで構成されています。ククがまず友達になれたのは、同じ班になった面倒見のいいお姉さんでした。班ごとにひとつのテーブルがあり、自分の席も決まっていますが、ほとんどの時間は好きな場所で過ごしていいようです。

学童の定員は計100名。全校生徒数に対してはあまりにも少ない人数です。「学年が低いほど持ち点が高いから、フルタイムで働いているなら1年生はほぼ大丈夫」と聞いてはいましたが、保活のときと同様、自宅で働いているとフルタイムでも会社員より持ち点が低いので、申込時は「万が一入れなかったらどうしよう」と不安でした。また、祖父母が同居しているか学区内・市内に住んでいると持ち点から引かれるので、祖父母の居住地のみならず年齢、健康状態や介護をしているかなどもかなり細かに記入して提出しました(わが家は祖父母がみな市外に住んでいるので、減点対象にはならないのですが)。

蓋を開けてみると、今年度の利用者の約半分は1年生で、2・3年生は計40人くらい、4年生はごく数人、5・6年生は0人という内訳でした。4年生以上は入れる人数がぐんと減ります。いまのまま定員が変わらなければ、高学年になると授業が終わったら帰ってくるものと思っていたほうがよさそうです。

学童での過ごし方

長期休みのときはまた少し違うかと思いますが、学校がある日の学童は、自由時間(室内遊び、外遊び、映像作品鑑賞、おもちゃやボードゲームなど)、製作、おやつなどの時間に区切られているようです。当番もあって、おやつの時間に机を拭いたり挨拶を担当したりしています。

宿題は学童でやるかは本人に任されているので、「できそうならやっておいで」とククには伝えています。帰宅後に内容の確認や丸付けだけで済むほうが、お互い楽なので。外遊びもやりたい子だけ行けばよいようで、ククは本を読んだりして室内にいることが多い様子です。個々のペースを尊重してくださってありがたいなと思います。

いま1年生は授業を4時間目まで受けて給食を食べたら下校するので、ククは13時半ごろから夕方まで学童でがんばってくれています。

学校と学童の運営は別

建物が別になっているだけでなく、学校と学童はあくまでも別物、という印象があります。学校と学童で子どもの情報はあまり共有されていないようです。

例えば、学童を休むときは学校と学童のそれぞれに連絡する必要があります。学校に欠席連絡をしても学童にはそれが伝わらないそうです。

集団下校のあった期間も、まっすぐ帰るか学童に行くかを学校と学童の両方に連絡することになっていました。そして、それを子ども自身にしっかり伝えるようにとも言われました。学童に行くはずが近所の子たちと一緒に集団下校してしまい、学校と学童の先生たちが通学路に探しに行ったということが過去にあったそうで……。学童に寄るはずということは家に帰っても親御さんがいないということなので、先生たちはさぞ慌てたことだろうと思います。

学校以外の学童

通学先の学校に設置されている、もしくは学区内にある学童に通うのが原則ですが、学区外の子も受け入れている学童もわずかながらあるようです。逆に、学童のない学校もあります。いま住んでいる自治体には、民間の学童はありません。子どもの預かりと授業がセットになったサービスを提供している学習塾や英語教室はあるのですが、送迎や授業などサービスが手厚い分、目玉が飛び出るような利用料がかかります。

学区外にある学校を受験するか考えた時期もあったのですが、ククがそこに通うことになった場合、①学区外の子も入れる学童まで学校からバスで通う、②私の収入をほぼ全部つぎこんで学習塾の学童に入れる、③学童は利用せず、私が日中の仕事を半日に抑える のいずれかになるので、この点がネックのひとつになり、受験はしないことにしました。

おわりに

冒頭に「情報収集が難しかった」と書きましたが、いま思うと、近隣の上級生のお母さんたちに話を聞いてみるのが一番確実だったかなと思います。ただ、私は自宅にこもって仕事をしているし、園と学校では出発時間や帰宅時間が違うので、近所の方と話せるタイミングがほとんどありませんでした。

保活のときにも感じましたが、人づきあいが苦手だと地域や園や学校の情報がなかなか入ってこないので、子どもに手を引かれるようにして、少しずつ外と接する機会を増やしていけるといいかなと思っています。無理のない範囲で。

お読みいただきありがとうございました。

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