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文京区が「食べきり」協力店を募集中 考えてみると居酒屋さんでの食べ残しを減らすってどうすればいいんだろう

文京区が食べきり協力店を募集

 文京区が「食べきり協力店」を募集しているようです。

https://www.city.bunkyo.lg.jp/tetsuzuki/recycling/tenpo/tabekiri.html

 食品ロス削減の取り組みとして、お客さんが食品を食べきれるような工夫、促しをしてい る飲食店、小売店にステッカーを交付し、HPやパンフレットを紹介していくというもの。協力店の登録には申請が必要。

 2017年に消費者庁、農林水産省、環境省、厚生労働省が公開した文書によると、日本では本来食べられるにもかかわらず廃棄される「食品ロス」が年間約621万トン発生しており、このうち、約339万トンが食品産業から発生。この食品産業のうち、35%が外食産業から発生しているそうです(参考:飲食店等における「食べ残し」対策に取り組むに当たっての留意事項 PDF環境省報2017年5月16日発表資料)。

 食品ロスの深刻さを受けて、自治体や公共団体で、消費者・飲食店それぞれの立場から食べ残しの削減を促す取り組みが広がっているみたいですね。

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募集対象
区内店舗(小売業・飲食店業・旅館業・大学内学生食堂等)

登録基準
下記のいずれか1つ以上に取り組んでいれば登録対象です。
(1)小盛りメニューなど利用者の要望に沿った量での提供
(2)苦手な食べ物やアレルギー等の事前確認
(3)食べきりの呼びかけ・ポスター等の掲示
(4)量り売り・ばら売りの実施
(5)賞味期限間近による値引き販売
(6)食べ残した料理等の持ち帰り
(7)一人前の惣菜の販売
(8)その他食べきり推進活動のための取組

申し込み方法は郵送・FAX・持参または申請フォームにて。

▼公式HP
https://www.city.bunkyo.lg.jp/tetsuzuki/recycling/tenpo/tabekiri.html
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 集客効果があるかはさておき、特に、もともとこれらの取り組みをされていた事業者の方は、多少でもポジティブな効果があるかもしれないので申請を検討してみても良いのではないでしょうか?

居酒屋さんでの食べ残し問題ってどうしたらいいの?

 さて、これとは別途、個人的には居酒屋さんやパーティー会場での食べ残しを解消していく手立てはないか考えてしまいます。

 農林水産省による、食品ロス統計調査・外食調査(平成27年度)によると、平成27年度の食品提供料に対しての食べ残し量の割合は、食堂・レストランでは3.6%、結婚披露宴では12.2%、宴会では14.2%となっただそうです(提供した食事に対しての食べ残し率)。

 定食屋さんなどではそこまで食べ残しはないけど……、ということなんです。

 宴会は結局お話するのが主の目的。食事は従の関係にあるのではないでしょうか。そんな宴会の場では食べ残しが起こりがち。私も経験がありますが、知らないうちに他の人がメニューを頼んでいたり、コースはボリュームを男性にあわせているから女性にとって食べきれないくらい多いこともあり、結果食べきれなかったことが幾度もあります。

 飲食店側が出すボリュームを少なくすればいいのではとか? コースをやめるようにすれば? など安易な考えは出てきますが、ボリュームを少なくすれば一部からは満足度が下がってしまいリピートが減るかもしれないし、量に応じて一皿の単価を下げると売り上げが減る。また、コースをなくしたらオペレーションが増えて人件費的なコストがかかってしまう、など、食べきりを優先するとお店のデメリットになることも多いです。

 さらに二次会は本当に難しいと思います。「ひとり1品以上注文してほしい」など店側から条件を出されるケースもあり、やはり食べ残しが発生しがちですが、お店側にとっては食事を頼んでもらわないと売り上げにつながらい。そもそもたくさん飲んできている二次会のお客はお酒さえあまり飲まない可能性があるし、下手したら売り上げがなく場所だけ提供しているような状態になってしまいます。

  居酒屋さんやパーティー会場での食べ残しは、なかなか値が深くてすぐには減らなそう。

 う~ん。みなさん、なにかおもしろいアイデアがあったら教えてください。

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